ライターが「これは今、本気で使える!」と実感した優秀アイテムを紹介する連載【読む試着室】。
ただの紹介ではなく、実際に着て・動いて・試してわかった「リアルな使い心地」や「見た目の印象」まで徹底レビュー。サイズ感や素材感など、気になるポイントは編集部が独自に調査&細部の写真とともに、読者が“手に取るようにわかる”ようお届けします!
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軽いのにしっかり暖かい! 意外とボトムを選ばない、THE NORTH FACEの万能ジャケットをレビュー!
THE NORTH FACE「ショート バーサ ロフト ジャケット」¥37400

すっかり秋めき、涼しいを超えて肌寒い日も増えてきました。秋冬の服を準備し始めた人も多いと思いますが、これから迎える本格的な寒さに備えてぜひおすすめしたいのが、この10月より発売の「ショート バーサ ロフト ジャケット」(¥37400)です。
「フリースならそこまで防寒対策にはならないのでは?」「冬のアウターは暖かさもだけど、軽さも大切」「キレイめにも使えるアウターじゃないと取り入れるのが難しい」という声も聞こえてきそうですが、実際のところは? では早速見てみましょう。
ショート バーサ ロフト ジャケットの「細部」に注目!

今回レビューするのは、ショート バーサ ロフト ジャケットのブラック、Lサイズ。ザ・ノース・フェイスの定番とも言える、フリースジャケットの新作です。
質感:包み込むような高密度ハイロフト

このジャケットは、POLARTEC社のハイロフト・フリース素材(ポリエステル100%)を採用しており、生地間にデッドエア(空気の層)をたっぷり抱える設計です。
実際に触れると、毛足がやや長めでしっとりとした肌触りを感じられ、ぬくもりがじんわりと伝わってくる心地よさがあります。着てみると、見た目のふくらみのわりにじつは軽量感が意外とあることに驚き。これなら長時間着ても疲れにくそうです。ちなみに内側も、外側ほど毛足は長くないですが起毛していて、冷たい空気が直接肌に当たるのを防ぐような包み込み感があります。冬の寒気を遮断する「空気の層」を確保しながら、肌当たりの柔らかさを保っているあたり、ハイロフト素材の真骨頂だと感じました。
色み:黒でも陰影が生きる高密度ブラック

ブラックカラーは、深みのある暗色として引き締め役になるのはもちろん、ハイロフト素材の毛並みが光と影を織りなし、単調になりにくい質感を出しています。とくに起毛部分に光が当たると、凹凸感や起伏が浮かび上がるので、単色でも表情が出ます。黒をベースにしておけば、コーデの軸としての安心感がありつつ、異素材や柄との組み合わせにもなじみやすい色。とはいえ、真っ黒一色ではなく、起毛の密度や光の反射によって黒の重さを感じさせない軽やかさもある点が、この素材を生かした黒選択の魅力です。
ジップやテープはブラックで統一。ポイントとなるロゴ刺しゅうはホワイトなので、よりアクセントとして光ります。
デザイン:深めのスタンドカラーで顔まわりも防寒

まずなんといっても目に留まったのが、このスタンドカラーの立体感。柔らかいフリース生地のジャケットなのに、平置きしても襟はしっかりしているのが伝わります。そうなると心配になるのが「全体的にガッチリした印象にならないか」ですが、首以外は生地の柔らかさが生きて、ふんわりしながらもコンパクトな印象に。

柔らかくゆったりした印象のフリースジャケットですが、よくみると背面の裾にはゴムが仕込まれており、着てみると裾に丸みが出ます。些細なことですが、この丸みのあるシルエットがコーデに取り入れるときに着こなしやすくしてくれるんです。

ポケットはロゴのそば・胸元と、左右腰の位置に計3つ。そして発見! だったのが、ジップがある部分の内側にはテープが施されており、ジップの開閉時、フリースの毛の巻き込みを防いでくれます。

そしてザ・ノース・フェイスといえば気になるのがロゴの入り方。一つはすでに紹介したとおり胸上にありますが、じつは背中、肩のあたりにもロゴが入っています。「ぽくないところにあるロゴ」にキュンとしてしまうのは私だけではないはず……!
カラバリ:シーンで選べる豊富な色展開

ジャケットはブラックのほか、グレー、ベージュの3色で展開されています。よりやわらかく女性らしい印象が好みなら、ベージュがおすすめです。3色ともベーシックで使いやすい色だからこそ、普段のワードローブにも取り入れやすく、長く愛用できそうです。
ショート バーサ ロフト ジャケットの「サイズ」をメジャーで実寸!

店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました! この後コーディネートでも提案時に着ているLサイズの数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。
※サイズは編集部調べ。THE NORTH FACEが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね!
着丈:約69cm

お尻を半分くらい隠す丈でした。
身幅:約55.5cm

しっかりゆったり。厚手のニットも中に着られます。また、生地が柔らかく体になじむので、がっしり体型に見える心配はありません!
襟:(横)約27cm、(縦)約9cm

あまり広いと肩掛けしにくいこともありますが、これは比較的首が詰まった作りなので肩掛けには問題ありませんでした。
肩(襟〜切り替え部分):約14cm

広めですが、Lサイズにしてはコンパクトかも。ブカブカに見えない秘密はここにありそう!
袖:約61cm

長いですがまっすぐ伸ばしても指は出ます。袖先にゴムが仕込んであるので、だらっともなりません。

袖の筒幅:約11cm

ゆとりのある幅ですが、ブカブカというほどではありません。中に厚手のものを着ても袖先が窮屈にならないくらいには余裕があるので、重ね着がしやすいです。
アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか? パンツとスカートに合わせてみました。
ショート バーサ ロフト ジャケットのLサイズで「コーデ」!
THE NORTH FACE定番とも言えるフリースジャケットは、コーデにどう取り入れたらいいでしょう? ということで、ボトムを変えたコーデを考えてみました。
普段から基本的にMサイズ(時々Sサイズ)を着ている162cmのライターが、Lサイズを着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。
スキニージーンズでメリハリをつけたパンツコーデ

着用者:身長162㎝
ジャケット/ショート バーサ ロフト ジャケット(¥37400)
インナー、パンツ、シューズ/私物
私物以外THE NORTH FACE
アウトドアや年末年始、ラクに過ごしたい人にもおすすめのパンツコーデです。これがパーカだとどうしても部屋着感が出てしまうところ、THE NORTH FACEというブランドクオリティとジャケットの洗練されたデザインに頼れるおかげで、カジュアルなのに手抜き感のないコーデの完成です。ボトムにスッキリしたものを選んでも、Lサイズの大きめシルエットがお尻まわりなど誤魔化したい部分もキレイにカバーしてくれているので安心感があり、さらにメリハリができてバランスのいいシルエットを作ってくれています。
ドレッシーなスカートにギャップをつけてこなれ感を演出

着用者:身長162㎝
ジャケット/ショート バーサ ロフト ジャケット(¥37400)
インナー、スカート、ブーツ/私物
私物以外THE NORTH FACE
カジュアルなイメージが強いフリースジャケットですが、スカートとも意外と相性いいんです。ということで、素材感のあるプリーツスカートを合わせてみました。同系色で合わせればコーデも散らからないし、マニッシュなジャケットとレディなスカートの組み合わせが甘辛で上級者風! お尻下からふわっとスカートが伸びるシルエットは、とくに歩いたときにキレイで可愛かったです。
【結論】機能と日常性を兼ね備えた一枚

POLARTECハイロフト素材による高い保温力を持ちながら、立体設計で着膨れ感を抑え、日常使いにも溶け込むたたずまいがこのジャケットの強み。「ショート バーサ ロフト ジャケット」は、アウトドアシーンでの防寒着としての実力を備えつつ、ブラックの着回し力や細部の収納設計など、タウンユースでもストレスなく使える仕上がりです。寒冷地や冬の外出にも使える一枚として、機能性とファッション性を同時に求める人にしっくり来る存在になるはず!






















Baila Channel






















