リラックス感高めで気取らない雰囲気が魅力のTワンピ。30代が理想とする大人っぽく洗練された着こなしを、スタイリスト佐藤佳菜子さんのアイディアで実現!
1.可愛げと高揚感が同時に手に入る<リッチなムードのカチューシャをON>
マスク生活の今、これひとつで顔まわりにサッと“手をかけた感”を演出できるカチューシャが使える!大人の遊びとして成立する上質感にはこだわって。
「特別感もキャッチーさも申し分ない憧れブランドから選ぶのも手!」
FFロゴがアイコニックなカチューシャで一気に格上げ。「Tワンピは黄みベージュ、小物は白でまとめて。カチューシャの色を服にリンクさせて色数をしぼるのが大人っぽく見せるコツ」(佐藤さん)。ワンピース¥17600/ウィム ガゼットルミネ新宿店(ウィム ガゼット) カチューシャ¥52800/フェンディ ジャパン(フェンディ) ピアス¥42900/フレーク(フレーク) バッグ¥47300/フルラ ジャパン(フルラ) 靴¥83600/エストネーション(マローン スーリエ)
(上から)デイリーに活躍するのが、こんなシンプルシックな黒エコレザー素材。合わせやすく髪型を問わない細めがおすすめ。¥5500/フーブス(イリス47) フェミニンさが欲しいなら、ノーブルな光沢感のベルベットが大本命。¥17600/アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店(アレクサンドル ドゥ パリ)
2.メリハリをつけて大人バランスに<逆色小物を加える>
一枚だけでは間延びしがちなTワンピも、靴とバッグの色でコントラストをつけると引き締まった印象に。圧倒的に今っぽいのは、“カラフルじゃない”さし色!
「今年は“Next効かせ小物”として白がイチ押し。旬のくすみ色ワンピが爽やかに」
グレイッシュブルーのTワンピにクリアな白が映えて洗練度が急上昇。「実は白って小さく取り入れるとより存在感を発揮する色。ぼやけがちなくすみ色に夏らしいハッとした清涼感が加わります」(佐藤さん)。ワンピース¥10780/アンクレイヴ ジャケット¥72600/イレーヴ(イレーヴ) ピアス¥13000・ブレスレット¥14300/ジュエッテ バッグ¥145200/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) 靴¥26400/エストネーション(エストネーション)
3.アレンジし放題<スカーフ足し>
様々なアプローチで簡単にイメチェンできる上、マンネリしがちなコーデの鮮度アップにも効果絶大! 今年っぽく盛れる3つの巻き方に注目。
「ボーダーと相性抜群!セーラーカラー風の「自家製襟」が楽しい」
正方形のスカーフを三角に折り、羽織るように巻いてみて。ひざ丈のボーダーワンピにつけ襟感覚でプラスするのがとびきり新鮮。「イメージは、小粋なマリンスタイル。茶目っ気のある柄×柄を気軽に楽しむコツは、まず大柄のスカーフを選ぶこと。そして、ボーダー&スカーフのブルー、スカーフ&バッグのピンクと、友達配色を意識すると統一感が出てすっきりまとまります」(佐藤さん)。ワンピース¥18700/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ルミノア) スカーフ¥16500/サンスペル 表参道店(サンスペル) バッグ¥49500/フルラ ジャパン(フルラ) イヤカフ¥7700/ジュエッテ
「カーデの代わりに「たすきがけ」してぐんとこなれた雰囲気に」
今までのカーデからスカーフにチェンジするだけで、クラス感が格段にアップ。「斜めに巻くと動きが出て、Tワンピが無難にならない。きれい色をさすのもいいけど、グレージュのワンピと同系色のスカーフを“リズムの一環”として取り入れるのもセンスがあって素敵です」(佐藤さん)。ワンピース¥13500/ノーク(ノーク) スカーフ¥17600/マニプリ ネックレス¥9900/ジュエッテ イヤリング¥9900/プラス ヴァンドーム ジェイアール名古屋タカシマヤ店(プラスヴァンドーム) バッグ¥40700/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥31900/エストネーション(ペリーコ サニー)
「襟ぐりの縁を埋めるように「ひと巻き」。カジュアルに知的さを」
「鮮やか色こそ小面積で、が正解。三角形に折ったスカーフの中央を結び、両サイドを少しねじって空気を含ませるとフィット感がアップします」(佐藤さん)。ワンピース¥22000/サンスペル 表参道店(サンスペル) スカーフ¥13200/ユナイテッドアローズ 有楽町店(マニプリ) カーディガン¥34100/スローン メガネ¥34100/モスコット トウキョウ(モスコット) ピアス¥195800/ヴァンドームヤマダ(ヴァンドーム青山) 時計¥126500/ヴァンドーム青山本店(ヴァンドーム青山) バッグ¥30800/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥47300/ザ・グランドインク(ロランス)
4.アクセ&小物テク4選
1.MIX感が決め手<キャップでハズす>
シンプルなTワンピをスポーティにシフトし、洒落っ気のあるヘルシーなカジュアルに導くキャップ。クリーンな無地を選び、着地点はあくまで大人っぽく。
「大事なのは、バランス。配色や小物のさじ加減で女っぽさに比重をおいて」
ボーイッシュに転ばないよう淡く明るい配色を意識すべし。「ペールイエロー×ベージュなら品がいい上スタイリッシュ。ヒール靴で女らしさをもうひと盛り」(佐藤さん)。ワンピース¥24200/オーラリー キャップ¥5500/ゲストリスト(アッパーハイツ) ピアス¥33000・リング¥275000/ヴァンドーム青山本店(ヴァンドーム青山) バッグ¥107800/J&M デヴィッドソン 青山店(J&Mデヴィッドソン) 靴¥15400/ステュディオス ウィメンズ表参道店(シティ)
2.その人らしさを表現する<ネックレスの重ねづけ>
「シンプルな一枚着だから、モチーフものや色MIXで思い切り遊んでOK!」
深みのある赤みブラウンのTワンピにゴールドとシルバーの輝きがひときわ冴えてラグジュアリー。「アイキャッチーなコインモチーフとボールチェーンのネックレスを重ね、さらに色もミックスしてニュアンスを。Tワンピ自体シンプルなので、これくらい主張があるほうが個性になります」(佐藤さん)。ワンピース¥24200/RHCロンハーマン(エイトン フォー RHC) バングル¥46200/フーブス(イリス47) バッグ¥29700/オルサ(オルセット) 靴¥19800/フラッパーズ(ラオコンテ)
ネックレス(長)¥13200・(短)¥31900/フラッパーズ(ラオコンテ)
3.サクッと今どきに!<地金のイヤカフをプラス>
「潔くひとつがかっこいい。モダンに洗練される有機的なデザインを選んで」
リラックス感高めのゆったりしたTワンピをピリッとキレ味よく仕上げるのに効果的なイヤカフ。あえて重ねづけしないのが佐藤さん流。「モードで強さのあるイヤカフは、ひとつだけつけて際立たせたほうが断然上品で大人向き。だからこそ、動きのあるフォルムでほどよくボリュームがあるものが理想です」(佐藤さん)。ワンピース¥1990/ユニクロ カーディガン¥27500/スローン バッグ¥42900/ジャンニ キアリーニ 銀座店(ジャンニ キアリーニ) 靴¥44000/ザ・グランドインク(ロランス)
イヤカフ¥18700/ジュエッテ
4.レディなムード高まる<本格パールに頼る>
「“小粒”のネックレスでカジュアルにさりげないエレガントさをプラス」
定番の黒Tワンピをフレンチシックに昇華。「優美なパールネックレスは、カジュアル服に合わせるくらいがフレッシュで年相応。かしこまりすぎない4〜5㎜パールの短めがベスト」(佐藤さん)。ワンピース¥23100/RHC ロンハーマン(ウェルダー フォー RHC) カーディガン¥19800/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店(ジャーナル スタンダード レサージュ) バッグ¥49500/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥46200/ザ・グランドインク(ロランス)
ネックレス¥151800/ヴァンドームヤマダ(ヴァンドーム青山)
5.“角”があればきちんと見える<スクエア小物を投入>
バッグと靴に四角をうまく利用すれば、さりげないけど確実にきれいめ度アップ!ストンとしたTワンピが大人のリラックスコーデに昇格。
「クラシカルな靴&バッグでTワンピにコンサバなエッセンスをちょっとだけ」
バッグも靴も“ON仕様”を意識して、ゆるっとしたTワンピにかっちり感を。「角はもちろんレザーの質感も重要。上質さが上乗せされて、エフォートレスな着こなしになります」(佐藤さん)。ワンピース¥19800/ギャルリー・ヴィー丸の内店(ギャルリー・ヴィー) カーディガン¥35200/スローン バッグ¥62700/フルラ ジャパン(フルラ) 靴¥27500/ガリャルダガランテ 表参道店(2.718) ピアス¥19800・リング(人さし指)¥13750・(小指)¥12650/ソワリー
キャンバス地とのコンビが軽やかで夏に最適。バッグ¥10450(ロングストラップつき)/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ロウェル シングス)
サラッとクラッチ持ちしても絵になる。 バッグ¥27500/ラグ & ボーン 表参道店(ラグ & ボーン)
旬を満喫できるドット柄のメッシュ素材。エコレザーのトリミングがいい締め役に。靴¥9680/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ラルート)
6.メインは足もとという考え方<ボリュームサンダルを履く>
ソール厚めなハイテクスニーカーと同じ要領で、インパクトのある足もとを主役に洒落感を底上げ。夏は軽快さあふれるスポサンがIN。
「ヒールに負けない“盛れる”厚底でタウン仕様のコーデに」
今欲しい肩ひじ張らないムード足しとスタイルアップが思いのまま。「このスポサンは、エコレザーと厚底がカジュアルすぎず都会的。優しげなベージュのTワンピに合わせれば、今の気分に寄り添うラクで女っぽいカジュアルに」(佐藤さん)。ワンピース¥20900/イレーヴ(イレーヴ) 靴¥16500/オデットエ オディール 新宿店(オデット エ オディール) ピアス¥18150/ソワリー バッグ¥102300/J&M デヴィッドソン青山店(J&M デヴィッドソン)
辛めなカーキのTワンピに明度の高い足もとで抜け感を。「ソールまでホワイトのものを選べば厚底も重たく見えず、クリーンな印象とスタイルアップがかないます」(佐藤さん)。ワンピース¥24200/ゲストリスト(アッパーハイツ) 靴¥15400/デッカーズジャパン(アグ®) ネックレス¥13200/ジュエッテ バッグ¥7920/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ロウェル シングス) サングラス¥37400/モスコット トウキョウ(モスコット)
変形白ソールが高感度なスポサンは、ゴールド金具が大人っぽさのカギ。¥22000/ユナイテッド トウキョウ 神宮前店(ユナイテッド トウキョウ)
フェミニン派も履きやすい足なじみのいいアイボリー。ベルトのロゴに遊び心が光る。¥15400/ステュディオス ウィメンズ表参道店(ステュディオス×beautifulpeople)
7.そのひと手間でよそゆき感も<パンツとレイヤード>
パンツと重ねることで大人っぽくあか抜けて、Tワンピのカジュアル一辺倒を払拭。難しいテクニックなしで上級者っぽく見えるのも嬉しい。
「色合わせに迷わず着た瞬間お洒落になれるセットアップが頼もしい!」
「スラッと見えるきれいなIラインが計算いらずで実現。パイソンバッグやメッシュ靴など旬のスパイス小物で遊べるワントーンならではのメリットも」(佐藤さん)。ワンピース¥29700・パンツ¥20900/エレ ストリオフ バッグ¥162800/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) サングラス¥37400/モスコット トウキョウ(モスコット) ピアス¥18700/ソワリー 靴¥22000/オデット エ オディール 新宿店(オデット エ オディール)
「最もトライしやすいデニム合わせは、モノトーンでモードに振って」
「黒いTワンピのシャープさを生かすためにも、カジュアル感の強いブルーではなくクールなシルバーデニムを合わせたのがポイント。大ぶりのモダンジュエリーを添えれば、いっそうよそゆき感が高まります」(佐藤さん)。ワンピース¥23100/デ・プレ(デ・プレ) デニム¥25300/ゲストリスト(アッパーハイツ) ピアス¥46200・バングル¥24200/フレーク(フレーク) バッグ¥77000/オデット エ オディール 新宿店(リトルリフナー)
スタイリスト
佐藤佳菜子さん
“さとかな”の愛称で親しまれ、確かなセンスでBAILAのファッション企画を支える敏腕。働く30代にジャストなトレンド提案に定評があり、カジュアル上手としても有名。
撮影/渡辺謙太郎(人)、さとうしんすけ(物) ヘア&メイク/森野友香子〈Perle management〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/松島 花 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 構成/倉田明恵〈BAILA〉 撮影協力/パティスリー イーズ、東京音楽大学〉 ※BAILA2021年7月号掲載