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血行アップ、ハリアップetc. マッサージが肌にプラスな理由を4人の専門家が教えます!

摩擦は肌によくないからって、“過保護のカホコさん”になっていませんか。“摩擦じゃなくてマッサージ”が肌にプラスな理由とは? 4人の識者による“いい刺激”の重要性、必読です。

(左)スハダちゃん(右)過保護のカホコさん

(左)スハダちゃん(右)過保護のカホコさん

肌がキレイな人は皆、マッサージをしています

岡部美代治さん

ビューティサイエンティスト

岡部美代治さん


大手コスメ会社にて商品開発などを担当後、独立。現在はスキンケアを中心に美容全般をわかりやすく解説、正しい美容情報を発信している。

女性の肌を科学的に研究してきた岡部さんは、以前からマッサージの必要性を提唱。「血流やリンパの流れを促したり気分をリラックスさせたりという、化粧品だけでは担いきれない効果があります。実は“コスメを丁寧になじませる”ことが立派なマッサージ行為といえます。また、皮膚は表皮と真皮が二枚構造になった丈夫な組織です。普通にマッサージするくらいでたるんだりシワになることはありません。ポイントは“気持ちいい”と感じる程度で行うこと。バイラ世代はストレスフルで血液循環が悪くなりがち。脳が喜ぶ刺激を与えれば、肌はどんどんキレイになりますよ」

普段から肌に適度に触れ、刺激を与えることが重要

坂口恭斗研究員

資生堂 みらい開発研究所

坂口恭斗研究員

資生堂で“感覚”の研究に携わる坂口研究員。触覚の視点から皮膚の生理学的特徴をとらえ、皮膚の新たな機能解明や応用性を探求している。「適度な力の刺激を肌に与えることは、血行をよくするだけでなく、体や心にまでよい効果をもたらすと考えられます。この副次的な効果をもたらすのが、肌がもつ“感じる力”です。この感じる力は30代くらいから徐々に衰えるため、普段から肌に適度に触れて刺激を与え、健康な状態に保つことが重要です。五感をフルに活用して感じる力を養う。そのために、自分の手で肌に触れることが大切だと考えています」

皮膚表面温度変化

皮膚表面温度変化

フェイスマッサージを行うことで、皮膚の表面温度が短時間でアップ!
写真は約3分間フェイスマッサージを行った前と後の皮膚温の変化を示すもの。このとき、赤ちゃんのほっぺに触れる程度の力でも、感覚神経が応答することがわかっているそう
●資料提供/資生堂

肌を横に引っぱる“張力”を刺激するとハリアップ

髙田ひかりさん

ロート製薬PR

髙田ひかりさん

マスク生活を経て、多くの女性が抱える“たるみ”悩み。そこでロート製薬が着目したのが肌の“張力”。「張力は、もともと人の全身に働いている力で、肌を横に引っぱり、ハリを生み出す働きのこと。肌の真皮部分では、コラーゲンやエラスチン線維の上に線維芽細胞がのっていて、これが引っぱられると“MRTF-A”という物質が活性化されてハリを生み出すサイクルが生まれます」と説明するPR髙田さん。

肌に手をあてて滑らせるだけで心地いい刺激に。筋トレ後にプロテインを飲むと効果がアップするように、ハリコスメ+ハンドメソッドを習慣にしてみてください。きっと肌の変化を感じるはずです」

顔に張り巡らされた ゆるみと闘う"張力"

顔に張り巡らされたゆるみと闘う“張力”
赤い線は張力が働いている部分。ゆるむとシワが刻まれる。ロート製薬は、この赤い線に垂直に手をあてて刺激するマッサージを推奨
●資料提供/ロート製薬

線維芽細胞内でハリを 生み出す「MRTF-A」

線維芽細胞内でハリを生み出す「MRTF-A」
線維芽細胞が刺激を受けると活性化する「MRTF-A」。「赤ちゃんをなでる程度の刺激でも活性化することがわかっています」(髙田さん)
●資料提供/ロート製薬

引っぱらずに滑らせる、で10年後の肌に差が出ます

深野祐子先生

皮膚科医

深野祐子先生


「めぐろ皮膚科クリニック」院長。皮膚科と美容皮膚科の観点から、すべての患者さんに対応する「オールラウンドクリニック」を目指している。

的確なカウンセリングが人気の深野先生。バイラ世代の肌への過保護さを心配しているという。「確かに摩擦は、微弱炎症を起こして色素沈着につながったり、強く動かすことで真皮組織がダメージを受け、ゆるみやたるみの原因になることも。でも、バリア機能や皮下脂肪が物理的・化学的刺激から守ってくれるので、肌はそこまで弱いものではありません。過保護になりすぎて、落としきれていない不要な角質などで毛穴が開いていたり、ゴワついている人がかえって目立つほど。乾いた肌をこすらずに、クリームなどをたっぷりつけて優しく手を滑らせれば大丈夫です」

イラスト/山本玲奈 取材・原文/小内衣子〈PRIMADONNA〉 ※BAILA2023年7月号掲載

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