30代、ファッションを楽しむコツって? 創刊20周年を記念して、バイラのファッションページを担う賢者たちがアドバイス。ヨーロッパ女性たちのファッションを間近で見てきたスタイリスト佐藤佳菜子さんは、「頑張りすぎず、自由に考えて」とアドバイス。
ストイックに理想を追うのではなく力を抜いて自由になるとファッションがもっと楽しくなる
「自分で気づかないうちに、ファッションにまつわるルールを作ってしまっている人って意外と多いと思うんです。そうすることで着られる服が狭まってしまうのはもちろん、コーディネートもマンネリ化してしまい、どんどん窮屈になってしまう。私は最近までヨーロッパに住んでいたのですが、年齢に関係なく好きな服を好きなように着ている女性たちの姿を見て、私ももう少し自由になったら新しい何かに出会えるかなと思えて、ラクになりました。こうなりたいって理想の自分像をつくるのはもちろんいいことだけど、頑張りすぎずフラットな気持ちで洋服と向き合えば、視野がぐんと広がっておしゃれをすることがもっと楽しくなるかもしれません」

《31歳の頃》
「ラ トータリテとコラボで作ったセットアップを着てカフェで撮影したときの写真です。靴はミュウミュウ、バッグはケイト・スペード」

スタイリスト 佐藤佳菜子さん
20歳の頃にファッション雑誌の編集アシスタントとしてアルバイトを始め、24歳でスタイリストとして独立。’18年に渡英。現在は日本と英国の二拠点生活。
取材・原文/菊池美里 構成/岩鼻早苗〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載