最近、スマホから目を離した途端に視界がぼやける、なんだか目に不調を感じる…。それって「スマホ老眼」かも。まずは、自分の目の状態をチェックリストで診断して!
教えてくれたのは…
医学博士・眼科専門医
荒井宏幸先生
クイーンズアイクリニック院長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。著書『スマホ老眼は治る!』(扶桑社)が話題に。
こんな症状、ありませんか?
スマホの文字が、最近読みづらい
近くのものを見るとき、つい目を細めてしまう
1時間以上スマホを見続けていることがある
肩や首のコリ、頭痛がひどくなっている
最近、ドライアイが気になる
遠くを見たあと、近くを見るとピントが合いにくい
スマホ画面から目を離すと、周囲のピントが合わない
スマホやパソコンを一日8時間以上使うことが多い
スマホのゲームにハマってる
照明が暗いレストランでメニューが読みづらい
3つ以上当てはまったら「スマホ老眼」かも!?
スマホの見すぎでピントが合わなくなるのが「スマホ老眼」
最近、若い世代に増えているというスマホ老眼ってどんなもの?
「ものを見るときのピント調節にかかわっているのが、目の“毛様体筋”という筋肉と、レンズの働きをする“水晶体”です。遠くを見るときは毛様体筋がリラックスして水晶体が薄くなり、近くを見るときは毛様体筋が緊張して水晶体が厚くなることで遠くや近くにピントが合います。本当の老眼は加齢により水晶体が硬くなってしまいピントが合いにくくなって起きます。一方、スマホ老眼はスマホの見すぎで近くにばかりピントを合わせ続けることが原因。これにより毛様体筋が過緊張してけいれんしたような状態になり、遠くや近くに視線を移したときにピントが合わず、見えにくくなるのです。眼精疲労や肩こりなど体の不調にもつながるので、早めの対策が必要です」
イラスト/佐藤ワカナ 取材・原文/和田美穂 構成/内海七恵〈BAILA〉 ※BAILA2019年11月号掲載