シミの悩みの中でも、30代後半や出産経験者が悩まされるのが肝斑。頬骨からこめかみにかけて左右対称に、広範囲に表れるアレです! 妊娠中から悩まされ、その後マスク生活で擦れによるシミが重なった私・透子が美容医療に本気でトライ!
まずは結果からお見せします。1か月、本気の肝斑治療でここまで改善!
ここ数年悩まされていた肝斑が驚くほどキレイに!! これから、美容医療の肝斑治療を詳細レポートします!
肝斑で頼るべきはウォブクリニック中目黒の総院長、髙瀬聡子先生。@BAILAのシミケア記事も監修!
皮膚科と美容皮膚科を専門とし、丁寧かつ初心者にもわかりやすいカウンセリングと施術に定評がある。ブライトニングケアが人気のコスメブランド「アンプルール」の研究開発にも携わる。
産後から育児と仕事に忙しく、何年も放置していたシミ悩み。訪ねたのはウォブクリニック中目黒総院長にしてスキンケアブランド「アンプルール」の開発にも携わる美女医、髙瀬先生!
透子:肝斑はもちろん、マスクが当たる部分が擦れてシミが一層濃く…。どのような治療が良いでしょうか。
先生:透子さんは肝斑が多いので、治療は肝斑レーザートーニングですね。マスク擦れでシミが濃くなっている部分はありますが、肝斑が悪化しているのでフォトフェイシャルの選択肢はないですね。
透子:なんと!フォトフェイシャルって、肝斑には効果がないんですか?
先生:フォトフェイシャルは、肝斑がない方におすすめなんです。フォトは施術の2〜3日後、瘡蓋がはがれた後にシミがほぼなくなるのでそれなりに効果実感もありますよね。けれども、肝斑があると、施術後は肝斑部分に炎症の色素沈着が出てきてしまっています。半年後くらいにはきれいになるのですが。
透子:なるほど…シミと一口に言っても適切な治療は違うんですね。
先生:肝斑レーザートーニングは肝斑の新しい治療法。直後の肌にドラマチックな見た目の変化はないんですが、週1ペースで5回くらい通うと効果実感がありますよ。
透子:仕事と育児で、週1の通院が難しく…ほかの手段はありますか?
先生:そうしましたら、今日は肝斑レーザートーニングを1回照射して、肝斑改善効果があると人気のクリーム「シスペラ」と、飲み薬を併用しましょう。肝斑全体が薄くなり、いい結果につながります。マスクで擦れてできたシミにも効果的ですよ。
透子:自宅でなら続けられそうです!
ついでに今日は、治療の効果を高めるためにケミカルピーリングとエレクトロポレーション導入もセットにしてフルコースにしました。いざ、治療スタート!
ずっと悩まされていた肝斑。1回の施術で薄くなるものではなかった!
すっぴんの頬骨あたりには、細かい点々の肝斑が。さらに、左頬の濃いシミは、マスク擦れでこの春から目立つようになったシミ(涙)。メイクで隠しても、ぼんやりとした薄曇り感が残って、コンプレックスでした。
肝斑撲滅フルコース! まずはクレンジング→洗顔、そしてケミカルピーリング
治療はケミカルピーリングと肝斑レーザートーニングの同意書にサインをしてからスタートします。
まずスチーマーを顔に10分ほど当ててから、スタッフの方がクレンジングと洗顔を…肌に触るタッチが優しい!
これには理由があり、「普段の洗顔もこれくらい優しいタッチでしてほしい」ということをお伝えしたいからだそう。人にやっていただいて、どれくらいの強さで肌に触れればいいかが初めてわかります! 洗顔の後、先生が肌チェックしてからケミカルピーリングに入ります。
ピーリングとは、フルーツ酸などで優しく古い角質や毛穴の汚れを溶かし、肌の新陳代謝やコラーゲン生成を促進させること。ピーリングの種類や濃度を決めるのは先生で、角質層の厚さや肌状態によってコントロール。肝斑レーザートーニングの前は、サリチル酸マクロゴールで肌を保護しながら行うことが多いそう。角質層が厚い人はグリコール酸を使用することも。サリチル酸マクロゴール塗布後、3分くらいおいて、サリチル酸マクロゴールを中和。この時点で既に肌が明るくなります。
ちなみにこの施術中、部屋にはず〜っとクラシック音楽が流れています。こういうところ、クリニックの気遣いを感じて嬉しい。
ケミカルピーリング(顔)1回¥16500(5回セットは10%オフ)
肝斑撲滅フルコース、お次は冷やす→吸引→超音波スクライバー→産毛剃り
ケミカルピーリングが終わったら、冷やします(写真左)。しばらく冷やした後に毛穴の吸引をして、その後、超音波スクライバー(写真中)なるものを。超音波スクライバーとは、超音波の振動で、毛穴から角栓を取り除くものだそう。美容医療の進化ってすごい。最後に、産毛を剃ります(写真右)。この後の肝斑レーザートーニングの施術ではレーザーが黒いものに反応するので、産毛があると痛みが増してしまうからだそう。
ついに肝斑レーザートーニング! 線香花火的パチパチ感を3分くらい
ついにメインディッシュの肝斑レーザートーニング! サングラスしてる先生がかっこいい。「ではやっていきますね〜」と、先生の圧のないカジュアルな声かけにほっとします。
ウォブクリニック中目黒の肝斑レーザートーニングでは、メドライトC6のレーザーを使用。炎症を起こさない程度の弱いパワーでレーザーを照射し、肌の中に滞留しているシミの原因であるメラニンを少しずつ壊していくことで、肝斑を徐々に薄くしていきます。
これまで肝斑にレーザー治療は禁忌とされていたけれど、画期的な治療法として大注目だそう。
肝斑の他に、開いた毛穴やくすみにも効果的で、治療後は肌がツルツルになると多くの人が実感するそうです!
さて、3〜4分の照射は、パチパチパチ…と、線香花火を思わせる、連続的な細かい刺激です。痛みがないわけではないですが、時間が短いので「耐える!」とまで覚悟しなくても大丈夫。個人的にはフォトフェイシャルの光の「バチン!」という痛みよりソフトでした!
肝斑レーザートーニングのみ全顔1回¥22000(5回セットは10%オフ)
ラストはトラネキサム酸の導入!
最後に、エレクトロポレーション導入。エレクトロポレーション(無針メソセラピー)を利用して、肌に有効な成分を肌深部にまでダイレクトに浸透させます。浸透率は、従来のイオン導入の約20倍! 特殊な電気パルスを皮膚表面に与え、一時的に角質や細胞膜に小さな穴を開け、薬剤を吸収させます。肝斑レーザートーニングとセットにすると、効果がさらに倍増。これでクリニックでの施術は終了。
肝斑トーニング+トラネキサム酸導入全顔1回¥29700(5回セットは10%オフ)
[エレクトロポレーション導入価格・成分別効果]
トラネキサム酸¥7700(肝斑の炎症を抑えてシミを薄くし、湿疹や肌荒れにも効果的)、ビタミンC¥5500(シミ、ニキビ)、プラセンタ¥5500(保湿)、グリシルグリシン¥7700(毛穴)、ヒアルロン酸(保湿)¥7700、サイトプロ¥13200(ヒト骨髄幹細胞培養液。肌細胞の生まれ変わりを促すアンチエイジング効果)
肝斑治療の救世主として今美容界で話題の「シスペラ」を毎日塗布
「シスぺラ」は肝斑や色素沈着、シミの改善に効果のあるシステアミン配合のクリーム。システアミンとはアミノ酸の一種で、メラニン形成経路に複数の作用を及ぼすことで強力なブライトニング効果を発揮。50年前にブライトニング効果が認められており、安全性も高い成分だそう。
けっこうお高いのに売れているのは、美容系の著名人も愛用していて肝斑に結果が出るという噂が絶えないからだとか! ちなみに、塗り方が普通のクリームとちょっと違います。
まず、塗布直前に洗顔はNG。洗顔から塗布まで1時間あけます。肌に適量を塗ってそのままで15分待ち、ぬるま湯で洗い流して、優しく拭き取ります。1日中、肌の潤いを保つよう保湿。もちろん紫外線防止も!
さて困った。夜お風呂に入ってスキンケアして、1時間後に塗って、15分おいて、洗い流してまたスキンケア、という時間がありません。
ということで、私は朝の時間を利用して塗ることにしました。朝食前に塗布、朝食後に洗い流して、その後スキンケアとメイク、のルーティンに。本来は、夜塗布する方が効果的だそうです。
ちなみに、「シスペラ」って、独特のニオイがあります。くさい、とかではないのですが、けっこう「やってる」感あります。
医療専売美白&美肌クリーム シスぺラ 50g ¥35200
「肝斑セット」を朝昼晩服用。肝斑にはインナーケアが効果あり!
そして1ヶ月間服用を続けたのがこちらの「肝斑セット」。ランチ後、たまに忘れたりはしてしまったのですがひたすら続けました!
「肝斑セット」トラネキサム酸カプセル、シナール錠(ビタミンC)、ユベラ錠(ビタミンE)30日分¥6930
肝斑レーザートーニングなどの施術&「シスペラ」と飲み薬の併用で、2週間後、驚くほどシミと肝斑が薄く・・・!
髙瀬先生は「効果を感じるのは2週間後」とおっしゃっておりましたが、まさに2週間後、驚くほど肌が明るく、肝斑が薄くなりました!
さらに「シスペラ」と飲み薬を続けてみました。1ヶ月後、マスクの擦れジミも薄くなり、肝斑もかなり改善!
できるだけ同条件で撮影したのですが、光の加減が変わっていてすみません!
2週間後にはあった左頬のマスクの擦れジミが、1ヶ月後には近づいてよ〜く見ないとわからないくらいになりました。
肝斑治療でこんなに明るい肌になれたなんて。左頬で1ヶ月のビフォーとアフターをくらべてみました!
1ヶ月で何年も悩んでいた肝斑がかなり改善! 全体的に肌の色も明るくなり、体調が悪いとさらにどんよりくすんで見えた顔色がボトムアップされました。施術のために通院するのももちろんありですし、1回の施術と自宅でできることを併用するのでも、ここまで改善されました!
日々のスキンケアはもちろん大切ですが(肝斑が悪化したのは、しばらくここをサボっていたせいもあります…反省)、美容医療に自己投資もおすすめ。シミなどのエイジングサインは先手必勝です。これからも肝斑対策、続けてみようと思います!
この記事を書いたのは…
先輩・透子
36歳。2歳の男の子を育てる働くママ。昨年職場に復帰し、育児と仕事で充実しつつも慌ただしい毎日を過ごす。もともと美容意欲が高く、先手のシミケアをしていたけれど、産後はサボり気味に。最近は肝斑に悩まされている。