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長く使えて愛せる名品。前原光榮商店の傘【エディターのおうち私物#162】

BAILAエディターズが、愛用品からおすすめカルチャーまで“おうち時間”を彩る私物を紹介! 編集部員がリレー形式でお気に入りをお届けするコラム第162回目は「前原光榮商店」の洋傘です。

長く使えて愛せる名品。前原光榮商店の傘【エディターのおうち私物#162】_1

前原光榮商店の傘を使って、もう5年以上になります。
以前はビニール傘を買っては失くすことを繰り返していて、「高い傘を買っても、どうせすぐ置き忘れるから」と宣言していました。小学校の教科書に始まり、人生で忘れ物が少ない性格ではない自覚アリ…。

 

そんな時に出会ったのが前原光榮商店の洋傘です。
絶妙にツヤのある深い紺色で、端正に閉じられた姿が惚れ惚れするほど美しい。欲しい、いやどうせ置き忘れるし、と躊躇していた私の背中を押したのは、傘を説明してくれた方の言葉でした。

 

「雨の音がきれいに聞こえますよ」
 
布の張りが強いため、傘に当たって跳ね返る雨粒の音がきれいに響くと言うのです。聞いてみたい!と思って即購入。以来、雨の日はいつもこの傘を開いています。

長く使えて愛せる名品。前原光榮商店の傘【エディターのおうち私物#162】_2

日常で5年以上使っていると、さすがに最初の感動こそ薄れたものの、ポロポロと軽快な雨音は耳に心地よく、なにより、16本骨の傘は丈夫で頼りになる。寒竹の持ち手は濡れた手でも握りやすい。露先がベルトで留められるところなどは、濡れた傘をすぐ閉じたくはないが、広がっていると邪魔になるという時に便利で、実用面でも優れた良い買い物でした。

長く使えて愛せる名品。前原光榮商店の傘【エディターのおうち私物#162】_3

そして、一番驚いているのは、正直、自分が、1本の傘を失くさずに、こんなに長く使い続けられるとは、ということ。
  
お店を出る時、タクシーを降りる時、「あっ、傘」と思い出したり。お酒を楽しく飲んだ深夜の帰り道で傘を忘れたことに気づき、あぁ面倒だと魔がさしても、「雨の音が」という言葉と、それにハッとした感覚が蘇って、やっぱり今すぐ取りに戻ろうと思い直したり。

長く使えて愛せる名品。前原光榮商店の傘【エディターのおうち私物#162】_4

傘を失くしたくない時に真っ先に浮かぶ理由が、あの傘便利だから、とか、それなりの値段したから、とかではなく、雨の音の話というのは不思議です(笑)。でも自分なりの「名品」ってそういうものかもしれません。
 
使いやすい傘であると同時に、モノを所有するっていろんな側面があるなぁと気づかせてくれる傘です。(編集S)

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