髪への意識が高い30代こそ、美髪を底上げできるこのチャンスを見逃さないで! 読者のリアルなケア状況を、髪のプロが分析。私たちに今必要なヘアケアと、見直すべきケアを知り、美髪メンテに生かして!

美容ジャーナリスト
伊熊奈美さん
毛髪診断士 指導講師でもありヘアケアに精通。雑誌をはじめとする多くのメディアで正しいヘアケアや頭皮ケアを指南し、著書も多数。
※2025年3月14日~3月16日、メルマガ会員、LINE、Instagramにアンケートを実施。352人が回答
Q.30代になってから髪質が変化したと感じますか?

30代になって髪質の変化を感じる人は7割以上!
バイラ読者の7割以上が、髪質や扱いにくさなどに変化を感じているのにはワケがあった! 「実は髪と女性ホルモンには深い関係があります。出産や加齢など、女性ホルモンにゆらぎが生じ始めるバイラ世代は、髪の“質”に変化を感じ始めるタイミングなのです」(伊熊さん・以下同)
Q.最も気になる髪悩みは?

髪悩み2トップは「パサつき・乾燥」&「白髪」
「女性ホルモンには肌や髪などの潤いを保つ働きがあり、30代になると徐々に髪は潤いを失ったり、空洞化することが。髪内部のタンパク質構造に偏りが現れうねりも発生します。白髪の原因は加齢やストレス、紫外線など複雑。バイラ世代は様々な要因が重なる年齢でもあるので、髪悩みが増えてくる傾向に」
Q.シャンプー&コンディショナー以外に使っているホームケアアイテムは?(複数回答可)
インバストリートメント…179人
アウトバストリートメント…251人
高機能ドライヤー…161人
頭皮ブラシ…153人
スカルプブラシ…71人
ヘアケアができるシャワーヘッド…50人
ナイトキャップ…41人
シルクの枕カバー…50人
その他…30人
ヘアケアへのモチベは高い傾向が!
「皆さん、ヘアケア意識が高いのは素晴らしいこと! 乾燥しやすくなる年代なので、アイテム選びは髪の“保湿”に注力してみてください。ただ頭皮ケアを後回しにしがちのようです。美髪のためには頭皮ケアとヘアケアの両輪が必須。頭皮美容液などにも意識を向けるとさらにケアが充実しますよ」
Q.美髪のために意識している習慣は?
「日傘や帽子を使い、髪が紫外線に当たるのを防ぐ」
「シャンプー前に必ずブラッシング&予洗いをする」
「どれだけ眠くてもしっかり髪を乾かす!」
「上はどれも健康な髪にとって大切な心がけです。これらを行わないと、髪にとって悪影響が。たとえばぬれたまま寝る&予洗い不足は、髪の摩擦やにおい発生の原因に。紫外線に無防備だと、髪だけでなく地肌や毛根のダメージにもつながりかねません。せひ今の習慣を続けましょう!」
まだまだあります!ほかにも30代ならではのギモンを伊熊さんに質問!
ギモン1 白髪の予防はできないのでしょうか?
「前述のように白髪の原因は様々ですが、最近は特にストレスに起因するという多くの研究報告があります。ストレス軽減のために生活習慣の見直し、タンパク質やビタミン&ミネラルなどをとる健康的な食生活、紫外線対策など、取り入れやすいことから始めてみて」
ギモン2 毎日シャンプーするのは洗いすぎ?
「健康毛なら問題はありませんが、乾燥毛やカラー毛、ダメージ毛の場合は過乾燥を招く場合も。ただ頭皮がベタつきやすいタイプは毎日地肌を洗ってほしい。なので頭皮や髪の状態をご自身で見極め、ベストな頻度とアイテムをジャッジするのも美髪ケアの一部ですよ」
ギモン3 未来の髪のために、今できることが知りたいです
「髪のために30代からできることはたくさん! 頭皮の保湿、血流を意識したマッサージや、汚れを残さないこと。髪は保湿に注力して乾燥予防を。また遺伝要素も大きいので、両親、祖父母の髪状態を見て、白髪なのか薄毛対策なのか、自分が行ったほうがよい予防ケアを見極めるのも一案です」
取材・原文/松井美千代 ※BAILA2025年7月号掲載
























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