ライターが「これは今、本気で使える!」と実感した優秀アイテムを紹介する連載【読む試着室】。
ただの紹介ではなく、実際に着て・動いて・試してわかった「リアルな使い心地」や「見た目の印象」まで徹底レビュー。サイズ感や素材感など、気になるポイントは編集部が独自に調査&細部の写真とともに、読者が“手に取るようにわかる”ようお届けします!
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秋冬の全天候に対応! 持っていると何かと使える、THE NORTH FACEの万能ブーツをレビュー!
THE NORTH FACE「カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフ」¥26400

じわじわと冬の気配もし始め、「タウンユースもできる、本気の防寒ブーツが欲しい!」と思っている人も少なくないはず。そんないいとこどりな靴なんてあるの? ……そう、あるんです! ということで今回ご紹介するのは、アウトドアブランド・THE NORTH FACEより先月発売したばかりの「カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフ」(¥26400)です。
「暖かさは欲しいけど、窮屈なのはイヤ」「アウトドアブランドなんだから、防寒以外の機能ももちろんあるよね?」「もちろん防寒性のレベルも高いものを!」という声も聞こえてきそうですが、実際のところは? では早速見てみましょう。
カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフの「細部」に注目!

今回レビューするのは、カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフのアスファルトグレー×TNFブラック、サイズ6(24.0cm相当)。去年人気を博したショートブーツの新作、サテンアッパーバージョンに注目しました。
素材・質感:暖かさと高機能を両立した頼れる作り

足を入れた瞬間に感じるのは、ふんわりと包み込まれるような暖かさ。内側はフリースライニングで肌あたりが柔らかく、真冬でも安心の保温力を発揮します。
ふわっとした履き心地は、中綿の入った「THERMOLITE EcoMadeインサレーション」が効果を発揮。これは空気を含むことで抜群の保温性を発揮し、冷たい外気から足もとを暖かく守ってくれる素材。化繊のため雪やぬれによる保温性の低下が生じにくく、また速乾性にも優れているため、長時間使用しても不快感を感じにくい設計なんだそうです。

続いてアッパー。こちらにはサテン調のリサイクルポリエステル素材を採用。表面には撥水素材「TEKWPROOF 防水透湿メンブレン」が使われているので、雪や小雨といった水の侵入を防ぎながら湿気を逃す透湿性も確保。軽量ながら機能性に優れ、街からアウトドアまで幅広く頼れる質感です。

悪天候にも使えるというのだから、タウンユースできてもアウトソールにも本気です。グリップ力の高い「TPRミッドソール」「Vibram MEGAGRIPラバーアウトソール」を採用し、雪や雨で不安定になった道を歩くときにもサポートしてくれます。
色み:素材の陰影が生きる優しいツヤ感のグレー

アッパーの生地は「アスファルトグレー」。深みのある暗色として引き締め役になるのはもちろん、真っ黒ではないからこそサテン調の生地が光と影を織りなし、単調になりにくい質感を出しています。ベーシックカラーなので、コーデの軸としての安心感がありつつ、異素材や柄との組み合わせにもなじみやすい色です。
ミドルソール、アウトソールはブラック。これは配慮なのかわかりませんが、汚れがつきやすいソール部分は暗い色の方が汚れが目立ちにくいと思うので、その意味でもグレーでなくて正解な気がしました。
ちなみにカラバリはこの「アスファルトグレー×TNFブラック」のほか、ベージュの「マッシュルーム×マッシュルーム」も展開。明るい色みのぶん、生地感やディテールがわかりやすいという意味では、グレーよりアウトドア感は出るかもしれません。

デザイン:ボリュームとすっきり感のバランス

ザ・ノース・フェイスの「ヌプシ」といえば、ブランドを代表するシリーズの一つ。本来はより本格的なアウトドア仕様で展開しています。対してこちらは女性がタウンユースできることを目指して作られており、それは細部のデザインにも感じられます。
たとえば足先。従来のものはよりボリュームがあるシルエットですが、こちらはすっきりと小ぶりにデザインされています。ここに重さが出るとマニッシュに寄ってしまいますが、これなら女性らしさもあり、いい意味でアウトドア感があまりなく使い回しがしやすいですね。また、上から見たときに、アウトソールの底、グリップ面の凹凸が見えない設計なのも、「すっきり」につながっている気がします。

くるぶしから上の筒の部分も従来より細めで、足にフィットするシルエット。足首がきゅっと見えるので、女性の脚をキレイに見せてくれます。ですが着脱は背部のジップでラクチンなのも、ありがたいですね。
サイズ感:普段どおりでジャスト、厚手ソックスもOK

今回試した24.0cm(サイズ6)は、普段のスニーカーサイズとほぼ同じ感覚でフィットしました。従来のヌプシより細身とはいえ柔らかいアッパーを採用しているため、厚手のソックスをはいても窮屈な感じはしなそうです。ブーツの場合1サイズアップを選ぶ人も多いですが、ソールは比較的厚底でもあるので、安定感を優先しジャストサイズでまずは試着してみるといいでしょう。
歩きやすさ・履き心地:軽快で安定感のある一足

アッパーの軽く柔らかい生地感は、長時間の歩行もストレスになりにくい仕様です。ソールにはグリップ力を高めたアウトソールを採用しているため決して軽いとはいえませんが、ぬれた地面や雪道でも滑りにくく安心感が段違い。インソールもクッション性があったので、衝撃を吸収し、歩行時の疲れを軽減してくれそうです。防水性が高く、足先がぬれにくいので、寒いとき・悪天候のときも変わらない歩きやすさと履き心地を発揮してくれそう!
カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフの「サイズ」をメジャーで実寸!

店頭で履かずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました! この後コーディネートでも提案時に履いているサイズ6(24.0cm相当)の数値なので、写真と合わせてチェックしてみてくださいね。
※サイズは編集部調べ。THE NORTH FACEが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね!
長さ(かかと〜足先の一番長い部分):約25cm

表記サイズより少し長いですが、ゆるい感じはありませんでした。
幅(親指のつけ根あたり):約9.5cm

普段、幅はE〜2Eと言われる筆者ですが、ほどよいフィット感がありつつ、少し余裕もありました。
高さ:(ヒール)約7cm、(間口まで)約23cm

ちょっとした水たまりくらいなら万が一入ってしまっても問題なさそうなヒールの高さ。間口は、私が履いたところふくらはぎの付け根くらいまで高さがありました。
アイテムのスペックがわかったということで、実際履いてみるとどんな感じか? カジュアル&ちょっとキレイめなコーデに合わせてみました。
カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフのサイズ6を「履いてみた」!
機能性は充実してますが、デザインはシンプルなこのブーツ。ということで、タウンユースを想定し、パンツスタイル2パターンに取り入れてみました。
普段から靴は基本的に24.0cmを履いている162cmのライターが、サイズ6(24.0cm相当)を着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。
色ものと合わせてもコーデを邪魔しない名脇役

着用者:身長162㎝
ブーツ/カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフ(¥26400)
カーディガン、インナー、パンツ/私物
私物以外THE NORTH FACE
アウトドアブーツとなると、その大袈裟な見た目からどうしてもコーデのバランスを取るのが難しいですが、このブーツはスタイリッシュなので普段の服に取り入れてもこんなになじみます。主張が強くないので、色ものを取り入れても“主役”を取り合ってケンカしません。グレーという中間色は使い方次第でコーデをぼやっとさせてしまうことがありますが、ソールのブラックが効いて全体的にしまって見えるのもいい!
キレイめワントーンコーデにも自然になじむ

着用者:身長162㎝
ブーツ/カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフ(¥26400)
アウター、インナー、パンツ/私物
私物以外THE NORTH FACE
オールブラックのキレイめなコーデに取り入れてみました。ぱっと見完全にシティ向けのブーツ! キレイめコーデの邪魔をしないのに機能性抜群とはめちゃくちゃ頼もしいですね。ふわふわな生地感がカジュアルっぽくなってしまうのを心配しましたが、サテンのツヤっとした質感がむしろキレイ度をアップさせてくれている気がします。
【結論】寒い日、雪の日も頼れる冬の相棒

カルミア ヌプシ ブーツ ウォータープルーフは、防水仕様で雨や雪にも対応しつつ、内側のフリースライニングでしっかり保温してくれる万能ブーツ。肌あたりが優しく歩きやすいので、通勤や街歩きはもちろん、旅行やアウトドアでも活躍します。見た目のボリューム感はスタイリングのアクセントになり、グレーならシックに、カラータイプなら遊び心を添えられるのも魅力。秋〜真冬の外出を支えてくれる、まさに寒い時季に頼れる相棒です。





















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