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「サイボウズ」では、退職後に復職できる「育自分休暇制度」で社員の留学や海外ボランティアをサポート!

社員それぞれ必要なタイミングでの学び直しを支援する企業が増えています。「サイボウズ株式会社」では、「育自分休暇制度」で留学や海外ボランティアを希望する社員をサポート。実際にこの制度を利用して海外留学をしたという小林利枝さんにインタビュー!

育自分休暇制度って何?

退職後、最長6年間は復帰可能 / これまで58人が取得し、7人が復帰
退職後、最長6年間はサイボウズへの復帰が可能な制度。退職する人に「またチームに戻れる」という安心感をもってやりたいことにチャレンジしてもらう目的から2012年に導入された。これまで58人が取得し7人が復帰。退職理由を問わないため、留学などの学び直しのほか、海外でのボランティア活動やほかの企業での就業を通したスキルアップなど幅広い活用例がある。

サイボウズってこんな会社

情報共有を通じてチームワークを促進させるクラウドベースのグループウェアや業務改善サービスを軸に社会のチームワーク向上を支援。主な製品に「kintone」や「サイボウズ Office」がある。

学びやすい環境が整ってる!

学び直し支援の目的では、外国語学習費用を一部支給したり、資格取得を補助したりする制度が。また、2018年に導入された、一人ひとりが自分の働き方を自由に宣言できる「働き方宣言制度」を活用して仕事の割合を減らして学校に通いながら働くこともできる。

新卒入社後4年目でいったん退職し、ニュージーランドに語学留学しました!

小林利枝さん

カスタマー本部ファンコミュニティ推進部 小林利枝さん 29歳

自分をバージョンアップするため会社の制度を活用して挑戦!

小林さんが育自分休暇の取得を考えたのは、漠然と感じた不安がきっかけ。

「入社3年目の研修で、数年後どんな自分でありたいかを考えるワークがあったんです。当時の私は毎日楽しく働けていたのですが、その安定が逆にこのままでいいのだろうかという不安につながり、もっと自分をバージョンアップさせたいと思うように。そのとき私を指導してくれていた尊敬する先輩が育自分休暇を利用し復職されていたこと、所属部署で英語ができる人材が求められていると感じたことから、『育自分休暇を取得して留学し、成長する』という目標を決めました」  

まず、会社の外国語学習支援制度を活用し、日本で英語の勉強をスタート。「留学前にできる限り勉強しようとスパルタ指導で有名な英語塾へ。毎週約百文の英文を覚えなくてはならず、朝早く出社したり通勤時などすき間時間を使ったりして勉強しました。目標ができる前はなにげないすき間時間は一瞬で過ぎていましたが、勉強し始めて、15分でもあると『この時間で○○ができる!』と思えるようになり、仕事でも時間の使い方が変わりました。会社の費用補助が、学びを応援してくれてる気がして嬉しかったです」

1年後、育自分休暇を申請しつつ退職し、ニュージーランドへ語学留学した。

「周囲が『いっぱい成長して、また戻ってきなよ』とすごく応援してくれて。『戻ってこられる』制度があったからこそ思い切ってチャレンジできたと思います。ニュージーランドでは語学学校のほかに、自分から一歩踏み出してズンバ教室に通ったり現地ツアーに参加したりして、積極的に英語を話す機会をつくりました。現地の人ばかりのズンバ教室に週3回通うのは勇気がいりましたが、教室が終わったあとカフェに行ってみんなでおしゃべりしたりするうちに友達がたくさんできました。まるごと異文化に飛び込む経験によって人間的にも鍛えられ、休職して学びに集中できるまとまった時間を持ったことで、自分の経験値をぐんと高められました」  

帰国後は、すぐにサイボウズに戻らず、ベンチャー企業で1年就業。

「サイボウズを辞めたときの自分と比べて『もう少し成長したい』という思いがありました。ただ、その企業で働く経験を通して、チームで情報共有する大切さを痛感。もっとサイボウズの考え方やツールが広まることで世の中の人たちが幸せに働けるに違いないと強く思い、戻って貢献しようと復職を決意しました。『おかえり』とすごく温かく迎えてくれてありがたかったです」

【留学前】ルーティンにすることで学びを習慣化しモチベーションを維持

グラフ

週1回英語塾に通学していた小林さん。毎週課題として出る大量の英文暗記をこなすため、①往復2時間の通勤時間はリスニング、②朝40分早く出社し、一人になれる場所でインプット、③帰宅後、お風呂の前に復習を1時間、と一日の勉強時間を3つに分けて確保。タイムスケジュールを習慣化することでモチベーションをキープ

学びの相棒

学びの相棒
高校時代に教わった、グラフを作ってスケジュールを管理する方法を、今でも実践。英語塾の分厚い教材の英文は自分で音読してスマホに録音し、通勤時間に繰り返し聴いて暗記

いったん退職、その際育自分休暇制度を申請!

【留学中】自ら踏み出して現地の人と交流

【留学中】自ら踏み出して現地の人と交流
ホームステイをしていたため会話が24時間英語に。ホストファミリーの子どもたちを相手に、間違っても気にせず毎日積極的に話しかけてネイティブの発音や英語表現を習得

制度を適用してサイボウズに復帰

【現在】新たな学びを探し中

【現在】新たな学びを探し中
最近気になった素敵な広告コピーが載っている本。少しでもワクワクできる本を手に取って、新たな学びを見つけているところ。育自分休暇申請時に発行されたパスポートとともに

小林さん

留学経験によって成長を実感。学ぶ意欲が高まっている
今はユーザーコミュニティ運営を担当。「異なる文化に飛び込んた留学経験が、自分と違うお客さまの環境を想像する力の糧になりました。以前より会社の理念と自分の理想が一致し、世の中の人を幸せにしたい私の思いがサイボウズで働くことでかなうと実感できて、より楽しく働けています」  

学ぶことに積極的に踏み出せるように。「もともとは勉強が好きなタイプではなかったのですが、留学によって自分をバージョンアップでき、学ぶことが自分の力になると感じ、学びの意欲が高まっています。社内にも勉強してチャレンジしている人が多いんです。これからも自分がワクワク学んだ経験を、仕事に生かして人に還元していけたら嬉しいです」

Q.学び直しをして得たものは?
異文化での経験が一歩踏み出すタフさと仕事で相手を想像する力に

撮影/有馬秀星 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年2月号掲載

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