*本好きの私が「これ、わたしのための本」と頷きながら読んだ本を紹介させていただきます。
転んだ数だけ、面白い話ができる!
「私って、何か強みあるのかな?」
友人とカフェでそんな話をしていたとき、私の頭に浮かんだのは失敗の数々。「何度も転んで、起き上がるたびにドタバタしてたなぁ」って。
転ぶことは恥ずかしい? いいえ、私はそうは思いません。それどころか、失敗から生まれる「おもしろエピソード」こそが、私の人生を豊かにしてくれる宝物だと気づいたんです。きっかけになったのは、森岡毅さんの『苦しかった時の話をしようか』。この本は、人生の苦しさや弱さをどうやって「強み」に変えるかを教えてくれる一冊でした。
この記事では、森岡さんの哲学をヒントにしながら、私の「転んでもただでは起きない」エピソードとともに、「自分の強み」を見つける楽しさをお伝えします!
転ぶことが「強み」に変わるって本当?
森岡さんは、自分の苦手や弱さを克服することで得られた力こそが「本当の強み」だと言います。たとえば、彼自身がコミュニケーションに苦手意識を持っていた過去の話。そこで彼は「ロジカルシンキング(論理的思考)」を磨き、結果的にそれを大きな武器に変えたそうです。
「自分の弱点を隠さず、直視することで、新しい道が開ける」
この考え方に触れたとき、「転ぶ」ことに対する自分の捉え方が変わりました。失敗や迷いは恥ずかしいものじゃなくて、「それをどう活かすか」に価値があるんだと。
転んだ経験が生きた瞬間 ― 聞く力が奇跡を生んだ話
私はよく転びます。そしてそのたびに、人に聞きまくります。「これどうすればいい?」とか「どっちに行けばいい?」とか。
そんな私の「聞く力」が奇跡を生んだ話をひとつ。一人でフィンランドの旅行中、案の定道に迷った私は、地元の方に尋ねてみました。「このあたりでおすすめの場所、ご飯屋さんありますか?」と。すると、「よかったら、自宅で一緒に食事をしませんか」と声をかけてもらったんです。
私は大感激。「迷ったのに、一人ではなくて現地の家族と食事がとれるなんて。ある意味、才能かも?」、「あ、これ私の強みかも」と思ったんです。そのあと、サッカー観戦にも誘われました。
転ぶことを恐れず、困ったら人に聞く。そのシンプルな行動が、新しい人との出会いや体験をして――このエピソードは、私の人生の指針になっています。
転びながらも進む私の道 ― エアコンが恋愛を救った日
これは、誰もが「そんな話ある?」と思うようなエピソードです。タイトルにもある通り、「エアコンが恋愛を救った」話。
ある夏の暑い日、エアコンが突然壊れました。家の中はまるでサウナ。修理を頼んでも数日後になると言われ、「これは無理!」とカフェに避難することに。アイスコーヒーを飲みながらぼーっとしていると、隣の席に座っていた男性が「暑いですね〜」と話しかけてきました。
そこから話が弾んで、ご飯を誘われました。その日の夜、一緒に食事に行くことに! 結果的に彼とは友人になり、私の友人と結婚。エアコンが壊れてなかったら、こんな出会いはなかったかもしれません。
森岡さんの言う「失敗やトラブルをどう活かすか」――この哲学が、まさにこの時生きたのです。
強みを見つける3つのステップ
森岡さんは、自分の強みを見つけるための具体的なステップを提示しています。それを私も実践してみました。
1. 自分の「好き」をリストアップ
私は「体験する」「美術鑑賞」「好きな人との時間を共有する」などをリストアップしました。特に「体験する」は、自分の強みとして大きな可能性を感じています。
2. 周囲に尋ねてみる
友達や同僚に「私の強みって何だと思う?」と聞いてみたところ、「実行力」「ポジティブさ」といったフィードバックがありました。意外と、自分では気づかない魅力が人には見えているものです。
3. 弱みをポジティブに変換する
私の場合、「方向音痴」「よく失敗する」という弱みを、「新しい場所を発見する力」や「柔軟な対応力」に変えることができました。弱みを認め、それをどう活かすかを考えるだけで、大きな自信につながります。
転んでもただでは起きない人生を
『苦しかった時の話をしようか』は、「自分なんて普通だ」と思い込んでいるすべての人に読んでほしい本です。転ぶことは恥ずかしいことじゃありません。それをどう活かすかで、あなたの人生はどんどん面白くなるんです。
皆さんも、ぜひ「転んでもただでは起きない力」を磨いてみてください。そして、自分らしいエピソードをたくさん作って、周りの人とシェアしてみてください。きっと、新しい視点や気づきが生まれるはずです。
森岡 毅 (著):苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」

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