ライターが「これは今、本気で使える！」と実感した優秀アイテムを紹介する連載【読む試着室】。

ただの紹介ではなく、実際に着て・動いて・試してわかった「リアルな使い心地」や「見た目の印象」まで徹底レビュー。サイズ感や素材感など、気になるポイントを編集部が独自に調査＆細部の写真とともに、読者が“手に取るようにわかる”ようお届けします！　

日に日に寒さが増し、服を選ぶ際防寒性を優先するあまりパンツスタイルになる人も多いと思いますが、そんな人にもおすすめしたいのが、今回紹介するロング丈のスカート「サイドタックスカート」（￥13090）です。

「この時季オフィスコーデに使えるスカートって少ない」「Iラインスカートって似たり寄ったり。人と差がつくけど使いやすいデザインが欲しい」「厚着になる冬こそ、スッキリ見えるスカート希望！」という声も聞こえてきそうですが、実際のところは？　では早速見てみましょう。

レビューするのは、サイドタックスカートのベージュ、38サイズ（９号）。今年９月よりスタートした「CHANTOWA（ちゃんとは）」シリーズは、スーツスクエア（青山商事）が展開する働く女性向けのオフィスカジュアルライン。今回は、「ちゃんとしたいんじゃなくて、ちゃんとは、してたいだけ。」というシリーズコンセプトどおりの“きちんと見えてラクに着られる”スカートに注目しました。

手に取ってまず感じるのは、生地の上質さ。ポリエステルをベースにした素材（ポリエステル97％、レーヨン3％）ながら、ほんのりとしたマット感としなやかな落ち感を併せ持ち、軽やかでありながら頼りなさを感じさせません。

ツイード調の表面はさらりとした質感で、肌ばなれがよく、長時間着ていても快適。裏地つきなので透け感や肌あたりを気にする必要はありません。厚さがあるのでインナーラインも響きにくく、キレイめスタイルに欠かせない“安心感”も兼ね備えています。実際に動いてみると、タックが生み出す立体感によって生地がふんわり揺れ、どの角度から見てもエレガント。ブラウスやニットと合わせて長く活躍しそう。上質感と機能性を兼ね備えた、働く女性にぴったりの素材です。

ちなみにスカートには、裾近くの長さまでしっかり裏地がついています。スリット部分で表地と縫い付けられているので、タイツとの摩擦で裏地が捲れ上がってしまったり、動くうちに外に見えてしまう心配もありません。

加えてこちらの素材は、なんとウォッシャブル（洗濯機可／ネット使用・弱水流）。自宅でお手入れできるので、冬の“制服”として安心してガシガシ着られちゃいますね。

今回選んだのは、やわらかく上品な印象のベージュ。黄みが強すぎず、どんな肌トーンにもなじむ絶妙な色みです。白ほど明るすぎず、黒ほどかっちりしすぎないこのトーンは、オフィスでもオフでも万能。シーズンレスに着回せるのはもちろん、同系色のトップスを合わせてワントーンでまとめれば、洗練されたスタイルが完成します。また、カラーニットや柄ブラウスなど、主役級アイテムともケンカせず調和してくれる包容力も◎。

一口にベージュといっても、寄った写真で見るとわかるように数色の糸で編まれていて奥行きがあり、さらに光の当たり方によってほんのり表情が変わるため、単色でも立体的に見えます。この奥行きがコーデ全体を軽やかに仕上げてくれるので、重たくなりがちな冬の装いに抜け感を与えてくれますよ。

ちなみにアクセントとしてあるウエスト左側のボタンは、ダークブラウンのマーブルです。

このスカートいちばんのデザインのポイントは、名前のとおり“サイドタック”。ウエストの両サイドに入ったプリーツタックが足さばきをよくし、立ち姿も女性らしく見せてくれます。タックの位置がひざ上からと絶妙で、ヒップまわりに余計なふくらみを出さず、スッキリとした印象をキープ。足さばきのよさは、バックに入ったスリットも後押し。Iラインスカートとは思えない動きやすさに、はいた瞬間感動しました。

ほか、左にある飾りポケット（収納はできません）が、インしたときにはアクセントになるのも可愛い！

丈は足首が少しのぞくロング丈。ヒールにもフラットシューズにも合わせやすく、動くたびに上品な印象を与えます。ウエストは後ろがゴム仕様でラクにはける＆動けるのに、見た目はきちんと見え。機能とデザインの両立が叶う一枚です。

CHANTOWAの「サイドタックスカート」は、ベージュ以外にグレーも展開しています。グレーはよりモードやフォーマル寄り。カラーによって印象を変えられる点も魅力ですね。

店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました！　この後コーディネートでも提案時に着ている38サイズ（９号）の数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。

※サイズは編集部調べ。スーツスクエアが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね！

足首あたりまでの長さなので、フラットシューズを合わせても引きずらず歩きやすいです。

標準的な幅だと思います。

ウエスト〜お尻にかけて、スッキリフィットするように丸みを帯びているのがわかります。

太もものつけ根下くらいの位置でした。

ふくらはぎ上あたりの位置から始まっています。タックとスリットの位置は下写真のとおり。

アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか？　キレイめなコーデを２つ考えてみました。

スッキリしたデザインとシルエットだからこそ、いろんなシーンで使えるこのスカート。ということで、アウター違いのコーデを考えてみました。

普段から基本的にMサイズ（時々Sサイズ）を着ている162cmのライターが、38サイズ（９号）を着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。

着用者：身長162㎝

スカート／サイドタックスカート（￥13090）
ジャケット／ツイードライクジャケット（￥21890）※サイドタックスカートと同素材
ニット／ハイネックリブニット（￥6490）
シューズ／サンプル
うちスカートとジャケットはCHANTOWAシリーズ

働く女性の味方・セットアップが、このスカートにもあるんです！　ということでシンプルに黒ニットを合わせるだけで、簡単にコーデが完成しました。ウエストの飾りポケットやプリーツタックがさりげないアクセントになっているので、小物で着飾らなくても小洒落た印象を演出してくれるのはありがたい！  ちなみに同素材でジャケットのほか、ジレとパンツも展開しています。

着用者：身長162㎝

スカート／サイドタックスカート（￥13090）
コート／ウールライクノーカラーコート（￥21890）
カーディガン／オーバーサイズカーディガン（￥7689）
シューズ／サンプル
サンプル以外はCHANTOWAシリーズ

冬に気になるのはやはりアウターとの相性。ということで、ショートコートに合わせてみました。スカートのシルエットにもたつき感がないので、ゆったりなアウターを合わせてもメリハリができて着膨れしません。

CHANTOWAの「サイドタックスカート」は、きちんと感と快適さを兼ね備えた、まさに働く女性の味方。シルエットの美しさはもちろん、着回しやすいベージュのカラーとストレスフリーな着用感で、オンにもオフにも頼れる一枚です。上品さを保ちながらも肩の力が抜けた雰囲気で、オフィスカジュアルにぴったり。トレンドに左右されないシンプルなデザインだからこそ、手持ちのアイテムにも合わせやすく、長く愛用できそう。スニーカーを合わせて休日スタイルにも、パンプスで通勤仕様にも。どんな日にも寄り添ってくれる、優秀な“人と差がつく、名脇役スカート”です。

ちなみにコーデで登場した「ウールライクノーカラーコート」も今季の新作で、おすすめの１枚。こちらも次回同連載で紹介するので、お見逃しなく！