肌の気になる悩みを解決する乳液。そもそも乳液を使うとどんな“いいこと”がある? 乳液ラバーな美容のプロたちに、乳液の基礎知識をお尋ね。役割、使い方、裏ワザを知ってから使うことで、乳液の恩恵をしっかり感じて。
1.乳液を使うと、肌にどんな“いいこと”がある?
「水溶性と油溶性、両方の美容成分が配合されているため効率的なお手入れがかなうのが乳液です。暑くてベタつきが気になると化粧水だけで終わらせてしまう方もいますが、夏こそエアコンや紫外線ダメージで“隠れ乾燥”が進みやすい時期。油分が含まれる乳液を使うと夏老けを防いで、やわらかな潤い肌をキープすることができます」(美容成分スペシャリスト JUNさん)
2.先行乳液ってなに?普通の乳液と違う?
「次に使うアイテムの肌なじみを高めるように設計されているか、しっかり蓋になるように設計されているかの違い。ただ、先行乳液で蓋としての役割を果たせるものも多いので、あとは好み!」(美容成分スペシャリスト JUNさん)
3.効果アップな塗り方や裏ワザは?
「長風呂で肌が乾燥してきたと感じたら、クレンジング後に一度乳液を塗って湯船に漬かりなおすのもおすすめ。水分の揮発を防ぐだけでなく湯船がスチーマー代わりに! ただし目に入らないよう注意を」(美容成分スペシャリスト JUNさん)
「手のひらで温めて使えば、肌なじみがアップ。その際は500円玉大くらいたっぷりと。少なすぎは逆効果。最後は手で包み込んでプレス」(美容家 小林ひろ美さん)
「朝はコットン使いで、ムラづきやベタつきを予防。夜はお風呂上がりの肌に、ほぐしながらなじませるともっちり。残った乳液はひじやひざ、髪にも!」(美容ジャーナリスト 鵜飼恭子さん)
4.乳液とクリーム、どう違う?
「水分が多めで軽やかな使い心地なのが乳液。肌をほぐして潤いをキープする役割を果たします。対してクリームは、油分が多くてこっくり濃厚。潤いをしっかり閉じ込め、肌を守ってくれます」(美容家 小林ひろ美さん)
5.近年、乳液はどんな進化をしてる?
「ただ油分で蓋をするだけでなく、美容成分を豊富に入れ込んだものや、毛穴や皮脂が気になる人に寄り添った軽いテクスチャー、クリームに負けないリッチな感触のものなど、バリエーションが豊かに。選択の幅が広がり、好みや目指す肌に合わせて選べるようになったので誰もが使いやすくなっているなと感じます」(皮膚科医・内科医 友利 新さん)

美容家
小林ひろ美さん
美容家である母、小林照子氏と共に立ち上げた『美・ファイン研究所』主宰。目からウロコの美容理論や手技で様々なメディアで活躍。

皮膚科医・内科医
友利 新さん
東京女子医科大学卒業後、同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ。クリニックに勤務の傍らYouTubeをはじめ様々な媒体で美容を発信。

美容ジャーナリスト
鵜飼恭子さん
『MAQUIA』で創刊からエディターとして活動し、独立後は美容ジャーナリストに。無人島に持っていくなら乳液というほど乳液愛好家。

美容成分スペシャリスト
JUNさん
化粧品ブランドに勤務後、独学で成分を学ぶ。現在はファチュイテの商品開発を担当。美容成分のスペシャリストとしてSNSでも活躍。

美容エディター
前野さちこさん
この夏、犬を飼い始めて暮らしの幸福度が爆上がりしたのですが、反面アレルギーで肌荒れが(泣)。万年ゆらぎ肌の頼みの綱は乳液。
取材・原文/前野さちこ 構成/渡辺敦子 ※BAILA2025年10月号掲載
























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