バイラ世代を圧倒的な美しさへと導く、史上まれに見る秀作ぞろいの「2024年上半期ベストコスメ」。ベストメイクアップ大賞をはじめベストコスメ・メイクアップコスメ各部門に選ばれたアイテムを発表します!
1.《ベストメイクアップ大賞》ディオール ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー
ベース、チーク、アイカラーとして使えるマルチユースなハイライター。ピンク(左)・パーリー(右) 各11ml ¥5940/パルファン・クリスチャン・ディオール
目がくらむような輝きなのに繊細。骨格を光で掘り起こすような感覚で使えてテクニックいらず
ビューティエディター 安倍佐和子さん
肌へ溶け込む光とツヤ。光を重ねることだけではかなわない、肌の存在感を引き上げるハイライター
美容家 神崎 恵さん
ハイライトとしてはもちろん、頰や目もとにまでマルチに活躍。つけた瞬間に肌が華やぐ
ヘア&メイクアップアーティスト AYAさん
大人の肌が一気にフレッシュによみがえって、水分量まで増えて見える!
美容エディター&ライター 森山和子さん
「いつものベースメイクにプラスするだけで印象をチェンジ。高密着でくずれにくく、つけたてのみずみずしい質感が続く」(ヘア&メイクアップアーティスト AYAさん)、「まるで自らの肌が光を放ち、生まれながらの美しい曲線と骨格をもつよう」(美容家 神崎 恵さん)、「パーリーは目もとに、ピンクは顔の中心に仕込むと幸福感までぐんとアップ!」(ビューティエディター 安倍佐和子さん)、「手もとで試したときはキラキラしすぎ?と感じたけれど、顔にのせるとなじんであら不思議。これがないともの足りないほど」(美容エディター&ライター 森山和子さん)。
撮影/西原秀岳〈TENT〉 スタイリスト/郡山雅代 取材・原文/長田杏奈 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載
2.《アイシャドウパレット部門》シャネル レ ベージュ パレット ルガール クール ドゥ シャネル
ナチュラルな「ヌード」を引き立てる、こだわりの5色をパレットに。¥9350
ありそうでなかった甘すぎないピンク。この品と大人っぽさと洒落感のバランスはシャネルならでは
ヘア&メイクアップアーティスト 笹本恭平さん
大人っぽさと上品なピュアさが両立した優しげな目もとに。単色でもレイヤードしても濁らずキレイな奥行き感
ヘア&メイクアップアーティスト 河嶋 希さん
「甘くならずに大人っぽくつくれる、希少なピンクパレット」(ヘア&メイクアップアーティスト 笹本恭平さん)、「ライトピンク〜くすみピンクのバリエーションは、質感やきらめきがどれもちがって絶妙」(ヘア&メイクアップアーティスト 河嶋 希さん)、「彫りと深み、血色感、大人にちょうどいい甘さと色気のすべてをくれる、くすみピンクの決定版。どう使っても品よくこなれてキマるのがさすがシャネル。ひとつ持っておいて損なし!」(ビューティエディター&ライター 小川由紀子さん)。
3.《ツヤリップ部門》SUQQU モイスチャー グレイズ リップスティック
シロップを思わせるツヤとにじむような彩りで旬のリップに。特に06はカウンターでも指名買いが殺到。06 ¥5830(セット価格)
ダークな色みながら透け感があることで攻めてるのに上品な印象に。この春の旬顔をつくるならこれ!
ヘア&メイクアップアーティスト 千吉良恵子さん
透明感をたたえながら色づくクセになるモーヴブラウンカラー。 この一本が新しいベーシック
ヘア&メイクアップアーティスト 岡田知子さん
「カジュアルにもきちんとにもモードにも。塗り方次第でどんなシチュエーションにも似合う万能な一色」(ヘア&メイクアップアーティスト 千吉良恵子さん)、「どんな肌の色にも似合いやすく、洗練された印象に仕上がるお気に入り」(ヘア&メイクアップアーティスト 岡田知子さん)、「ジュワッとしているのにふっくらハリ感のある唇に。色みの絶妙なくすみ具合がほどよい抜け感をプラス」(ヘア&メイクアップアーティスト 林由香里さん)。
4.デイリーメイクアップ部門発表!
《リキッドファンデーション部門》資生堂 インウイ リキッドファンデーション
フロスティンググローヴェールが内から発光するようなツヤと血色を演出。SPF50+・PA++++ 30ml 全5色 ¥8800
もともとの骨格や肌質を生かして美しく演出。潤っているのにくずれない、機能面も優秀
美容家 小林ひろ美さん
「カバー力とツヤ感のバランスが絶妙で、こなれた印象に」(美容家 小林ひろ美さん)、「肌のなりすまし度No.1! いいところは隠さず、調子の悪いところだけ助けてくれる高機能に脱帽。UVカット力も嬉しい」(美容ジャーナリスト 小田ユイコさん)。
《クッションファンデーション部門》パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル スキンケアリング・グロウ・クッション
89%がスキンケア成分で、水や汗、こすれにも強い処方。SPF45・PA+++ 全6色 ¥9240
凹凸を感じさせない潤って透明感のある仕上がりが簡単!
ヘア&メイクアップアーティスト 中野明海さん
「つけ方に工夫も要らず、テカリではない自然なツヤが輝く」(ヘア&メイクアップアーティスト 中野明海さん)、「塗ってる感は全然ないのに隠したいところはカバー。素肌みたいなツヤ感と透明感あふれるナチュラル美肌に。一日くずれないモチのよさも優勝」(ヘア&メイクアップアーティスト 北原 果さん)。
《パウダリーファンデーション部門》花王 プリマヴィスタ ブライトチャージ パウダー
2種の肌悩みパウダーを配合し、素肌感とカバーを両立。。SPF16・PA+++ 全7色 ¥4180(ケース込)(編集部調べ)
一瞬でキメの整った肌に。時間がたっても毛穴落ち知らず
皮膚科医・内科医 友利 新さん
「毛穴が一瞬で目立たなくなりびっくり。パウダリーへの苦手意識を克服できる一品」(皮膚科医・内科医 友利 新さん)、「粉っぽさがまったくなく、それでいて毛穴や赤み、不要な凹凸による影が一掃され、明るさが宿る感覚」(美容エディター 前野さちこさん)
《化粧下地部門》SHISEIDO エッセンス スキングロウ プライマー
30g SPF25・PA++ ¥5280
ナチュラルな立体感と潤ったようなハリ感。ほぼ美容液な保湿力でもちもちのツヤ肌が持続
ヘア&メイクアップアーティスト paku☆chanさん
「美容液級のスキンケア成分配合で、毛穴などの肌悩みをカバーしながら自然な仕上がりに。どんなにくすんだ肌もパッと明るくなり、極上のツヤ肌にバージョンアップ」(美容家・起業家 山本未奈子さん)、「無理なトーンアップではなく、ツヤの力で自然に肌色を明るく見せてくれるのが魅力」(ヘア&メイクアップアーティスト paku☆chanさん)。
《フェイスパウダー部門》コスメデコルテ ルース パウダー
肌の上で光を調合するシルキータッチの極上パウダー。07 ¥6050
スッと消えるようになじみノーブルで清潔感のある肌に
ヘア&メイクアップアーティスト AYAさん
「やわらかなのにさらっとした心地よい粉質で、乾燥させずにしっとり肌をかなえる、超優秀パウダー! 誰でも仕上げにまとえば、トレンドのほんのりマット肌を楽しめる」(ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさん)、「一瞬で肌に溶け込むようになじんで驚くほどの一体感がかなう」(ヘア&メイクアップアーティスト AYAさん)。
《コンシーラー部門》イヴ・サンローラン・ボーテ オールアワーズ コンシーラー
光を操り小顔に見せる立体感を演出する薄膜コンシーラー。15ml 全6色 ¥5940
抜群のカバー力なのに厚ぼったくならずサラッとキレイになれちゃう
ヘア&メイクアップアーティスト 笹本恭平さん
「ノイズを整え、フラットな肌に。マットよりの質感が絶妙にキレイ」(ヘア&メイクアップアーティスト 笹本恭平さん)、「“美肌再現”技術を搭載し、厚塗り感なく美しい肌に塗り替えるような唯一無二のカバー力は感動もの。面でも点でも塗りやすいチップも優秀」(ビューティエディター 松村有希子さん)。
《パウダーチーク部門》ジルスチュアート ビューティ パステルペタル ブラッシュ
透明感の高いクリアパウダーが、白浮き感なく明るいパステルな頰を演出。02 ¥4620
じわぁーっと色づき、さりげないのに存在感。今季のムードにぴったりのチーク
ヘア&メイクアップアーティスト 中山友恵さん
「あからさまじゃないけど印象的に色づき、抜群の存在感を醸す」(ヘア&メイクアップアーティスト 中山友恵さん)、「ふわっと頰全体が包み込まれるようなやわらかさで、自然と毛穴もカバーしてくれるので、カジュアルな立体感。塗ってるだけでなんだか盛れる!!」(ヘア&メイクアップアーティスト 林由香里さん)。
《リキッドチーク部門》かならぼ フジコ 水彩チーク
水分75%のみずみずしい感触。一度塗りでほのかに、2度塗りでポッと色づく。01 ¥1760
多幸感がぐっと引き出される淡ピンク。広く塗っても甘くなりすぎないのも絶妙
ヘア&メイクアップアーティスト 野口由佳さん
「旬の色と質感で、簡単になりたい頰になれるチーク!」(ヘア&メイクアップアーティスト 野口由佳さん)、「血色悪いなーってときはコレ。水感発色だと透明感も同時に出て血色がぶわぁーっとにじみ出てくる。ウォータリーならではの肌との一体感、ぜひ!」(美容ジャーナリスト 鵜飼恭子さん)。
《セミツヤリップ部門》ディオール ルージュ ディオール
洗練された色みで塗るだけで誰でも旬顔に。434 ¥5940/パルファン・クリスチャン・ディオール
434番の抜群に上品なローズベージュはどんな場面で使っても好印象
ヘア&メイクアップアーティスト paku☆chanさん
「のせるとしっとりふっくらして、キレイな唇に。乾燥も気にならなくなる」(ヘア&メイクアップアーティスト 河嶋 希さん)、「特に434番は絶妙な赤みとほどよいベージュ感で落ち着いた印象に引っ張ってくれる。なめらかな塗り心地で、唇にぴたりと密着」(ヘア&メイクアップアーティスト paku☆chanさん)。
《アイブロウ部門》ポール&ジョー ボーテ アイブロウ マスカラ
毛を固めずにふんわり仕上げるこだわり処方。04 ¥3300
優しさと大人っぽさを兼ね備えた、印象的な眉メイクに
ヘア&メイクアップアーティスト KUBOKIさん
「ベタッとせずにふんわりしっかり色づき、色の強弱もつけやすい」(ヘア&メイクアップアーティスト KUBOKIさん)、「04番は、とかすだけでほのかなプラムニュアンスが眉にのり、顔立ちにやわらかいモダンさが生まれる。ラベンダー系のチークやリップと合わせるのがお気に入り」(ビューティエディター 渡辺敦子さん)。
《アイライナー部門》ディー・アップ ディーアップ シルキーリキッド アイライナーWP ダークフィグ
ダークブラウンに温かな甘みをプラス。¥1430
目もとを印象的に仕上げつつ、ほのかな優しさも感じさせるバランスが好き
ヘア&メイクアップアーティスト 中山友恵さん
「今季、なにかと手にとってしまうアイライナーNo.1!」(ヘア&メイクアップアーティスト 中山友恵さん)、「さりげない赤みがレディなまなざしをつれてきてくれる。リキッドのインパクトとやわらかなカラーのタッグであくまでナチュラルに盛れるからオフィスにもデートにもうってつけ」(美容エディター 石橋里奈さん)。
《マスカラ部門》エレガンス コスメティックス カールアメイジング マスカラ
3.2mmの超極細ブラシが細く短い毛にもフィット。BK10 ¥4400
お人形のようにクリッと持ち上がったまつげを日本の夏の湿度にも負けずにキープ
美容家 石井美保さん
「軽やかなテクスチャーで一本一本繊細にコーティング。抜け感のあるふさふさロングなフェザーまつげになれる」(ヘア&メイクアップアーティスト 河嶋 希さん)、「繊細で上品なつき方でありつつ、細く短い毛までしっかり拾い上げる。極細ブラシでカールも持ち上げるのでクッキリ!」(美容家 石井美保さん)。
5.【MAKEUP INTERVIEW】手をかけたような「なんか盛れる」を一品で
ヘア&メイクアップ アーティスト
林由香里さん
ヘア&メイクアップ アーティスト
paku☆chanさん
美容エディター&ライター
森山和子さん
paku 今季はメリハリとしてのツヤが大復活。ハイライトもリップも、ツヤがリバイバル!
林 わかる。ツヤと言っても、ひと昔前とはちがう、透けツヤ、薄ツヤが気分。
森山 またツヤリップ塗る日が来るなんて思ってなかったけど、塗ってみると顔の鮮度が一気に上がって「いいじゃん?」って。ベストメイクのディオールのハイライトも、手の甲で試したときにはギラつくかな? と思ったけど、フラッシュビームのようなツヤで肌が一気にフレッシュに見えるの。
paku くずれにくくて、撮影でメイクの上から重ねてもヨレないところも好きだった。
林 抜け感とラメ感のバランスが絶妙で、光がハリに見えるんだよね。旬のくすみ系シャドウを重ねても沈まないから、アイメイクのベースとしても優秀。
paku くすみ系シャドウと言えば、シャネルのレベージュパレットルガールは撮影でよく使ってた。一見、エレガントっぽいけど、透けてるからほどよい抜け感が出るし、単色でも重ねても使いやすい。
森山 こういうモーヴニュアンスのカラー、今っぽいよね。SUQQUの06番も、上級者向けで手に取りにくそうだけど雑誌を見て買いに来る人が多くて、ダントツ人気なんだって。深い色でもこのツヤ感なら挑戦しやすいのかも。半分素唇が透けるこの質感が絶妙にエロい!
林 一度塗りでサラッとカジュアルにも、2、3度塗りでしっかりオフィス対応もいける実は万能カラー。
森山 今回、すごく競争率高かったのがコンシーラー。名品が多くて、薄くてのびるのにカバーはしてくれるから、コンシーラーだけ塗ってればきれいじゃん? というほど。
林 私も一個にしぼれなくて日替わりで使ってた。前はお直し用にクッションコンパクト持ち歩いてたけど、今季はコンシーラーを携帯してた。
森山 眉を明るく整える眉マスカラや眉コンシーラーも豊作だった。ふわっとした仕上がりで色のニュアンスがのるポール&ジョーはバイラ世代にも使いやすくておすすめ。
paku アイメイクが強くても、眉を抜くとはかなげな雰囲気が出るよね。
林 わかる。存在感はありつつサラッと抜け感のある目もとに仕上がる。
paku 最近コスメの進化を感じるのは、前はアイテムを2個、3個使ってた仕上がりが、ひとつでかなっちゃう瞬間。たとえば、ジルのチークは、仕込みチークにもう一色重ねてパウダーで仕上げたような頰が、一品で完成する。エレガンスのマスカラも、マスカラ下地を使ったようなまつげが一本で手に入る。使うアイテムが減って、荷物も少なくすむ。
林 確かに、マルチユースのアイテムも増えてるもんね。こうしてベストコスメを見渡してみると、上半期は塗るだけで簡単に“なんか盛れる”ものが多かったという印象。
森山 うんうん。メイクアップコスメも進化していて、テクニックいらずで個々の肌や顔立ちを、自然に盛れるようになってきてると思う!
撮影/西原秀岳〈TENT〉 スタイリスト/郡山雅代 取材・原文/長田杏奈 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載