治ったと思ったらまた現れ、また治ったと思ったら…。そんなクセになってしまったニキビの負のスパイラルを抜け出すにはどうすれば? ニキビができる部位とその原因、思春期ニキビとの違い、スキンケアの方法など、大人ニキビにまつわる疑問に回答!
大人のニキビQ&A
松倉クリニック表参道
田路めぐみ先生
松倉クリニック医師。美容のみならず、形成外科や再建外科の分野でも活躍。幅広い臨床経験から、一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な治療法を提案。
Q.ニキビができる部位とその理由は?
A.ストレスや食事など生活習慣が肌に大きく影響
Q.なぜ生理前にニキビができちゃうの?
A.ホルモンバランスの乱れでニキビができやすい肌環境に
「生理前は皮脂分泌や食欲を高める抗ストレスホルモンや、肌の角質層を厚くする女性ホルモンの一種・プロゲステロンの産生が増えるとき。その結果、毛穴詰まりが起こりやすくなり、ニキビができやすいカードが出そろうのです」(田路先生・以下同)
Q.アクネ菌が原因なの?
A.アクネ菌は肌の常在菌!バランスがくずれることでニキビに
「アクネ菌=悪と思われがちですが、ほとんどの人の肌に存在する常在菌。このアクネ菌は皮脂がエサで、酸素は苦手。ゆえに代謝が滞り、毛穴詰まりを起こしたニキビ肌では繁殖しやすく、ニキビの炎症をさらに悪化させる要因になります。巡りのいい肌づくりが肝心!」
Q.思春期のニキビとどう違うの?
A.主に思春期ニキビはTゾーン、大人ニキビはUゾーンに出現
大人ニキビゾーン
乾燥しやすい顎や口まわりにできやすい。生活習慣やストレスなどによるターンオーバーの乱れやバリア機能の低下が原因
思春期ニキビゾーン
性別関係なく、ホルモンの影響により、皮脂分泌が活発化。毛穴を詰まらせ、ニキビができやすくなるのでTゾーンに多発
Q.どういうスキンケアをすべき?
A.大人ニキビの主な原因は潤い不足!しっかり保湿ケアを。
「ニキビ肌の場合、さっぱりしたスキンケアを選びがちですが、実は大人のニキビ肌は、ターンオーバーの乱れや肌のバリア機能低下による乾燥が原因。だからこそ、しっかり水分を入れ込んだ保湿スキンケアを心がけて」
イラスト/加納徳博 取材・原文/谷口絵美 ※BAILA2022年8月号掲載