ラクして女っぽいムードが高まる中、逆に足もとは辛口に引き締めるのがこの秋の最新バランス。今すぐ買って来春まで使える実力派シューズとして、スタイリスト吉村友希さんが選んだのは、「太ヒールのショートブーツ」「甲深フラット」「スクエアパンプス」「トラッド靴」の4タイプ!
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1.この秋欲しい辛口シューズ、スタイリスト吉村友希さんのおすすめ4タイプ
スタイリスト 吉村友希さん
よっしーの愛称で親しまれ、数々の女性誌で人気を誇るスタイリスト。トレンドだけに流されない実直な審美眼と、ベーシックななかにもあか抜けポイントが光るスタイリングに定評あり。
スタイリスト吉村友希さんがリコメンド
「私、この4足で始めます」
定番フェミニンなスカートスタイルが辛口ブーツで一躍ときめく♡
「ほどよく個性を主張する太めヒールのブーツが、服の甘さを引き算してしゃれた印象に刷新してくれます。つややかな質感も、マットになりがちな秋冬スタイルで映える理由」。ヒールには小さなブランドアイコンが。靴(8.5)¥128000/ジミー チュウ スカート¥29000/インターリブ(サクラ) ニット¥27000/スリードッツ青山店(スリードッツ) スカーフ¥12000/フラッパーズ(マニプリ) リング¥12500/ソワリー バッグ¥120000/八木通商ザンケッティ事業部(ザンケッティ)
【9月から3月まで履ける】吉村友希さんおすすめの4タイプはコレ!
《1》太ヒールショートブーツ
歩きやすさ、合わせやすさ、トレンド感の三拍子がそろう
「歩きやすいのはもちろん、重めの足もとがトレンドの今季、きゃしゃヒールよりしっかり存在感のある太めヒールが気分。ショートブーツは“靴とボトムのすき間問題”もクリアできて合わせやすいし、春には素足にブーツ合わせもおすすめ!」。台形ヒールが印象的。(4.5)¥120000/セルジオ ロッシカスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
《2》甲深フラット
ポスト・バレエシューズ! 甲を替えれば全身バランスが変わる
「定番のバレエシューズに飽きてきたという人におすすめしたいのが、甲深フラット。万能のコーディネート力はそのままに、甘さはぐっと控えめ。甲に見える“肌感”が少なくなるだけで、全身のバランスが見違えて素敵に見えます」。アンクルチェーンは取り外し可能。(1)¥58000/ウィム ガゼットルミネ新宿店(マリア ルカ)
《3》スクエアパンプス
トゥの形は女性像を映す鏡。コンサバベースに洒落感をプラス
「きれいめ派のヒールパンプスも、今季はラウンドやポインテッドより、クールで強さのあるスクエアトゥを。コンサバになりすぎないから、オン&オフ映える足もとに。ほんのりレトロなムードも今の気分にぴったりです」。バックル使いで華やかさも。(7)¥89000/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン(ロジェ ヴィヴィエ)
《4》トラッド靴
甘め服と真逆キャラのメンズライクな存在感が効く
「レースアップ靴やローファーなどのトラッド靴は、たとえばスニーカーと置き換えるだけで簡単に取り入れられます。フェミニン服を引き締めつつ、格上げ力もあり! 流行に左右されず長く履けるのも人気の理由」。作りのよさがうかがえる名品シューズを。(3)¥110000/ジェイエムウエストン 青山店(ジェイエムウエストン)
2.フラットシューズ派におすすめ!甲深タイプ8選
「装飾を省いたベーシックな一足こそ“ぽってり甲深”が女っぽく効く!」
毎日履けるシンプルデザイン。スムースなレザーでモダンに映える。靴(0.8)¥30000/ベイジュ(ピッピシック) シャツ¥23000/スタイリング/ 新宿ルミネ1店(ケイ シラハタ) パンツ¥34000/ビオトープ(リダン) スカーフ¥12000/フラッパーズ(マニプリ) ピアス¥100000/イセタンサローネ 東京ミッドタウン(カラットアー) リング¥60000/アズラボ バッグ¥54000/フルラ ジャパン(フルラ)
「モチーフがあればフェミニンな印象に」
(左)レオパード靴は秋冬の定番だからこそ、トレンド感のあるフォルムでアップデートを。(0.7)¥37000/ベイジュ(ピッピシック)
(右)甲深でも、とびきり柔らかいレザーが足になじんで履きやすい。渋色カーキとフリンジで甘くなりすぎない。(1)¥38000/ザ・グランドインク(ロランス)
「マンネリコーデをあか抜けさせるならシルバーを!」
型押しシルバー、スクエアトゥ、甲深と、辛口要素でバレエシューズが見違える。(0.8)¥31000/マルティニーク ルコント ルミネ有楽町店(チェンバー)
「人気続行のパイソン靴も、ミニマムな形ならトライしやすいはず」
黒デニムも女っぽく見せる。靴(1.5)¥20000/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店(ユナイテッドアローズ) パンツ¥13000/スピック&スパン ルミネ有楽町店(ファイブ アンド ハーフ)
「“履いていてとにかく楽”なのが今の気分にフィットします」
(左)スクエアトゥとのコンビネーション。かかとのタブでほんのりスポーティに味つけ。(0.8)¥21000/ウォッシュ ルミネ横浜店(ファビオ ルスコーニ × ウォッシュ)
(中)バレエシューズ好きが次に狙うのは、こんなフレンチシックが香る一足。クリーンな白にも心惹かれる。(1)¥17200/モーダ・クレア(アニエスベー)
(右)今季バリエーション豊富なギャザーのデザイン。目新しさも履きやすさも申し分なし。(1.3)¥19000/トゥモローランド
3.秋トレンドの本命・最旬スクエアパンプス8選
「キレのいい白&トゥのカチッと感が秋色パンツをモダンに引き立てます」
細めスクエアが履きやすい。靴(8)¥15000/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ) パンツ¥16000/アンクレイヴ ジャケット¥30000/スピック&スパン ルミネ有楽町店(ファイブ アンド ハーフ) シャツ¥28000/サザビーリーグ(エキップモン) ピアス各¥49000/チェリーブラウン バッグ¥85000/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン)
「長めボトムからのぞかせるだけでも色っぽい」
斜めになったトゥの存在感と、対照的なきゃしゃなヒールとの対比がユニークな一足。(6.5)¥32000/ベイジュ(ピッピシック)
「Vカットなら足もとをより大人仕上げに」
高級感のあるメッシュディテールを、スクエアトゥ、甲深、太ヒールの最旬フォルムに落とし込んで。(5)¥13000/スナイデル ルミネ新宿2店(スナイデル)
「“真四角”トゥはクラシカルできちんと見える」
黒同様に合わせやすくて、少しやさしい印象のダークブラウン。靴(3.5)¥25000/デュプレックス(カルチェグラム) パンツ¥23000/トゥモローランド(トゥモローランド コレクション)
「手持ちパンプスから即スライドできる、何も難しくない一足」
主役になる鮮やかなイエロー。そのぶん形は、コンサバ派も履きやすいほどよい個性に。(4.5)¥29000/ファビオ ルスコーニ ヴィオロ 福岡店(ファビオ ルスコーニ)
「手持ちパンツに抜け感を足すなら+甲深を」
(左)しなやかな風合いの一足に、トゥとかかとの四角さで辛さをきかせて。(4.5)¥31000/ハイブリッジ インターナショナル(ファビオ ルスコーニ)
(右)クールさきわだつグレーのスクエアトゥ。甲のセンターラインはメリハリアップにも効果的。(3.5)¥18000/ダニエラアンドジェマ
「辛めの型だからワンポイントの可愛げが映える!」
スクエアトゥに丸&四角の半透明なパーツを並べた、ほかにはないデザインでおしゃれをリード。(4.5)¥23600/モーダ・クレア(ランバン コレクション)
4.フェミニン派にこそ履いてほしいトラッド靴8選
「ツヤ感ワンピースの味変に効くのはオーソドックスなレースアップ靴!」
つややかなエナメルも今季は豊富。ドラマチックな赤いワンピースも、重めなトラッド靴で引き締めればデイリーな装いに。靴(2.5)¥32000/ジーエムティー(ジャラン スリウァヤ) ワンピース¥50000/ビームス ハウス 梅田(ロデビエ) ピアス¥19500・リング¥8500/ソワリー バッグ¥115000/エリオポール代官山(ザンケッティ)
「スリッパとしても履けるのがラフで◎」
スマートな形で女らしさもあり。かかとを踏んでスリッパのように履いても決まる。(1)¥44000/ビームス ハウス 丸の内(ブレンタ)
「上品な紺レザーは履くだけで差がつく」
ネイビーなら端正さもひとしお。甲のチェーンがきまじめにならないポイント。靴(2.8)¥38000/アノア(セミクチュール) ワンピース¥27000/メゾン イエナ(ムンテ)
「シンプルなローファーはスクエアトゥで脱・優等生に!」
ユニフォームライクなローファーも、ノーズが長いバランス&スクエアトゥでたちまち目新しく。(2)¥37000/ベイジュ(ピッピシック)
「30代ならぜひひとつ本格派を。はやり廃りなく長く愛せる」
ブラウンのようなボルドーのような深みのある色。オーセンティックなウィングチップシューズで、一目置かれる足もとに。靴(2.5)¥32000/ジーエムティー(ジャラン スリウァヤ)
「甲のアクセントや大胆な色使いもマニッシュだから“盛りすぎ感”がゼロ」
(上)細いビットを飾ったローファータイプ。マリンテイストを感じる白で秋冬服を活性化。(1)¥25000/銀座ワシントン銀座本店(ファビオ ルスコーニ ペル ワシントン)
(中)今季主流のブラウンコーデに合わせたい。端正なデザインで信頼感を語る一足を。(3.3)¥21800/モーダ・クレア(マッキントッシュ ロンドン)
(下)目を引くトリコカラーも定番の3色なら合わせやすい。ひもなしで脱ぎ履きが簡単なのも人気の秘訣。(1)¥57000/アマン(ペリーコ)
5.女っぽスカートと合わせたい太ヒールショートブーツ8選
「メタルの太ヒールがピリリと効いてワントーンコーデを締めてくれます」(スタイリスト吉村友希さん)
洗練されたニュアンスカラー。靴(7.5)¥49000/ユナイテッドアローズ 丸の内店(ロランス) スカート¥28000/トゥモローランド(マカフィー) ニット¥40000/モールド(チノ) メガネ¥36000/アイヴァン PR(アイヴァン) リング¥12000/ボウルズ(ハイク) バッグ¥119000/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン)
「定番黒もつややかなクロコ型押しなら華やぐ!」
型押しブーツもカジュアルに楽しめるのは太ヒールだからこそ。(6)¥26000/オデット エ オディール 新宿店(オデット エ オディール)
「ほっこりしがちなベージュはヒール選びが重要」
低め&太めのヒールで歩きやすさ抜群。スクエアトゥも今年らしい。(5)¥23500/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
「今年は万能シンプルもヒールとトゥが“ちょっとゴツい”くらいがちょうどいいんです」
(左)なめらかな質感と色が、絶対的に上品なスタイルを決める。太ヒールだから今のムードも。(8)¥72000/アマン(ペリーコ)
(中)着こなしがダークになりがちな季節、白ブーツのクリーンさが効く。(6)¥23500/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
(右)ほっそりしたトゥなら、太ヒールも重くならない。(6)¥35000/ファビオ ルスコーニ ジェイアール名古屋タカシマヤ店(ファビオ ルスコーニ)
「甘め派ならまずはピンクベージュを!」
甘め服となじみがよく、かつ今っぽく格上げしてくれるカラー。(6)¥29000/モーダ・クレア(ランバン オン ブルー)
「高めヒールも太ければコンサバに見えない」
上質さがうかがえる立体的で美しいフォルム。靴(8.5)¥87000/ユナイテッドアローズ 銀座店(ジョゼフ) スカート¥9900/ノーク
撮影/山本雄生 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/吉村友希 モデル/宮本茉由 取材・原文/東原妙子 構成/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※( )内の数字はヒールの高さで単位は㎝です ※BAILA2020年10月号掲載