一日頑張った体はずぼらヨガでやさしくいたわろう。脚のむくみやだるさを解消するポーズ、生理痛やおなかの冷えに効果的なポーズ、ストレスをやわらげリラックスできるポーズなど、筋肉と心をリセットできる寝る前のワンポーズをご紹介します。
イラストレーター 崎田ミナさん
自律神経の乱れから3年間休業した自身の経験をもとに、少しのアクションで心身ともに前向きになれる「ずぼらヨガ」を考案。著書は合計で35万部以上の大ヒット。
《脚のむくみ・だるさ解消》
タオルを土踏まずに引っかけかかとを押し上げて脚を気持ちよく伸ばす
【脚を操るポーズ】20秒×2
脚を伸ばすと脚の後面全体の筋肉がほぐされ、下半身にたまりがちな血液やリンパが流れやすくなるので、立ち仕事で疲れた脚もすっきり。つま先を伸ばしたり、ひざを少し曲げて股関節から脚全体を大きく回すことで循環アップ。
《生理痛・おなかの冷えに》
両ひざを胸に引き寄せて足の裏をそれぞれの手でつかみながら脚を上に伸ばす
【ハッピーベイビーポーズ】30秒
ゆっくり引き寄せ、足の裏はなるべく天井へ向ける。気持ちよくお尻とふともも裏の筋肉が伸びるところでキープ。お尻まわりの血流がUP、ポカポカするので、冷えを感じたり、生理痛が気になる人におすすめ。腰痛の改善にも。
《便秘解消・胃腸の調整》
両脚を直角に上げたら横に倒し、顔は脚と反対の方向に倒す
【ワニのポーズ】20秒×2
肩はなるべく両方とも床につけ、おなかに力を入れながら脚を持ち上げたり倒したりすること。脚と反対側に顔を向けることでストレッチが深まり、腸に適度な圧がかかるので、便秘や、会食続きで胃や肝臓がお疲れぎみな人に。
《ストレス解消・リラックス便》
正座をした状態から手を遠くに伸ばし眉間を床につけて深呼吸
【子どものポーズ】30秒
腕を伸ばしきったら上半身の力は抜き、目を閉じてゆっくり深呼吸を。ふとももと腹部が密着することで自分の体温を感じ、ストレスを落ち着かせてくれる。眉間のツボは、カームダウンのほか、鼻詰まりや頭痛にも効果的。
深い呼吸が身につけばいろんなことがうまくいく!
「ヨガと聞くと難しいポーズやストイックな女性像を思い浮かべがちですが、私がすすめる“ずぼらヨガ”は、ポーズの完成度よりも心地よく呼吸ができているかどうかが重要。呼吸が整えば緊張した体と心がゆるみ、それだけで自律神経も整うんです。自律神経が整えばオンオフの切り替えがスムーズにできて、仕事もプライベートもより効率的で充実したものに。仕事の合間にも取り入れられる簡単なワンポーズヨガなら、三日坊主になる心配もありませんよ!」(崎田さん)。運動が苦手でも挑戦しやすい&続けやすい“ずぼらヨガ”で、滞らない体に!
いいことずくめのずぼらヨガ
自律神経整う
体内のストレスをゆるめることで、脳の疲れもやわらいで自律神経が整いやすくなる
むくみすっきり
血液とともに体液もポンプアップされるから、むくみの原因となるリンパの滞りも解消
血流アップ
硬くなった筋肉がほぐれ、血流がアップ。コリの解消だけではなく、代謝アップも
イラスト/崎田ミナ 監修/田中千哉〈for.R整体院院長〉 取材・原文/野崎千衣子 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2020年1月号掲載