華やかで、きれいに見えて、簡単で…私たちが日常服に求める理想を、たった“一枚”でかなえてくれるワンピースはやっぱり最強! 今季、30代に提案するのは「柄」と「スタイルアップ」。スタイリスト加藤かすみさんが、可愛げだけでなく大人っぽく着こなすテクを指南!
大人の可愛げにちょうどいい《柄ワンピース》
女子会など楽しいシーンでこそ着たくなる柄は、テンションの上がる大きめを、落ち着いたモノトーンでチョイス。そんな白×黒がベストカラーであり、定番ながらトレンド柄としても注目を集めるドットやチェックが大本命。
Kasumi's voice
「無地にはない柄の可愛さを生かし、ワンピのデザインもやや甘めで盛っているくらいが◎。ただしこれも一枚でインパクトは充分なので、小物はできるだけ控えめに。特にバッグは大きいと柄とケンカして子どもっぽく見えるので、小ぶりで辛口なものを」
ドット
白がベースになるだけでぐっと初夏らしく、目新しく映るドットのワンピース。「女性らしいフィット&フレアなシルエット、ドットも大粒で印象が強いので、小物は黒でまとめて上品に。型押しやスクエアトゥといった、シャープなデザインで引き締めを」(加藤さん)。カシュクールとシンプルなVネック、どちらが前でも楽しめる2way。ワンピース¥20900/ザ ヴァージニア ルミネ有楽町店(ザ ヴァージニア) バッグ¥55000/ル フィル NEWoMan 新宿店(マージシャーウッド) 靴¥53900/プルミエ アロンディスモン(ペリーコ)
チェック
トレンドの柄や気の利いたデザインを、手頃な価格で楽しめるセレクトショップのオリジナルアイテムも狙い目。「ギンガムチェックに加えて、裾のティアードデザインも可愛いアクセントに。かごバッグはいわゆるナチュラルなかごではなく、黒×チェーンで少し辛め。リゾートっぽくなりすぎず、都会的に仕上がります」(加藤さん)。ワンピース¥16500/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店(ビューティ&ユース) 肩にかけたカーディガン¥22000/プルミエ アロンディスモン バッグ¥82500/エバゴス
気になる人と会うとき、自信をくれる《スタイルアップワンピース》
体がきれいに見えるのは大前提。そこに品のよさが加われば、好感アップは間違いなし! パッと見は清楚、でも実はメリハリが計算し尽くされたネイビーワンピで、ときにはちょっぴり“あざとく”スタイルアップを。
Kasumi's voice
「コンパクトな上半身に対し、腰まわりが気になる下半身はボリュームスカートでカバー。シンプルながらも動いたときに演出力のあるマディソンブルーのワンピは、まさに理想の一枚。体のラインが出ても清潔感がキープできるネイビーもポイントに」
胸下すぐに切り替えがあり、脚長効果が抜群。おまけにハリ感のあるニット素材で、肉感を拾いにくいのも嬉しい。「シルエットの美しさで魅せるワンピなので、味つけは最小限。フェミニンなムードに似合うカチューシャと柄バッグで、旬をひとさじ」(加藤さん)。ワンピース¥74800/マルティニーク ルコント ルミネ有楽町(マディソンブルー) カチューシャ¥34100/エスケーパーズオンライン(ソフィーブハイ) イヤカフ¥27500/スタージュエリー渋谷スクランブルスクエア店(スタージュエリー) バッグ¥123200/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ) 靴¥48400/トゥモローランド(ネブローニ)
スタイリスト
加藤かすみさん
本誌の表紙やファッション特集のほか、数多くの女性誌や広告なども幅広く手がける超人気スタイリスト。センスと理論に基づいたコーディネート術にはファンも多数。
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/山本美月 取材・原文/伊藤真知 構成/倉田明恵〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載