夏場の香りの選択は、“爽やか”だけではなくなってきている。。爽やかの先にある香りを、涼やかな心持ちでまといたい。ただし、香らせ方は親密に。気温が高く、湿度も高い日本では香りが拡散しやすく、残りやすい。小さく深く、肌の香りにそっと添うように。多層的な夏のフレグランスを楽しんで。今回は今注目のグルマンの香りをご紹介。
注目の新作は、甘くセンシュアルなグルマンの香り
トップス¥30800/ラインヴァンド(ラインヴァンド)
1. 【RboW】ケース スタディ オー ド パフューム アトリエ チャイ
アート界で活躍するディレクター、キム・ソヒョンが立ち上げ今年上陸したRboW。見知らぬ旅先を想起するシリーズの中「アトリエチャイ」は、ぬくもりあるクローブに深淵なパチョリが交わる、甘くエキゾチックなスパイス感が魅力。30ml ¥8910/インテルコスメシ・ジャパン
2. 【TOM FORD】バニラ セックス オード パルファム スプレィ
扇状的な名前が示す濃密なムードを、やわらかく深いバニラの香調がセンシュアルに紡ぐ。静謐なサンダルウッド、ビターなアーモンドの香りがひねりを加えて、洗練された官能性に帰結。肌と溶け合う、大人の甘さを楽しんで。50ml ¥52250/トム フォード ビューティ
3. 【TAMBURINS】パフューム パンキーニ
待望の上陸を果たしたタンバリンズ。独創的な香りの中でもとりわけアイコニックな「パンキーニ」は、スイートパンプキンとジンジャーが交差するスパイシーな甘さにココナッツミルクがやわらかく漂う。しその葉がもたらすほのかな青さの余韻に翻弄されて。50ml ¥17300/エム
夏の甘やかなグルマンの香り
ほろ苦く甘いバニラやカカオに、エキゾチックなスパイス、芳醇な花が混ざり合う。肌の匂いと交差して、パーソナルに香り立つグルマンノートは今季注目のカテゴリー。本能に訴えかける甘やかな香りが、夏の素肌をセンシュアルに彩る。
ワンピ ース¥35200/エイト(サムソ サムソ)
1. 【Off-White TM】ソリューション フレグランス No.6
Off-WhiteTMの「ソリューション フレグランス」ラインに新たに加わったのは、こっくり甘いラム酒やチョコレートに、スモーキーなパチョリが交わるウッディグルマンの香り。燻したようなほろ苦さとまろやかな甘美さに、深く酔いしれて。50ml ¥16500/イーストランド
2. 【DIOR】ミス ディオール パルファン
シグネチャーフレグランス「ミス ディオール」をフランシス・クルジャンが再解釈。青々しさや甘さ、ジャスミンの多角的なファセットにストロベリーやピーチなど、鮮やかな果実香を加味。みずみずしく香り立つ。50ml ¥18040/パルファン・クリスチャン・ディオール
3. 【PARLE MOI DE PARFUM】コメット パラディ オードパルファム
スター調香師ミシェル・アルメラックが手がけるメゾンの新作は、芳醇なサンダルウッドを中核にトンカビーンとカカオパウダーが甘やかに漂う深淵なグルマンノート。ムスキーな凜々しさが根底に流れ、シェアフレグランスにも。100ml ¥25300/ブルーベル・ジャパン
4. 【Obvious】オードパルファム ユヌ ピスターシュ
かつて伝説的な名将に振る舞われたレバノン料理のデザート「ムハラビーヤ」から着想。アーモンドペーストとヘリオトロープの甘美さに、ピスタチオが匂い立つ。異国の街角に踏み入れたような、エキゾチックな甘みが新しい。100ml ¥17600/ノーズショップ
撮影/吉田 歩 ヘア&メイク/岩田美香〈mod's hair〉 スタイリスト/鈴木美智恵 モデル/emma 構成・原文/渡辺敦子 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載