一生懸命ケアしているのに、いまいち結果を出せていない…。それって肌によかれと思ってやっていることが実は逆効果になっているせいかも。美容ジャーナリスト・小田ユイコさんが、敏感肌だからこそNGなスキンケアをレクチャー!
【“やらない”で敏感肌をなだめる】小田ユイコさん
長年、悩まされ続けてきた敏感肌を改善しつつあるという小田さん。敏感肌こそ“やらない美容”が大切だと言う。
「私の場合は水でふやかす時間が長いと肌によくない状態が起こるとわかり、洗顔のすすぎ時間を短縮することや、保湿が大事な敏感肌でも、ローションパックなどをやらないという選択をするようになりました。あとはとにかくダメージを受けないようにすること。リカバリーに人よりも時間がかかるのが敏感肌だから。紫外線ケアだけはとにかく抜かりなく」
その一方で敏感肌だからこれまでNGにしてきた攻めの角質ケアを“やめるのをやめた”とも。
「正常なターンオーバーのためにはむしろ必要なこともあると気づき、顔の中のザラつく箇所に限って取り入れています」
敏感肌だとあきらめず、美肌を育てる極意、いただきました!
【NG1】ブラシ洗顔
>>自分には合わないと割り切る
「仕事柄、新しいものはとりあえず試します。いいモノもいっぱいあるので心苦しいけど、結局汚れを取るメリットよりも刺激のデメリットのほうが大きいことがわかりました。私の肌には合わないと割り切ることに」
【NG2】長時間のすすぎ
>>水タオルですすぎ時間を短縮
「私の場合は水で肌をふやかすのがあまりよろしくないみたいです。なので洗い流す回数やすすぎの時間を短縮するために、ぬるま湯にひたひたにしたフェイスタオルで洗顔料を優しくぬぐい取るようにしています」
「保湿成分配合で肌の潤いは残しながら選択的に汚れを落とすクレンジングを愛用しています」。トリートメント クレンジング ミルク 200g ¥3300/カバーマーク
【NG3】敏感時のローションパック
>>肌のご機嫌を伺いながらこの2品で
「敏感症状が進んだときにローションパックなどで肌をふやかすとさらなる肌トラブルのトリガーになるので避けています。でもローションパックは大好きなので、全面禁止ではなく、肌のご機嫌を伺いながら行っています」
「ゆらぐ乾きを鎮めてくれます」。ドゥーオーガニック エクストラクト ローション リペア 120ml ¥4180/ジャパン・オーガニック
「ヘパリン類似物質配合で敏感時の保湿も安心」。アドライズ アクティブローション 120ml ¥3630/大正製薬
【NG4】人まかせの掃除
>>プロに学んだテクで掃除に開眼
「忙しさにかまけて掃除業者を頼んでいたのですが、自粛期間中に自分で掃除をすることに。家具や壁、冷蔵庫の家電などのふき方の一つひとつをプロに学んで実践してたら、本当に家中ピカピカに。掃除ってマインドフルネスだったんだ、と気づき以来ハマっています」
【NG5】UV塗り残し
>>手もと、まぶた、耳上。細部まで塗る
「日焼け止めを塗る際、塗り残しがちな上まぶたや耳のまわり。ここが日焼けしていると老けて見えるポイントなので、塗り残すことはしません。手を洗う回数が増えたので、手を洗ったら、手もともシミやシワが出ないように。日焼け止めを塗ることを忘れません」
「ベタつかないので使いやすい」。やさしい手づくり。UV ミントシトラス SPF22・PA++ 45g ¥1485/ナチュラルアイランド
【NG6】角質ケアを恐れること
>>2週間に一度、額・Tゾーン・あご先のみ
「肌に優しく角質オフするものができたので、以前のように角質ケア全面禁止をやめて取り入れることに。肌にザラつきを感じたときはむしろ正常なターンオーバーを取り戻すために角質ケアを行います。穏やかなピーリング作用のあるふき取りコスメや塗るだけでターンオーバーを促すコスメを取り入れています」
「毎日使っても負担感のないこんにゃく由来のソフトスクラブですが私はザラつきが気になるときのみ使用」。雪肌精 クリアウェルネス ミルク クレンザー 140g ¥2530(編集部調べ)/コーセー
「たっぷり浸したコットンでさっとふくだけで透明感が復活」。ベネフィーク リセットクリアN 200ml ¥4400/資生堂
【NG7】9時以降の食事
>>食べたくならないよう歯磨きする
「家族と話していると、だらだらといつまでも食べ続けてしまうので、夜9時になったら一度、歯を磨きます。そうするとそれ以降、何かつまみたいな、と思っても再度歯を磨くのが面倒なので食べなくてすみます」
「赤ワインやコーヒーを飲むので歯も美白を意識」。トゥースペーストホワイトネス 100g ¥1320/ジョンマスターオーガニック
「発泡剤が入っていないのが◎」。からだにやさしい歯磨き剤 40g ¥3685/アベマショッピング
小田ユイコさん
30年近くにわたり、最前線で活躍する美容ジャーナリスト。長年の取材で得た正しい知識を駆使し、敏感ぎみの肌をなだめつつ、美肌の育成ケアを日々研究中。
撮影/目黒智子(人)、ITCHY(物) ヘア&メイク/榛沢麻衣 取材・原文/平 輝乃 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2021年8月号掲載