“洒落見え”をかなえるカギとなるのが、服ファーストでメイクを合わせるバランス感。そこで連載でもおなじみのコンビが、この秋のトレンドと好相性の旬メイクを提案! 今回は、吉川愛さんをゲストに、モヘアニット×ベージュリップのベストな関係をお届け。白トップスは赤みブラウンを合わせてメリハリを。
“白ニット×ベージュリップが地味にならず、肌映えもかなえてくれるなんて素敵!”
――吉川 愛
モヘアニット×ベージュリップ
百々 ベーシックアイテムの王道、白のモヘアニット。どんなコーデにもハマるし、清潔感も出るから、秋冬の定番。今季は、あえて白ボトムと合わせてワントーンコーデしたいな。
河北 白いふわふわのニットなんて、ものすごく肌映えするよね。ほんのり赤みニュアンスを感じるベージュリップを合わせてとことん透明感を高めよう。
百々 そうだね。ここはアクセもパールピアスを合わせてさらにツヤを盛っちゃおう。ただし、甘くなりすぎないようネックレスはシルバーでメリハリをつけるのが今っぽいかな。
河北 白トップスは気をつけないと、ぼんやりしてしまう可能性があるからね。アクセでメリハリをつけるのはもちろん、赤みブラウンのシャドウで血色を足したりブラウンのインラインで締めたりすればバランスよく仕上がるよ。
2023AWのトレンドって?
百々 今シーズンは、「これを着たらトレンド!」というよりも、ベーシックの再考って感じ。ジャケットや白のモヘアニットなどの秋冬の定番アイテムに新しいエッセンスを加えて、いかに進化できるかが鮮度アップのポイントかな。
河北 メイクも、「赤やブラウンのリップを塗れば今っぽい」みたいなわかりやすさはないけれど、チークの彩度が低かったり、ブラウン系シャドウでも透け感があったり、ややスモーキーなニュアンスが入っていたりと、質感や発色に新しさがある。だから新作コスメの力を借りれば、簡単に今季らしい顔になれるんだ。
百々 アクセサリーも同じくアップデートしてる! だからこそファッションは、アクセやヘア&メイクを加えたトータルでバランスをとることが大事なんだよね〜。ちょっとしたさじ加減で、着慣れた定番アイテムも新鮮に見える。
河北 それが洗練感や洒落感を引き出すポイントだよね。だから服を決めてからのメイクが大事。もしバランスがとりにくいと感じたら、一歩引いて鏡を見て。足し引きのバランスがとりやすくなるはず。
使ったのはこれ!
みずみずしいツヤめきが持続。ナチュラルさと上品さが共存する洗練ベージュ。ルージュ ココ ブルーム 150 ¥5500/シャネル
OTHER ITEM
くすみや縦ジワもスムースにカバーするソフトマットな質感。カネボウ N-ルージュ 117 ¥4400/カネボウインターナショナルDiv.
唇の凹凸を均一に整え、軽やかな仕上がりがかなう。センサイ ラスティングプランプリップスティック LP06 ¥5830(セット価格)/カネボウ化粧品
このメイクやコーデだとどんな女性像かな?と考えるのが楽しかった!ーーー吉川 愛
Yusuke Kawakita
ヘア&メイクアップアーティスト。鋭い観察眼でその人の美しさを瞬時に見抜き、ミニマムメイクで最大限のよさを引き出す。
Chiharu Dodo
スタイリスト。シンプルながらも、その人のバックボーンと魅力がすっとのぞくようなエッジィなスタイリングを得意とする。
吉川 愛
女優。1999年10月28日生まれ。幼少期より数々のドラマに出演。ヒロインを演じた『ハニーレモンソーダ』では第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2023年10月に幕を開ける、舞台『レイディマクベス』に出演予定。
ニット¥25300/アダム エ ロペ イヤリング¥66000・ネックレス¥95700/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ)
撮影/岡本 俊(人)、柳 香穂(物) ヘア&メイク/河北裕介 スタイリスト/百々千晴 モデル/吉川 愛 取材・原文/谷口絵美 ※BAILA2023年11月号掲載