ピンクを大人が上手に取り入れるには? 甘くない“冴えるピンク”を楽しむためのコツを、スタイリストの佐藤佳菜子さんが明快アンサー! 今回は「ピンクの小物の取り入れ方」について教えてもらいました。
Q.ピンクの小物はどう取り入れる?
A.小物だけは映えてもいいんじゃない?
小物なら分量も服ほどないし、一個入れたくらいじゃ人生に何の影響もない。どうせ小さな分量で効かせるならちょっと遊びがあるものでもいいと思う!普段とイメージが違うアイテムをピンクにしてみるとか、クセありデザインを選んでみるとか。小物はちょっとしたことで映えるから楽しいんです。
やんちゃなキャップをピンクで取り入れるのが大人の遊び心
たとえば、キャップでいつもなら選ばないピンクを取り入れてみるだけで、カジュアル一辺倒だった着こなしが断然目新しくてキャッチーな印象になる。白に近いごく薄いピンクだから子どもっぽい印象にならず、小物だけ悪目立ちすることがないのもポイント。帽子¥4950/サードマガジン(サードマガジン×ニューエラ) Tシャツ¥29700/ブリル新宿(ブリル) 肩にかけたニット¥28600/カオス丸の内(カオス) パンツ¥39600/ポステレガント
1首に巻いたり、ヘアやバッグに結んだり。アレンジ力満点のシルクスカーフなら、さし色ピンクを色々な方法で楽しめる。スカーフ¥19800/マニプリ 2暖色系のバイカラーが可愛らしいデザイン。肌触りのいい細リブの上質なソックスだから、大人好みの足もとに。靴下¥3740/真下商事(パンセレラ) 3スウェードならではのパウダリーなピンクが上品。甲の大きなバックルが、シンプルスタイルのアクセントに。靴¥59400(ヒール1.6㎝)/ネブローニ 4つるりとした風合いのバケツ型バッグ。きちんとした形こそ色で遊びが必要。バッグ¥25300(縦33×横24×マチ13㎝)/ヤーキ オンラインストア(ヤーキ)
「大人には淡くてさりげない“外づけのピンク”が必要です」
ーKanako Sato
若い頃、ピンクは可愛すぎて大人が似合う色という認識がなかったけれど、今のほうが恥ずかしくなく着られるし、むしろ似合っていると思う。何だか顔色もよく見えて、気負わずさらっと着こなせる。そんな風に、年を重ねて自分からピチピチのピンクオーラを発光する力が減ってくると、外づけでピンクを添えたくなるんです。でも、ぶりぶりな可愛さが欲しいわけじゃなくて、今の気分は、さっぱりモダンなピンク。甘すぎないし、淡くてさりげない。そんな“冴えるピンク”が、私たちにはちょうどいい。
スタイリスト
佐藤佳菜子
さとう かなこ●独特のサトカナ節で、思わずひざを打つ誰もが取り入れやすいファッション理論を提案する人気スタイリスト。誌面でも自身の着こなしでも、大人ピンクのスタイリングに定評あり。
撮影/東 京佑(人)、さとうしんすけ(物) ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/佐藤晴美 取材・原文/東原妙子 ※BAILA2024年5月号掲載