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【医師が解説】どうしてもできちゃう大人ニキビ、どうしたらいい? 種類と治療法を知ろう!

治ったと思ったらまた現れ、また治ったと思ったら…。そんなクセになってしまったニキビの負のスパイラルを抜け出すにはどうすれば? 松倉クリニック表参道の田路めぐみ医師が、ニキビの種類とその治療法をアドバイス!

教えてくださったのは
田路めぐみ先生

松倉クリニック表参道

田路めぐみ先生


松倉クリニック医師。美容のみならず、形成外科や再建外科の分野でも活躍。幅広い臨床経験から、一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な治療法を提案。

できたニキビを治すことがゴールではなく、つくらない肌環境にすることがゴール! 毎日の生活を見直すことも大事な一歩。

どうしてもできちゃうニキビ、どうしたらいい?

ニキビのもとであるアクネ菌は、誰の肌にも存在する常在菌。肌が正常な状態であれば、悪さをするわけではありません。だからこそ、ゼロ・アクネに殺菌するのではなく、ゼロ・ニキビにこだわること、つまりニキビをつくらせない肌の環境づくりが大事になります。それには、アクネ菌を繁殖させないことが肝心。皮脂が多く、毛穴の詰まった肌は絶好の繁殖環境。逆に酸素の行き届いた巡りのいい肌では、アクネ菌は繁殖しないので、代謝をスムーズにし、角質をためないことがニキビ予防につながります。この肌環境のベースが整っていないと、たとえニキビの炎症が治ったとしても、それはその場しのぎ。根本解決になっていないため、生理前や生活が不規則になると、すぐにニキビを繰り返してしまいます。ニキビのできにくい環境づくりは、スキンケアだけの問題ではありません。食事や睡眠、ストレスなど生活を見直すこともカギ。肌環境を健やかに安定させることで、ちょっとしたことでブレない肌へ育てられます」

ニキビの種類と治療法

白ニキビ

「毛穴の詰まりから発生する白ニキビ。まだニキビの初期段階であり、比較的すぐに治りやすいもの。不規則な食生活や肌の乾燥、落としきれなかったメイクが原因だったりするので、生活習慣やスキンケアを見直してみましょう。この白ニキビが酸化すると“黒ニキビ”になり、放置すると炎症を起こしてしまうので要注意!」

赤・黄ニキビ

「白・黒ニキビが悪化し、化膿した赤ニキビ。肌の奥で炎症を起こしている状態なので目立つし、痛みもあります。炎症が進むと、膿がたまった黄ニキビに変化。セルフで膿を出すのは痕になる危険もあるので、まずは医師に相談を。ビタミンA治療なら、肌の機能を正常化。今あるニキビを改善しつつ、痕にも残りません」

アクティブA 10mg

ビタミンAの内服薬。代謝をサポート。アクティブA 10mg 1錠 ¥660/松倉クリニック表参道

慢性嚢腫

「いわゆる“膿だまり”状態で、しこりのあるニキビ。菌が繁殖しやすい環境がプールされた状態なので、治ったと思っても再発してしまうのが特徴。この炎症が深部まで及ぶと、皮膚の引きつれやデコボコした痕を残す“アクネスカー”になってしまう場合も。そうさせないためにも、ニキビの膿だまり部分をCO2レーザーで開放」

撮影/さとうしんすけ イラスト/加納徳博 取材・原文/谷口絵美  ※BAILA2022年8月号掲載

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