働く大人のベースメイクには社会性も洒落感も必要！【30代のための“浮かない”ツヤ肌攻略法】

美肌見えする光はまといたいけど、リッチすぎるツヤはちょっと違う……。バイラ世代が手に入れたい、ちょうどいいバランスのツヤ肌の極意を伝授。

※2024年7月30日～8月5日、30歳～39歳を対象にアンケートを実施。199名が回答

Q ベースメイクの理想の仕上がりは？

Q ツヤ肌をつくる上でのお悩みは？

Q ベースメイクで譲れないポイントは？（複数回答可）

くずれにくさ　130人
厚塗りに見えない仕上がり　116人
保湿力の高さ　109人

朝の仕上がりをキープしたい気持ちとともに多かったのが、老け印象やくずれを招きがちな“厚塗り見え”への恐怖。乾燥知らずの肌を目指したいという声も多かった

【NEWS 1】“内ツヤ”をかなえるアイテムが話題を独占！

美肌見えするツヤを仕込む下地と、その光を包み込む薄膜ファンデに注目が。この両者のおかげで、ほどよい“内ツヤ”の演出が可能に

【NEWS 2】FIX力の高いファンデが豊作

薄膜ファンデのもう一つのメリットは密着力の高さ。肌へと隙なくフィットして、過酷な環境でもくずれ知らず。“厚塗り見え”も回避！

【NEWS 3】社会性のあるほどよい光沢感らしい！

今バイラ世代が目指したい肌と今季のベースメイクのトレンドが見事にマッチ。最新アイテムにアップデートして“なりたい肌”を手に入れよう！

浮かないツヤ肌をつくるポイント5

☑︎ 下地の段階でツヤ感を底上げ
☑︎ ファンデは薄膜で光は内に秘める
☑︎ 密着力を高めるスポンジ使いがキー
☑︎ ツヤとテカリの境界線を見極める
☑︎ パウダーは必要な部分のみに最小限

「今シーズンのファンデーションや下地の特徴はなんといっても“内ツヤ”。ツヤ肌に仕上がるけれどリッチすぎず、どこか控えめな印象に仕上がる質感は、働く世代のBAILA読者向き。どんなシーンでも世代を問わず好印象を与えられる肌だと思います。ポイントは、繊細な薄膜がかなえる“内ツヤ”を生かしながら、さらに内側にツヤを詰めこむ肌づくりをすること。とはいっても難しいテクニックは必要なく、みずみずしい下地をたっぷり塗って細部をスポンジで密着させればOK！優秀なアイテムを味方につければ誰でも理想の“浮かない”ツヤ肌が手に入ります」

ジレ￥49500／ビームス ハウス 丸の内（ルームエイト ブラック×エッフェ ビ ームス）　ニット￥12100／ アンヌーク　イヤリング￥ 2200／ゴールディ　リング ￥6800／805ショールーム （トゥワクリム）

A「スキンケア感覚でツヤを仕込める」
高貴なツヤで肌を包み、大人のくすみを一掃。ザ プライマー SPF15・PA+ 30g ￥11000／SUQQU

B「今季の話題独占！薄膜仕上げがかなう」
肌に溶け込むとパウダーに変化する新感覚のテクスチャー。まるで美肌フィルターをまとったかのような仕上がりがかなう。ディオールスキン フォーエヴァー スキン パーフェクト スティック 全6色 ￥7370／パルファン・クリスチャン・ディオール

C「微細な粉体がテカリをカモフラ」
名品がこの秋リニューアル。4色の微粒子パウダーが清らかな肌を演出。プリズム・リーブル 00 ￥8250／パルファム ジバンシイ

欲しいのは“まろみツヤ”。スポンジ使いで光を密着！

「今季は厚塗り感と無縁な“内ツヤ”系の下地や薄膜のファンデが豊作。その繊細さを十分に生かすにはスポンジ塗りが正解。下地で肌のツヤ感を爆上げして、その上で薄膜ファンデを。ツヤはハイライトなどで後のせするより、スポンジで密着させて均一に仕上げたファンデの光を生かす発想で。テカリNGゾーンにポイントでパウダーをのせれば、まろやかなツヤが際立つ理想の肌が完成！」（paku☆chanさん）

1 下地はたっぷり1.5プッシュ。ツヤを仕込みつつ肌補整

2 下地だってスポンジ使い。パーツのキワの密着度UP

3 ファンデはエリアごとに。まずは頰に3本のライン

4 タッピング＆スライドで繊細な薄膜に仕上げる

5 額から鼻すじにかけてはT字を描いて直塗り

6 まぶた＆鼻下＆口まわりは“追いファンデ”しない

7 忘れがちなあごの下もスポンジでなじませ！

8 薄膜を重ねるようにピンポイントでパウダー

9 仕上げは耳下＆首もとにパフでパウダーをオン

肌のコンディションも気分も毎日違うから、肌づくりの疑問は無限。paku☆chanさんの秘蔵テクで解決！

A みずみずしい質感のリキッドタイプがおすすめ！

「繊細につくった肌を生かしたいので、固形タイプのコンシーラーよりみずみずしいリキッド状のものがベター。気になる箇所にピンポイントで置き、下地やファンデで使ったスポンジでブレンドしながら優しくなじませて」

A 基本的には一年中必要！日焼け止めはスキンケア、下地はベースメイクと心得て

「SPFやPA値が高いメイク下地も多いですが、トーンアップ効果の高い色つきタイプなどは全顔に均一に塗ると白浮きの原因になる場合も。日焼け止めは朝のスキンケアの領域と考え、紫外線ガード力をがっちり上げてから、肌補整はメイク下地で」

A うるみのツヤなら、練りタイプをスポンジでＯＮ

「ハイライトを足したいとき、パウダーより粘度のある練りタイプが俄然気分。ファンデがついたスポンジをそのまま使って、残ったファンデと練りハイライトを混ぜながら、“追いツヤ”したいところに光をのせて。こうすると光が肌浮きしません」

A まず第一に乾燥ケア。クリームよりリキッド質感のコーラル下地を

「朝鏡を見て顔色が悪いと感じるとピンク系のクリーム下地に飛びつきがちですが、乾燥した状態のまま使うと白浮きの原因になりがち。潤いが底上げできるみずみずしい感触と肌になじむコーラルカラーを両立する下地を選ぶのがベストです」

A メイクの上から保湿できるアイテムを常備

「最近は手軽に“追い保湿”できるアイテムが豊作。日中用のミストも多数ありますが、私が愛用するのはスティック系のバーム保湿。乾燥くずれしている部分に使い、スポンジで定着させて。保湿力の高いクッションファンデを部分使いするのもアリ」

肌のコンディションも気分も毎日違うから、肌づくりの疑問は無限。paku☆chanさんの秘蔵テクで解決！今回はお直し、マスク、ほうれい線をご紹介します

A マスクラインをお粉でしっかり押さえて

「マスクの摩擦で最もヨレるのは涙袋の下にくるマスクのエッジ部分。マスクをする日は、そのエリアにパウダーをしておくのがおすすめ。パフをコンパクトに折ってマスクラインにトントンとパウダーをのせておくと、着脱くずれが緩和できます」

A 消すのは難しいけれど、カモフラージュは可能

「ほうれい線を消そうとコンシーラーで塗り固めるのは逆効果。“線の上に光を足し、線の下はパウダーで抑える”のが正解。光を足すといってもきらめくハイライトなどではなく、乾燥対策で紹介している保湿系アイテムなどでうるっとさせる程度」

A 必ずティッシュオフしてから、くずれたところを中心にスポンジでお直し

「まず顔全体の油分をティッシュでオフ。このときに2枚重ねになっているティッシュを1枚に剥がして行うのがポイント。その後、くずれた部分をファンデがすでについているスポンジで押さえて。“追いファンデ”はせずともOK」

プロならではの視点が光る最強の美肌見えアイテムをご紹介。

「ちゃんとカバーしたいけど厚塗りに見せたくないという人におすすめ。下地を均一に塗って肌トーンを底上げし、ジェリーファンデをスポンジで定着させるのが最強」（上西さん）

下地「ランコム UV エクスペール トーンアップ ローズ N」

ファンデ「カバーマーク スキンケア ジェリーファンデーション」

プロならではの視点が光る、最強の美肌見え下地×ファンデーションをご紹介。日々最新のコスメに触れている5人のヘア＆メイクアップアーティストが推薦するのは、大人上品なツヤ肌を実現するベストセット。

「夏の紫外線ダメージを受けた肌は、1年でいちばん疲れているといっても過言ではありません。そんな時季は安定の潤い下地とクリームファンデで『内側ムチムチ』の肌に」（paku☆chanさん）

下地「ポール＆ジョー ボーテ　モイスチュアライジング プライマー」

ファンデ「イプサ クリームファウンデイションe」

「くすみ、色ムラ、毛穴、小ジワなど気になる肌のノイズをカモフラしながら、驚異のフィット感でくずれを感じさせないコンビネーション。“素肌からキレイ”を装えます」（河嶋 希さん）

下地「THREE ハイパフォーマンスクリームモイスチャーグロー」

ファンデ「ディオールスキン フォーエヴァー スキン パーフェクト スティック」

「下地は白浮き防止のために首もとまで。ファンデは顔の中心からダイヤ型にのび広げるイメージで。私のメイクに欠かせないこの2品で素肌美人になりすませます！」（Georgeさん）

下地「ディオール スノー メイクアップ ベース UV35 ブルー」

ファンデ「クレ・ド・ポー ボーテ　タンフリュイドエクラ ナチュレル」

「温度感の低めな透明肌に仕上げたいときはこれ。ナーズで自然な素肌美に仕上げておき、薄膜のコスメデコルテでベール。朝のツヤがテカリに変わらないのも好き！」（北原 果さん）

下地「ナーズ ライトリフレクティング トーンアップヴェール」

ファンデ「コスメデコルテ　ゼンウェア グロウ」

「素肌とは違うのに素肌っぽい。軽やかなのに圧倒的なオーラ。そんな肌印象に仕上がる今季の新作コンビ。みずみずしさ＆薄膜で仕上げるツヤ感はバイラ世代向き！」（中山友恵さん）

下地「スック　ザ プライマー」

ファンデ「RMK　クリームファンデーション アクアティックグロウ」

「デューイな下地×潤いファンデのツヤ二乗なのに、ギラつきはなく澄んだ肌に仕上がるのが最高。どちらも顔に5 点置きして乳液感覚でなじませるだけの手軽さもいい」（渡辺敦子さん）

下地「HERA UVプロテクター トーンアップ」

ファンデ「SHISEIDO エッセンス スキングロウ ファンデーション」

「フィルター級の美肌仕上げなのに閉塞感がなく、むしろ多幸感が漂う肌に。どちらもしなやかに肌と一体化するから、時間がたっても地割れが起きないのも推せる！」（森山和子さん）

下地「ポール ＆ ジョーボーテ　モイスチュアライジングプライマー 00」

ファンデ「HERA ブラッククッション ファンデーション」

「頰の赤み、凹凸などでチークがイマイチ楽しめない私ですが、このコンビを使えば一発解決。コンシーラーがなくても肌がフラットに整い、メイク映えする質感に！」（前野さちこさん）

下地「エスポア　ウォータースプラッシュサンセラム」

ファンデ「プリマヴィスタ ステイグロウ リキッド」

「服装も重めになる秋はカジュアルに寄りすぎないツヤ肌を目指したい！水系下地×頼れるカバー力ファンデなら、素肌から調子のよさそうなスキありコンサバ肌に」（スガコ）

下地「ローラ メルシエ　ピュア キャンバスプライマー ハイドレーティング N」

ファンデ「アルビオン スタジオ グレイズデュウファンデーション」

「テカリを恐れるばかりにツヤ肌に苦手意識があったのですが、それが払拭された2品。エトヴォスの下地で赤みを補整しつつ、マキアージュでツヤをとじ込める感覚」（バタコ）

下地「エトヴォス　ミネラルインナートリートメントベース ポーセリンベージュ」

ファンデ「マキアージュ ドラマティックエッセンスクッション グロウ」

「今年新色が追加された明るめのトーンの“黒カネボウ”がお気に入り。これを塗るときは下地の段階でほのかに血色感をプラス。素肌が明るいかのように見えてピュア感UP！」（ピロイ）

下地「トーン　ベースルミネッセンス フローレス」

ファンデ「KANEBO　ライブリースキン ウェア」

撮影／北岡稔章（人・えるマネージメント）、さとうしんすけ（物）　ヘア＆メイク／paku☆chan　スタイリング／辻村真理　モデル／松村沙友理　取材・原文／前野さちこ 　※BAILA2024年11月号掲載