BAILA編集部員のおすすめやお気に入りをリレー式で綴る「エディターズピック」。
vol.14は、3年越しで手に入れた名品フラットシューズ、マルティニアーノのGlove。
結果、ほんとうに履きやすくて大満足で、心からおすすめ!
だからこそ同時に悔やんでもいる・・・というのが、今回のお話。
マルティニアーノの名品フラット靴「Glove」とは
足を入れるとこんな感じの
この靴です
数年前からセレクトショップで出会うことが増えた、きわめてシンプルなバレエシューズ。薄くなめらかで、柔らかい1枚革でできた美しい靴です。甲深な形がモダンで、かかとに縫い目があるだけの、ミニマルなうつくしさ。
おしゃれな諸先輩方がこぞって履いているのを見て「これは!」と最初に思ったのが2018年の春。アルゼンチンのブエノスアイレスで手仕事で作られているブランドという基礎知識もインプット。ポインテッドトゥタイプや、リボン結びのBootieというモデルも可愛い。カラバリも多くて、目移りしちゃう。ほしい!
でもなぜか、すぐには手を出せなかった。
そして、今。写真のとおり、この春の私は、やっと!3年越しで! 履いています。
マルティニアーノ、買ってよかった。もっと早く買うべきだったかも
合わせるボトムを選ばないし、ぺたんとしたフラット靴なのに疲れにくいし、レザーがやわらかいからか靴ずれの気配もゼロ。傷むことを避けたいからたくさん歩く日はスニーカーやショートブーツにしますが、今のところ天気がいいとついつい手が(足が)伸びて、サンダルにはまだ早いこの季節に、まさに堪能中。買ってよかった!と大満足。
足が疲れるんじゃないか、パカパカするんじゃないか、ムレるんじゃないか。という「私的フラット靴の悩みあるある」も今のところ全くなし。
それなりのお値段の靴を思い入れたっぷりに買ったけど、結局全然履かなかった!という「私的いい靴買って後悔あるある」も全くなし。
この靴を購入したのは冬。
少し前ですが、タイツや靴下を手放せる気温になってみたら、あまりの出番の多さに自分でもびっくり。
「エディターズピック」では、明日や今週末のお買い物の参考に!という気持ちで、なるべく買ったばかりのもの・いま買えるものをお届けしようと決めているのですが、もし購入を迷っている人がいるなら、これは少しでも早く買ったほうがいいわ。と思い、記事にすることにしました。
自分自身、なぜこの3年、ウィッシュリストの上位に常にあったのに、温め続けてしまったのか・・・。
この後悔をプラスに変えていけるよう(笑)、たくさん履きたい所存です。
ミニマルでプレーン。そこが魅力。でも、そこが後回しの理由でもあった
この記事を書く前に自問自答したので、今だからわかることなのですが、衝動買いがなにより得意な私が、思い立って即この靴に行けなかったのは、派手なものや少し変わったもの、”主役”っぽいものを優先していたからかも。
今は、このシンプルさこそがいちばんの魅力だとつくづく感じています。
偶然通りかかったセレクトショップの店頭で、ベージュや黒、焦げ茶などのベーシックカラーから、ラベンダー、セージグリーンなどのニュアンスカラーまでが揃う中から、迷って選んだのはライトグレーでした。光の当たり具合でオフホワイトにも見える、ほんの少しだけ黒を混ぜた白のような、”ニュアンスホワイト”は、大好物な色です。
デニムを上品に見せることも、黒に明るさを添えることも、こんな風に水色のボトムになじませることも自由自在。
足を入れると、柔らかい革が指の凹凸をひろう様もなんだか愛おしい。
ちなみに、こういうタイプの靴はガチで素足で履くものと、若いころはこだわっていましたが、今は岡本のココピタ「レディス フットカバーやや深履き」一択。この優秀で快適なアイテムとの出会いも、マルティニアーノの出番が多いの理由のひとつかもしれません。
編集ミツコ
好きな休日の過ごしかたは、はしごショッピングからの町中華でハイボール! メゾンブランドから古着までMIX主義のカジュアル派。北海道産強力粉で皮から作る水餃子には自信あり♪ 本誌ではファッションと美容、海外ドラマを担当。