【河北裕介の“わかってる大人”の学（まな）美メイク〈まとめ〉】最新メイクのコツを大公開！

キャリアや家族、健康や恋愛などの様々な局面を迎えるバイラ世代。これからキレイを更新していくために、いま私たちがするべきこととは？ ヘア＆メイク河北さんに、メイクやマインドのアップデートをするヒントを“学美”ます！

Yusuke「トライ＆エラーを繰り返し経験を重ねていこう」

Masami「人生にもキレイにもブレーキをかけちゃダメ！」

河北さん（以下Ｋ） この“わかってる”大人って、まず自分の魅力を“わかってる”かどうか、だと思うんです。そのためには、トライ＆エラーを繰り返すしかないかなって。

久本さん（以下Ｈ） 私もそう思う！　ときに失敗したり、壁にぶつかって傷つくことがあるかもしれない。でもその傷があるから、人に優しくできるし、強くもなれるんだよね。だから、興味があることにはブレーキをかけず、飛び込んでみたほうがいい。

Ｋ 失敗を繰り返すほど、知識になるし、それがスキルになって経験になる。その経験があればあるほど、視野も可能性も広げる糧になりますからね。

Ｈ 本当にそうだよね。未来は何も決まってないんだから、行動しなきゃもったいない！

Yusuke

自分のキャラクターは“柔軟性”で磨いていく

Masami

“好き”を確立することが“らしさ”につながる

H 正直いうと、私もこの世界に入りたての頃にめちゃくちゃ悩んだ！　特別キレイでもないし、インパクトがあるわけでもない。中途半端ゆえ、どうやったらもっと魅力的になれるんだろうって。でもそうやって悩むことがよかったのかも。だって悩むってこと自体、変わろうとする前向きさがあると思う。

K 悩んで、そこから行動する。その“柔軟性”って、本当に大事。でも、“柔軟性”には振り回されないようにすることも大事。

H “らしさ”がブレちゃうからね。だからこそ、自分の“好き”を追求して、確立していけたら素敵だよね。

K その“好き”がキャラクターをつくり、そのキャラを“柔軟性”で磨いていく。その両立がカギですね！

Yusuke「“テンプレ”じゃないことを楽しむことが深みになる」

Masami「人と比べず、今をどう生きて何を吸収するかが将来につながる」

H 絶対に人と比べないことかな。それが励みになる分にはいいけれど、卑下してしまったらキリがないからね。

K “私なんか”で止まってしまうと、成長はできないですもんね。

H 私の経験上、女は50代からだから。30〜40代なんて、まだまだ成長過程。だからこそ、今をどう生きて、何を吸収するかが大事！　それが将来、顔や振る舞いに出てくるから。

K わかります。人生ってテンプレどおりにはいかないもの。それが楽しいし、自分自身の深みになる。固定観念にしばられたり、若さにしがみつくんではなく、“らしさ”を確立するほうが魅力的。

H バイラ世代は伸び代がいっぱいあるし、まだまだ成長できる。その前向きな姿勢がキレイをつくっていくよね。

1を上下まぶたに。目のキワ〜アイホールへと指でぼかして広げる。その上から上まぶた全体＆下まぶたに2の左上をON。さらに上まぶたのアイホールには2の右上を重ね、グラデーションになるように。黒のペンシルで目のキワ上下を囲む。アイメイクが主役なのでチークレスに。ハイライトでツヤを足す。唇全体には3を塗る

infomation
ワハハ本舗全体公演「シン・ワハハ」
6月22日(木)〜25(日)
@東京・なかのZERO 大ホールを皮切りに、全国10ヶ所で公演します。
東京一般発売 3/25（土）
詳細はワハハ本舗ホームページからチェックを
http://wahahahompo.co.jp

「世の中は情報があふれていて、それを鵜呑みにして“知った気”になってしまうことが多い。でも、物事の合う・合わないは人それぞれ違う。それは美容も同じ。まずはトライしてみることが大事。それがたとえ失敗に終わったとしても、それまでの過程や結果は知識や経験になる。それをどんどん深掘りしていくことで、自分を高める糧になるんだ」（河北さん・以下同）

「赤は赤でもブラウンがかっていたり、ピンクもほんのりベージュニュアンスを感じたり。彩度低めのくすみカラーを選ぶことで、デイリーにも落とし込みやすく、大人の肌映えをかなえてくれるんだ」

「僕にとって、小顔＝その人の骨格をいちばん美しく見せる状態のこと。顔の筋肉って思っている以上に凝り固まり、それがむくみやたるみを引き起こしている。だから、マッサージや呼吸で筋肉をほぐすことがカギ。それを継続することで、確実に引き締まる。おじさんの僕ですら変われたから、みんなも試して！」

「大人の肌に必要なのは、圧倒的にツヤ。くずしたくないからと全顔パウダーをはたいてマットに仕上げてしまうと、老け顔一直線。パウダーは皮脂の出やすいＴゾーンのみ。頰にハイライトを足すと、さらにフレッシュな印象に！」

「いきなり大幅なアップデートを狙うと、自分に違和感を感じ、自分の“鉄板”メイクから抜け出せないことも。マンネリを感じているなら、アイライナーとか眉マスカラの色を変えるなど、ささいなことから始めてみて。それだけで、顔印象は変わるし、鮮度も高まるよ」

「メイクひとつにしても、いつも同じルーティンをただ繰り返すのではなく、どこに行くのか、誰と会うのか、何を着るのか、どんな気候なのか、どういうコンディションなのかをジャッジして、それに対応することが大事。自分と向き合い、行動に意味を持たせることで、自分の振り幅を広げることにつながるんだ」

「肌悩みがあるからと隠しすぎると一気に老けて見えるし、だからといって“ありのまま”では品に欠けてしまう。ベースメイクは、カバーはしてもマット肌にはせず、素肌感を残した塩梅を目指すのが、ベストなバランス」

［モデル］シアーシャツ￥5700／アンティローザ（solace）　イヤリング￥6600／ロードス（ルミゴーシェ）

「まずは自分の骨格やお肉のつき方などを把握しよう。そして、ハイライトとシェーディングの光と影を使って、骨格をコントロールしていく。たとえばふっくらハリを出したい部分には光を、シャープに見せたい、距離を狭めたい部分には影でそぐイメージで。自分の顔の形を、卵形に近づけるようイメージするとわかりやすいよ」

顔タイプ別POINT

光と影をコントロールする鉄板コンビ

「ヘア＆メイクと、ファッションはトータルでバランスをとることが“洗練”を引き出すカギ。だからこそ、服を着替えてからのヘア＆メイクが肝心なんだよね。どんな服を着ても、メイクばかりに注力してしまうとおしゃれに見えないし、ファッションだけ頑張って、ずっと同じメイクを続けたり、素のままでは品や鮮度に欠けてしまう。そのちょうど間のバランスをとることが大切なんだ」

モノトーンコーデにはベージュ系メイクでやわらかく

ZOOM UP

ベージュワントーンコーデはアイラインとリップでメリハリを

ZOOM UP

タンクトップ￥8910／アンクレイヴ（アンクレイヴ ホワイト）

【+α】ナイトケアは濃密なビタミンC美容液で集中ケア

「骨格や顔型、パーツの配置など自分の顔を研究して、軸となる鉄板顔を知る。たとえば、離れ目さんの場合は求心に寄せたアイメイクだったり、丸顔タイプは眉尻や目尻を少しだけ長めにしたりね。そういった、自分のベーシックスタイルをひとつ持っておけば、冒険したい日は、そこから派生すればいいだけだから簡単なんだ」

王道のベーシックメイク

ジャケット￥29920／アンクレイヴ（アンクレイヴ ホワイト）　イヤリング￥8800（ルミゴーシェ）・リング￥18700（スティールジェニック）／ロードス　ネックレス￥22000／エトワライト

【ちょこっとつぶやき】大人は目のキワの引き締めはマスト！

大人の目もとはフレームがぼやけてしまいがち。インラインは黒orブラウンで引き締めるのがおすすめ

「印象チェンジをしたい場合、1パーツでいいから変えてみる。おすすめなのがカラーアイライナー。鉄板顔を軸に、アクセサリー感覚で取り入れればいいだけだから、めちゃくちゃ手軽。洋服に合わせて、アクセントとして色をさせば、違和感なく新鮮な自分を楽しめるはず」

王道のベーシックメイク

【change！】色っぽいまなざしをつくる赤ライナー

【change！】シャープな印象のシルバーライン

（上）ブラウス￥3630／アンティローザ（AUNT MARIE’S）　ネックレス￥20900／エテ　イヤカフ￥5940／ロードス（スティールジェニック）
（下）リング￥14300／ロードス（ripsalis）

ワンピース￥17600／ゲストリスト（ステートオブマインド）　イヤカフ￥4950／アンドクラウド　リング￥286000・ダブルリング￥137500／エトワライト

【ちょこっとつぶやき】 赤いリップが冒険できるヒミツ

ちょっとBreak Time

「大人めオレンジのポイントは色選び＆“面”で入れること！」　from 河北裕介

幼く見られないオレンジメイクが知りたいという井上さん。「まずはオレンジを、彩度の低いテラコッタカラーに。それをアイライナーやマスカラなどのポイントではなく、アイシャドウなどの“面”で取り入れること。そのほうがポップに転ばず、カジュアルだけど大人っぽく仕上がるんだ。下がり眉や離れ目も幼く見せるので、眉はスクリューブラシやマスカラで毛流れが下がらないようにコントロール。目もとは求心に寄せるように目頭側を強めると、顔印象がグッと締まるよ」

【After】「可愛いだけで終わらないオレンジメイクの振り幅の広さを学べました！」　井上あずささん

使ったのはこれ

MAKE UP POINT

「主役カラーとトーンをそろえることで気負わず洒落見せ」　from 河北裕介

カラーシャドウを使う場合の、派手になりすぎないバランスを知りたいという遠山さん。「今回は服に合わせ、マスタードイエローのアイシャドウを。遠山さんはメリハリのある骨格なので、メイクによっては派手になりやすいタイプ。だからこそ、合わせるアイライナーやマスカラ、アイブロウは、ブラウン系でトーンをそろえよう。目もとのイエローと相性もいいし、強さをそいでやわらかな印象になれるから。もともと頰に血色があるし、骨格的にチークを入れるとかえって影が生まれやすいので、潔くチークレスでOK。ツヤを足して自前の血色を生かせば、ほどよい抜け感が生まれるよ」

【After】「普段使わない色でもすんなり顔になじんで驚き。新たな“らしさ”を発見！」　遠山春菜さん

使ったのはこれ

MAKE UP POINT

撮影／吉田 崇（人）、佐藤健太（物）　ヘア＆メイク／河北裕介　スタイリスト／相澤 樹〈LuckyStar〉、滝沢真奈　　モデル／藤野有理　取材・原文／谷口絵美　構成／中島 彩　※BAILA2023年4月号掲載