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おしゃれプロに学ぶ、大人のジュエリー&時計の揃え方【室井由美子さん】

おしゃれの印象を左右する、ジュエリー&時計使い。たぐいまれなるセンスと審美眼を持つスタイリストたちは、何をどうそろえてきたのでしょう? 人気スタイリスト室井由美子さんに聞きました。

室井さんのMyジュエリー&時計ヒストリー

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【25歳:カルティエ&ティファニー】 スタイリスト独立記念。パンテールの時計を自分自身に。憧れの一粒石ダイヤを手に入れたのもこの時期。「アシスタント時代はカジュアル一辺倒だったので、女性らしくしたくて」(室井さん、以下同)
【27歳:トレンドも気になりケネス ジェイ レーンにハマる】 きっかけは、モード誌の表紙でモデルがつけているのを見て。「存在感抜群のバングルを両腕に重ねづけして楽しんでいました」
【30歳:結婚を機にジュエリーの好みにも変化が】 結婚祝いにお母さまから贈られたダイヤモンドのジュエリーを宝物に。結婚指輪をきっかけに気持ちに変化があったのもこのころ。「素材やテイストのミックスが好きになったんです」
【32歳:信頼できる女性をイメージし、ベダ & カンパニーの時計を購入】 大人向けの媒体を担当するようになり、きちんと感も意識するように。「時計はその人を映すもの。クールでシックな雰囲気が気に入って、レザーベルトの時計を買いました」
【34歳:ネックレス熱再び。ミズキのコンビを愛用】 結婚後、素材の組み合わせに目覚め、心惹かれたネックレスたち。「白シャツにサラリとつけるだけで雰囲気が出るんです」

ジュエリーは“バランサー”。自分らしさの決定打です

「ここ数年で洋服はデザイン性より素材や心地よさを重視。それと反比例するように、ジュエリーはアクセントになるものが主軸になりました。ジュエリーは、シンプルな服の総仕上げに加えるものだと考えるようになったんです。それはただコーディネートを飾り立てるということではなく、自分らしく“色をつける”というイメージ。たとえば、コンサバなスタイルにあえてターコイズジュエリーをしてハズしたり、デニムのときは逆にエレガントなゴールドを選んでみたり。足したり引いたりしながらバランスをとり、それによって自分の個性を表現しているのだと思います」
流行を押さえながら今の自分らしいスタイルにたどり着いた室井さん。その転機となったのが、結婚をした30歳のとき。「結婚指輪には、ブシュロンのキャトル リングを選びました。このころから少しクセのあるものやコンビの素材が好きになり、今のワードローブのベースになっています。ミックスする楽しさに気づいたんです。先日、ダイヤやパールを巧みにレイヤードする70代のマダムを見かけて。これから先、まだ知らないジュエリーの楽しみ方が待っていると感じて、すごくうれしくなりました」
【スタイリスト 室井由美子さん】
ベーシックやカジュアルに華やかさや上品さを加え、ワンランク上のスタイルに導く敏腕スタイリスト。数多くの女性誌をはじめ、広告、商品開発など多岐にわたり活躍中。
撮影/魚地武大〈TENT〉(物) 取材・文/榎本洋子

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