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一輪挿し、水に浮かべる…ニュアンスを楽しむアジサイ【カトパンのあえて小さく飾る花レッスン】

インスタにも華やかに映え、ちょっぴりアンニュイなムードを漂わせる今、人気の花。処理の方法や生け方のコツを知るだけで、より長く、より美しく楽しめる存在になるんです。ここでは、アジサイだけで映える飾り方をご紹介。

アジサイはボリュームがあるから、一輪挿しにさっと生けるだけでもサマになる

平井 今回のテーマは、今が旬のアジサイです!

加藤 幼稚園ではアジサイ組だったので、チューリップの次に覚えたお花!   実家の庭にも咲いていたし、道端や公園などあちこちで群生していますね。 個人的に生花のアジサイは、部屋に飾るというよりも、屋外で自生する姿を眺めるイメージでした。

平井 もともとアジサイの原産は日本。ヨーロッパに渡って人気を博し、品種改良が行われたことで色もガクの形も多彩に。近年は品種も多く出回るようになり、一段とおしゃれな雰囲気になったんです。

加藤 なるほど。上手に生けるコツはありますか?

平井 バラやシャクヤクと同じく、アジサイは茎が固め。水の吸い上げがよくないので、根元の処理をきちんと行うこと。加えて花や葉っぱの部分に霧吹きで水をかけることで、生き生き感が長もちします

加藤 ボリュームがあるから、一輪挿しにさっと生けるだけでもサマになりますね。これは便利。

平井 群生して咲き誇る、あるがままの自然の姿を取り入れた生け方も素敵ですよ。その場合は単調にならないよう、色合いやガクの形、咲き具合が異なるものを組み合わせるだけで、一気に表情豊かに。

加藤 華麗さはありながら、バラのような強さや気高さとは違い、色気や憂いも感じさせる。梅雨の時季にふさわしいですね。今、秒単位で時事が目まぐるしく変化するニュース番組を担当しているので、花にふれることができ、心が満たされました(笑)。

そこはかとなくアンニュイさや色気も漂う旬のアジサイ。素敵に飾るにはどうしたら?

同じ色や品種だけを束ねるとやや単調な印象に。色が微妙に異なるアジサイ同士を束ねたり、ガクの形が違うものを束ねて生けるだけで、一気にニュアンスが出る。
トップス¥4900/ノーク(ノーク バイ ザ ラ イン) サロペット¥19000/イエナ ラ ブ ークル ピアス¥18000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス)
気軽なのにサマになるテクがこちら。花器の高さに合わせて茎を切り、適度に葉っぱを残したアジサイを一輪挿しや空いたボトルに生ける。玄関先や寝室に飾っても。

初心者でもうまくいく!【ちょこっとテク】

茎の内部の白いワタをかき出す
根元を鋭角に切り落としたら、茎の中央にある白いワタを園芸ばさみの刃先を使い、やさしくかき出す。水の吸い上げがぐんとUP
水につかる面積を増やし吸い上げ力をUP
茎が固いアジサイは、水の吸い上げが弱め。吸水力を上げるべく茎先は鋭角に、斜めに切る。切り口と反対側の皮ははさみの刃で削る
根元だけでなく花にも優しく霧吹きを
花びらが薄い花に水をかけると茶色くなりがちなので本来は水をかけないが、アジサイには雨の景色を演出するようにあくまで優しく
霧吹きで葉っぱにもたっぷり水分補給
できれば葉っぱにも霧吹きで水をかけてやるとよい(もしくはバットなどに水をはり、全体をさっとくぐらせるだけでも元気になる)
広めの花器の縁にのせるように生ける
群生して咲くアジサイの趣をしつらいで表現するテク。口が広めの花器を用意し、アジサイの花首を花器の縁に寝かせるように生ける
花器の縁にのせるように生けるだけで、ボリュームのあるブーケのような様相に。
いよいよ元気がなくなり、くたっとしてきたら、花首だけ残し、水をはった浅めの器に浮かべて。雨が似合うアジサイだからこそ、美しく映える
Teacher by
●平井かずみ
フラワースタイリスト。明るく的確な指導ゆえ、自身が開く教室はいつも大人気。近著は写真家の大段まちこさんと料理家の渡辺有子さんとの共著『花と料理 おいしい、いとしい、365日』(リトルモア)。
http://ikanika.com/
撮影/熊木 優〈 io〉 ヘア&メイク/コンイルミ  スタイリスト/斉藤くみ  アレンジメント指導/平井かずみ 取材・文/広沢幸乃