【スタイリスト加藤かすみのupdate BASICS】大人が夏にはきたい「ショートパンツ」

街へ、海へ、行き先はどこへでも…。ショートパンツは、夏の“おしゃれのやりたいことリスト”をかなえてくれる、とかすみさん。形、丈、素材感の選択肢が増えた今年、デニムに代わるベーシックとして新しくワードローブに迎えて。

気持ちの上がるトレンドをリアルに変換する“目利き”のブランド、エブールから。気になる体の色々までごまかしてくれるスラックス感覚のショートパンツは、ゆったりとしたラインと長めの丈感でお仕事にも。タックがあるときれいめ感がさらに増します。好きと思ったら迷わず投資して。

ここにしかない色出しや大人の遊びを得意としているマディソンブルー。上質なハイカジュアルというブランドのアイデンティティへのリスペクトもあるから服から自信をもらうことも。オレンジのショートパンツもそのひとつ。自分が納得できて、人からも素敵と言われる選択を。

私にとって、ショートパンツ＝夏の服の楽しさ。脚を出すことのハードルはあるかもしれませんが、暑くなる季節を前に、ケアなどの心がまえから意識を高めて、おしゃれのモチベーションに。私自身は毎年逗子の海に行くので、その機会にショートパンツを探します。きっとそれぞれ買うきっかけは様々で、旅行などの夏の計画から手に取ってみても。行き先に合わせて選ぶと、夏らしい風景に溶け込んで、思っているよりも身がまえず楽しめると実感できます。今年こそ、どこかで開放的な気分に浸りたいですね。

今シーズンのショートパンツはデザインの選択肢が広がり、お仕事シーンにも普及。休日服やスポーティというイメージが一気に変わるような、大人の女性が無理なくはける丈や素材感が充実しています。ジャケットやベストとの組み合わせに加え、スリーピースも気になっているところ。自分には似合わないと敬遠していた人も、デニムに代わるベーシックとしてまずトライを。目的地はどこでも、この夏を楽しむために早めにスタンバイして、3つの視点で選んだスタイルをポジティブに試してみてほしいです。

いつでもワクワクする服に出会えるから好き。サードマガジンのショートパンツをセットアップで。着心地のいい自然なシャリ感がありつつ、撥水加工を施した多機能ぶりにも惹かれて。ビーチサンダルの季節の前は、ヒールでぐっと女らしく都会的にシフトし、夏のリラックス感と大人っぽさを狙ったドライなワントーンを楽しみます。

撮影／金谷章平　ヘア＆メイク／美舟〈SIGNO〉　スタイリスト／加藤かすみ　モデル／宮田聡子　構成・原文／陶山真知子　※BAILA2023年6月号掲載