【まつ毛ケア】石井美保さんが考える美しいまつ毛について

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今回は石井美保さんの美容家としてのルーツである、まつ毛について。美しいまつ毛を目指すために、まつ毛美容液を塗れば安心……というわけでもないという。「近年、まつ毛を長くする美容液に注目されていますが、私にとって美しいまつ毛の定義とは、長いまつ毛ではなく、きちんと層になっているまつ毛のこと。例えば髪の毛に置き換えると、ヘアトリートメントって髪を伸ばす目的ではなく、髪を美しく保つことが目的ですよね？ まつ毛も同じで、まつ毛美容液は本来、まつ毛の層を美しく、そして丈夫にすることを目的にしています。最近では、緑内障の治療に使う点眼液に入っている成分が、まつ毛を長くする効果があると注目されています。もともと治療薬として使われているので、まつ毛が伸びることは副作用でしかありません。そしてまつ毛が伸びる以上に様々なリスクが伴うので、私は使用するのは反対です。それでも使用したいという場合は、色素沈着を起こす、眼圧を下げる、まぶたがたるむ可能性があるというリスクを覚えてほしいと思います」（石井さん）

まつ毛の美しさの基準は、長さよりも“層”が大事だという石井さん。「まつ毛を横から見た時にわかるのですが、まつ毛は一列に生えているわけではなく、いくつもの層になって生えています。この層にまつ毛が均一に生え揃い、密度がある状態が美しいまつ毛になります。ただこの生え方には個人差があり、3層、4層とびっしり生えている人もいれば、1層、2層で薄い方もいらっしゃいます。いくらケアしたところで、層が増えるわけではないので、限りあるまつ毛の今ある層を大事にすることが、まつ毛ケアの基本。しかも髪の毛がひとつの毛穴に対して2〜3本生えるのに対し、まつ毛はひとつの毛穴に1本しか生えません。ビューラーやゴシゴシ洗顔も負荷でしかないので、まつ毛美容液でしっかり保湿をして自分の今生えているまつ毛を大切にしていきましょう」（石井さん）

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「きちんと毎日使える安心処方。マスカラタイプはケア初心者でも塗りやすい」。5種の美容成分を配合。まつ毛にハリを与え、うぶ毛までくっきり。￥1045／資生堂

「まつ毛美容液は、まつ毛の表面・裏面の両面ともに根元から毛先に向かってなじませましょう。タイミングは朝晩の洗顔後。スキンケアを何もつけていない状態だと、より浸透力が高まります。さらに効果を狙うなら、目元の血流が良いときがベスト。お風呂上がりやホットタオルで目元を温めてから、まつ毛美容液を使うと巡りが高まりおすすめです。また、直接塗布するタイプのまつ毛美容液は、雑菌の繁殖を防ぐためにも、3ヶ月以内に買い替えるようにしましょう」（石井さん）