着こなしに特別な彩りを添えてくれる色柄、コートライクに羽織れる上質な素材のボリューム感。「どう巻くかよりも、選び方や楽しみ方が大事」と語るスタイリスト辻直子さんに、簡単なのにサマ見えする秘訣を教えてもらいました。
スタイリスト 辻 直子さん
バイラをはじめ数々の女性誌や広告、ブランドとのコラボなど多方面で活躍する人気スタイリスト。本人のプライベートファッションやライフスタイルにもファン多数。
※記事発信時点での情報のため、価格や仕様が変更になっている場合や、販売が終了している場合があります。
1.秋冬おしゃれの味方、大判ストール
「今までいろんなストールを試して思うのは、体裁がよく、無難なものよりも大判で大胆な色柄のほうがコーディネートに生かせるということ。ベーシックカラーを選びがちかもしれませんが、アウターと同化して地味に見えたり、防寒だけの役回りになって、よさを生かせないなんてことも。ストール選びこそ、深く考えず、自分の好きを優先していいんです。」
辻さんが今注目する 最旬ストールブランド
2.ボリューム感がかわいいモヘアストール
「今シーズンはスモーキーカラーのモヘアがトレンド。あいまいなニュアンス色が着こなしにムードを添えてくれます。肉厚なモヘアならではのたっぷりとしたボリュームに加えて、軽くて柔らかいから巻きやすいのも魅力。フリンジまで長めで、遊び心のある量感が絵になって。ぐるぐる巻きつけても窮屈感がなく、巻かずにさっとラフにたらすだけでも素敵。」
辻さんが今注目する 最旬ストールブランド
ASAUCE MELER《アソース メレ》
ボリュームのある大判ストールで人気を集める日本発ブランド、アソース メレ。大きめでありながら、軽くて弾力のある使い勝手のいいウール素材のストールは、辻さんとのコラボ。セットになった二つの大きなピンでアレンジも楽しめる。ストール(70×240cm)¥34000/アイネックス(アソース メレ) カーディガン¥36000/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ギャルリー・ヴィー) パンツ¥19000/ヴェルメイユ パー イエナ 青山店(ヴェルメイユ パー イエナ) リング(人さし指)¥48000(マリハ)・(中指)¥34000(マリア ブラック)/ショールーム セッション
上:ASAUCE MELER《アソース メレ》
なめらかで毛足のあるカシミヤファーニットストール。(90×220cm)¥59000/アイネックス(アソース メレ)
中:extreme cashmere for Ron Herman《エクストリーム カシミア フォー ロンハーマン》
カシミヤニットのみを展開する、オランダ発のブランド。カシミヤにスパンデックスを加えた伸縮性のある素材はコンパクトにも巻きやすい。発色も秀逸。(108×184cm)¥69000/ロンハーマン(エクストリーム カシミア フォー ロンハーマン)
下:ALONPI CASHMERE《アロンピ カシミア》
イタリアの老舗ファクトリーブランド。良質なカシミヤは巻いたときのドレープがひときわきれい。(120×190cm)¥74000/アパルトモン 青山店(アロンピ カシミア)
3.チェック柄ストールは大人っぽくまとう
「以前はチェックのトラッドさをストレートに生かして楽しんでいましたが、今はチェックこそラフに、学生っぽく見えない工夫を。とはいえ私の場合、巻かずにアウターにかませてたらすだけ。個人的にもよく取り入れる術で、アウターだけでなく、セットアップにも有効。大人はチェックの配色がさりげなく見え隠れするくらいがちょうどいいと思います。」
辻さんが今注目する 最旬ストールブランド
4.辻直子さん直伝!ストールを今っぽく取り入れる8つのコツ
【1】ボリュームストールはコート代わりにまとう
【2】 存在感のあるイヤカフ&ピアスで顔まわりにアクセントを
【3】ボーイッシュな冬カジュアルと存分に楽しむモヘア
【4】ハイゲージのリブニットと色合わせを
【5】無地はレトロシックな赤茶がマイベスト
【6】 今、ブルーデニムに合わせるなら鮮やかなイエロー
【7】エルメスのスカーフは色彩に最大の価値がある
【8】ストールをたらす日は手が自由になれるミニバッグ
撮影/尾身沙紀〈io〉(人)、坂根綾子(物) ヘア&メイク/美舟〈SIGNO〉 スタイリスト/辻 直子 モデル/宮田聡子 取材・原文/陶山真知子 構成/内海七恵〈BAILA〉 ※クレジットのないものは私物です ※BAILA2020年11月号掲載
【BAILA 11月号はこちらから!】