こんにちは!松浦なつです。
突然ですが、みなさんは周りと比べてしまう瞬間はありますか?
私は、めちゃめちゃあります!(笑)
知っている人からは意外と思われるかもしれませんが、
もちろん波はあるものの、周りとついつい自分と比べて「自分にないもの」を探し出してしまうことが、
良くも悪くも得意だと思っています。
逆にそうした考え方があるからこそ仕事や色んな事に頑張れたり、
周りに驚かれるほどのエネルギーを出して取り組むことができるのですが…
やっぱりそれが続くと知らず知らずのうちに疲れてしまう時も。
今回はそんな時に視点を変えることができた1冊をシェアしたいと思います。
外山薫『息が詰まるようなこの場所で』

外山薫さんの作品『息が詰まるようなこの場所で』
本屋に何気なく入った時に表紙の絵柄が気になって手に取ったことが読み始めたきっかけでした。
綺麗な表紙とタイトルのギャップが印象的で何気なく立ち読みをしたところ、
読むにつれてどんどん物語に引き込まれて思わず購入してしまいました。
普段は前向きな気持ちになれたり、心が温まる本ばかり選んでしまうため
タイトルの暗いイメージから
「読むと気分が沈んでしまうかな…。」と少し不安な気持ちがありました。
でも、実際に読み終わった時は、不思議なくらい前向きな気持ちになっていました。
「人と比べずに頑張れ!」と言われると素直に受け止められない時もありますが、
この本はそうした言葉とはまた違うやさしさで、
今までの自分の考え方とは別の視点に気づかせてくれる、そんな一冊でした。
本のあらすじ
この本は、あるタワーマンションの住民が舞台になっています。
年齢や環境が異なる人のそれぞれの視点に立って
その人の生活、そこで感じる事、そしてこれからが丁寧に描かれている作品です。
多くの人から憧れられる場所に住み、
登場する人はみんな、他の人から憧れられるような暮らしや夢を持っています。
ただ、外から見たら華やかで素敵なことでも、
その人にしか見えない苦労や気持ち、他の人への憧れがあることに気付かされます。
その人が何を感じて、どんな道を自分で選択していくのか…その過程の中で、
物語を読む人自身が持っている考えや、大切にしたいことに気づかせてくれると感じました。
心がモヤっとする瞬間、自分自身を見つめるときの気持ちがここまで言葉でうまく表現できるんだ…
という感動と共感で読み進める手が止まりませんでした!
そして、自分がこれから色んな選択をする中で、大切にしたいことは何かに気づくことができました。
さいごに
仕事終わりに、ついSNSを見ながら時間が過ぎてしまう日もあります。
でも、やっぱり本を読んで気づかされることや、
自分の考え方が変わるきっかけになった瞬間に感じる感覚は
読書でしか感じることができないと感じています。
またみなさんにシェアしたい本があれば、ご紹介させてください!