私は小学生の時にシンプルなガーター編み(しか出来ない)で超ロングなマフラーを編み、父にプレゼントした以来、棒針を持ったことはありませんでした。
しかし! この一冊に出会ったことで「またやってみたい」という気持ちがムクムク。
それがこの、ニットデザイナー三國万里子さんの「うれしいセーター」です。

この12名に、三國さんがセーターを編む。
本の内容はそんなシンプルな構成なのですが、そこには”遊び”がたっぷり! すべて、まずは三國さんからの「どんなニットがいいですか?」というお手紙から始まるのです。




そして帯の殺し文句(?)、「あなたも、編めます」。エエーッ、本当!?こんなの編めたら楽しそう……。
すべてに編み図付き。そして、本を開いたまま編めるよう「コデックス装」という背表紙のないデザインになってます。(これだとほぼすべてのページが180°開いたままキープ可能)とことんこだわって、遊んで、ニッティングの楽しさが伝わる「うれしいセーター」。
子供の頃に編んだ父へのマフラーは、今思うと始まりと終わりの幅も違うし凹凸もあったし、もらってきっと困ったかも。でも、あの頃の写真を見ると、笑顔で巻いてくれているんですよね。
読み物としてもとっても面白いし、編み物をやる方なら絶対大切な人に編んであげたくなるニット作品集は、もう長いお付き合いの「ほぼ日」広報の方から頂きました。
サイトでは購入もできますので、のぞいてみてください。(編集やまみ)