こんにちは!
スーパーバイラーズの水谷です。
今回はアニメ映画でも有名な「時をかける少女」の小説版についてご紹介します。ページ数も少なく、トライしやすいSF作品で、小説版にはほか2本作品が収録されています。
あらすじ
放課後、誰もいないはずの理科実験室から物音が。部屋に入り、試験管から流れ出た液体の甘いにおいを嗅いだ和子は、不意に意識を失い倒れてしまう。
目を覚ました彼女の周りでは、時間と記憶に関わるさまざまな問題が起こりはじめた。
他、時間や記憶をテーマとした2本(悪魔の真相、果てしなき多元宇宙)収録。
2006年公開 アニメ映画版主人公の“叔母”がヒロイン
写真:スタジオ地図公式HPよりhttps://studiochizu.jp/works/tokiwokakerusyoujyo
「時をかける少女」はタイムトラベルをテーマとしたSF小説で、原理や世界観が捉えやすく、100ページ程度で完結しますがとても読み応えのある作品でした。
2006年公開されたアニメ映画版主人公の叔母がヒロインの話で、少し違った世界を体感できます。小説を読んでからアニメを見返すとまた違った面白さが!
写真:スタジオ地図公式HPよりhttps://studiochizu.jp/works/tokiwokakerusyoujyo
福島先生という“大人”の存在
社会人になってからこの作品を読むと、福島先生のように経験したことのない、ふしぎな事象を肯定的に捉え、自分なりの回答を出してくれる大人の存在はすごく大きいなと感じます。
周囲に対してはもちろん、自分自身に対しても、はじめから「無理そう」「あり得ない」と言う否定的な感情で接して現実逃避するのではなく、「これからどう行動するべきか」と今の自分たちにできることを探していけるようになりたいと、この作品を通して感じました。
さいごに
忙しい中でもサクッと読み切ることができ、非日常と小さなときめきを感じさせてくれる素敵な作品です。
ぜひ一度手に取ってみてくださいね。
時をかける少女
筒井康隆
角川文庫
440円(税別)