30代、ファッションを楽しむコツって? 創刊20周年を記念して、バイラのファッションページを担う賢者たちがアドバイス。スタイリスト辻直子さんの服選びの極意は、自分の気持ちを大切にすること。年齢に捕らわれることなく長年愛用してきたお気に入り服とは…?
洋服には年齢を超越する効果があると思う。いい美容液をつけるより、けっこういいかも
「年齢で着たい服をあきらめるのではなく、今の自分がどうやったらうまく着られるのかを考えて、そこに自分を合わせていくことはすごく大切。私にとっては高価な美容液をつけるの以上に効果があると思うんです。人の目を気にして洋服を選ぶ、じゃなくて、自分がどうありたいかということを考えるのが、ファッションを楽しむ上では大前提だし、そこがスタートライン。音楽を聴いたり、自分の興味を広く育てながらスタイルを作っていけば、自分らしいおしゃれが楽しめるんじゃないかな。」
《38歳の頃》
「このフィリップリムのスカートは、今でも気に入ってはいています。デザインが古くならない面白さがあるんですよね」
《39歳の頃》
「ブレンダと長谷川玲子と結婚式に向かうタクシーの中で。普遍的でモダンなアクネのマキシドレスも今でも着ているお気に入り」
《39歳の頃》
「フラグメントのメンズのスヌーピーのTシャツ。これを着られなくなるときは、私が飽きることしか理由が見つからないかも」
スタイリスト
辻 直子さん
女優やタレントからの指名も多い人気スタイリスト。子どもの頃から洋服が好きで、おもちゃで遊ぶのと同じ感覚で洋服を選んでいたそう。
取材・原文/菊池美里 構成/岩鼻早苗〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載