買い物をするときもコーデを選ぶときも、“一枚の服”にとらわれがちだけど、本当に大切なのは“組み合わせ”。毎朝悩みたくない、そんな働く女性のすべての願いにこたえる6通りの“最高”は、明日からの自信と勇気にきっとなるはず。
1. 万能ハイゲージニット+フレアスカート
働く私の週の始まりは忙しい。張り切って予定が詰まっているし、そうするといろんな人にも会う。だから働く私の週の始まりは、ハイゲージニットとフレアスカートでできている。自分だけの高揚感を普遍の好感度で上手にくるんで、雨がイヤだなんて考える時間ももったいない!
スカートのシルエットだけで絵になるから、合わせるのは“何も足さない”シンプルなニット。誰からも好印象なお仕事仕様の華やかさと、歩きだすと心が軽くなるようなお仕事モードの高揚感が、まさに最高の組み合わせ。ニット¥25300/ebure GINZA SIX店(ebure) スカート¥28600/ロンハーマン ネックレス¥17600・リング¥16500/フーブス(イリス47) バッグ¥53900/クロエ カスタマーリレーションズ(シーバイクロエ) 靴¥53900/クルーズ ショールーム(ヒューン)
微光沢リブニット+ツイードスカート
会う人 複数の取引先と
どこで 先方の会社で
用件は 共同事業の会議
上品な質感と色で洗練させたきれいめスタイルは好感度MAX
繊細な微光沢リブニットに落ち着いたムードの台形ツイードスカートを合わせれば、品よく好感の持てる装いが完成。白を基調とした優しいトーンでまとめて話しかけやすいオーラもまとって。ニット¥23100/エンリカ スカート¥59400(サヤカ デイヴィス)・ブレスレット¥39600(マリハ)/ショールーム セッション スカーフ¥13200/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店(マニプリ) バッグ¥23100/ヤーキ オンラインストア(ヤーキ) 靴¥33000/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
シアータートルネック+チェック柄スカート
会う人 複数の取引先と
どこで 先方の会社で
用件は 共同事業の会議
透け感や柄でトレンドを意識すればおしゃれな女友達のウケも上々
ほんのり肌が透けるタートルニットは、シックに転ぶ上質な風合いとダークカラーを選ぶのが正解。それを茶目っ気のあるチェック柄スカートの受け止め役にして、大人の余裕漂う最旬スタイルに。バッグと靴はスカートから色を拾うことで、簡単に統一感アップが狙える。ニット¥24200/エイトン青山(エイトン) スカート¥23100/アルページュストーリー プレスルーム(アルページュストーリー) バッグ¥39600/エスケーパーズオンライン(ヘリュー) ピアス¥33000/リューク 靴¥15950/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
クルーネックリブニット+ウエストベルトスカート
会う人 課長と
どこで 社内の会議室
用件は 進捗報告
トラッドな小物を効かせて知的な印象を底上げ
目上の方と接する日は、きちんと感に加え少しの可愛げも欲しいところ。そんなとき、ベーシックなリブニットとさりげなく女らしいリボンベルトスカートの等身大コーデが有効。小物で知性を盛り上げ、頼もしさも上手にアピールして。ニット¥24200/スローン スカート¥24200/ガリャルダガランテ 表参道店(ガリャルダガランテ) イヤカフ¥13200・ブレスレット¥14300/ソワリー バッグ¥64900/アー・ぺー・セー カスタマーサービス(アー・ぺー・セー) 靴¥29700/フラッパーズ(カステラーノ) メガネ/スタイリスト私物
ボーダーニット+エコレザースカート
会う人 後輩たち
どこで 社内の会議室
用件は 新プロジェクトの準備
親しみやすさと洒落感の相乗効果で憧れの素敵先輩に
身近なボーダーニットをスパイシーなエコレザースカートで鮮度UP。親近感とかっこよさが同居したおしゃれが後輩たちの憧れの的! 黒ほど強くないネイビーレザーでやわらかく引き寄せて、あくまで品よくまとめるのが理想。ニット¥50600/サザビーリーグ(エキップモン) スカート¥20900/エリオポール代官山(エリオポール) バッグ¥145200/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) ネックレス¥19800・ピアス¥24200/ショールーム セッション(マリハ) 靴¥25850/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
ボトルネックリブニット+カラースカート
会う人 婚約中の彼と
どこで 職場の中間地点
用件は 待ち合わせて夕食へ
着映えカラーを味方に気分も上がるフェミニンコーデ
カーキのリブニットを明るく彩るのが、マスタードイエローのボリュームスカート。ちょっぴりトーンを落とした大人っぽい配色だから、シーンレスに難なくハマる。仕事後はスカーフでバッグに遊びをプラスし、華やかさをもうひと盛り。ニット¥24200/インターリブ(サクラ) スカート¥17600/ロペ バッグ¥62700/フルラ ジャパン(フルラ) スカーフ¥17600/マニプリ イヤカフ¥13200/フラッパーズ(シンパシー オブ ソウル スタイル) 靴¥64900/ザ・グランドインク(ロランス)
2. 可愛げブラウス+黒パンツ
働く私のモチベーションは意外と単純。たとえば気になる人との仕事終わりの約束とか。だから働く私のそんな日は、可愛げブラウスと黒パンツでできている。ブラウスの甘さとトレンド感を頼れる黒パンツが凜と受け止めて、さああと3時間頑張ろう。
この秋のトレンドであるフリルブラウスを仕事に着ていくなら、ボトムは迷わず黒パンツ一択でいい。過剰な甘さやトレンド感をそいで、シックでフェミニンな絶妙バランスに仕上げてくれる。仕事終わりに楽しみな予定がある日にもぴったり。ブラウス¥29700/フロム パンツ¥20900/エレ ストリオフ コート¥108900/インターリブ(サクラ) バッグ¥101200/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン(コーチ) 靴¥31900/クルーズ ショールーム(ヒューン)
この秋はグレー。シックな配色で“真逆”も品よく
Big Frill Blouse+High Waist Pants
波打つようなフリルと、その甘さを抑える黒。組み合わせとしてはこれまでもあったからこそ、旬のグレーを使って新鮮に。センタープレスがキリッと入った美脚パンツも、ハイウエストが今年流。ブラウス¥16500/アプワイザー・リッシェ プレスルーム パンツ¥31900/デミルクス ビームス 新宿(エッフェ ビームス) カーディガン¥36300/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(スローン) リング¥22000/フラッパーズ(メラキ) バッグ¥77000/フルラ ジャパン(フルラ) 靴¥25850/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
+ジャケットで華やぐ日は、究極にシンプルな黒を
Sheer Ribbon Blouse+Stretch Satin Pants
リボンブラウス+ツイードジャケットというエレガントなコンビに合わせるなら、ボトムはいっそ思い切りきれいめに振り切るのが正解。センタープレスも前立てもないごくシンプルなデザイン、それでいてほどよく落ち感があって女性らしいとろみパンツが適任。ブラウス¥17600・ジャケット¥41800/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店(ジャーナル スタンダード レサージュ) パンツ¥18700(ウィム ガゼット)・バッグ¥46200(オルセット)/ウィム ガゼット ルミネ新宿店 ピアス¥33000/リューク バングル¥42900/プリュイ トウキョウ(プリュイ) 靴¥50600/フラッパーズ(ネブローニ)
さりげないくらいの甘さが大人の毎日にジャスト
Gather Volume Blouse+Center-Pressed Pants
襟元と袖口にギャザーを施すことで、着たときにふんわりと立体感が出て、ほのかな甘さが楽しめるブラウス。スリムパンツも実はスリット入りだったりと、控えめなトレンドがお仕事向き。ブラウス¥19800/ユナイテッドアローズ 有楽町店(ユナイテッドアローズ) パンツ¥17600/フレイ アイディー ルミネ新宿2店 コート¥65340/SANYO SHOKAI カスタマーサポート(ブルーレーベル・クレストブリッジ) ピアス¥9900/アルアバイル(フィリップ・オーディベール) リング¥114400/ヴァンドーム青山本店(ヴァンドーム青山) バッグ¥64900/ジャンニ キアリーニ 銀座店(ジャンニ キアリーニ)
着やせる黒同士、ときにはスタイルアップに徹しても
Waist Conscious Blouse+Center-Pressed Pants
フィット&フレアなブラウスと折り目きっちりのセンタープレスパンツ。どちらも洗えてシワになりにくいのも、働く女子の嬉しい味方。ブラウス¥30800/ル フィル NEWoMan 新宿店(ル フィル) パンツ¥11000/AOKI お客様相談窓口(レミュー ファム) イヤカフ¥17600/UTS PR(ルフェール) 時計¥132000/シチズンお客様時計相談室(シチズン クロスシー) ストール¥14300/マニプリ バッグ¥39600/ショールーム 233(リエンピーレ) 靴¥42900/ゼア オンラインストア(ファビオ ルスコーニ)
楽にいきたいスニーカーの日は、テクいらずの上下で
Skipper Blouse+Wide Pants
今日の主役は全周ゴムウエストの楽ちんパンツ。パフ袖で可愛く、すぽんとかぶるだけで腰まわりも隠せるスキッパーがよき相棒に。ブラウス¥19800/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ウィム ガゼット) パンツ¥23100/デ・プレ ニット¥16500/デミルクス ビームス 新宿(デミルクス ビームス) メガネ¥36300/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) バッグ¥40700/ショールーム 233(リエンピーレ) トート¥4180/ウーア 靴¥15400/コンバースインフォメーションセンター(コンバース)
品のいいブラウスとなら、パンツでちょっと冒険!
Satin Blouse+Flare Slit Pants
飾り立てないつやブラウス+ジャケットという控えめなトップスだからこそ、ボトムは“着てみたかった黒”に挑戦しても。たとえば今年だったらスリットパンツ。ゆらめく裾が女性らしさにもひと役。ブラウス¥17600/ガリャルダガランテ 表参道店(ガリャルダガランテ) パンツ¥8990/プラステ ジャケット¥39600/ルーニィ ネックレス¥14300(フィリップ・オーディベール)・スカーフ¥13200(マニプリ)/アルアバイル バッグ¥53900/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥33000/ベイジュ(ピッピシック))
楽しい柄が着やすいのも、オール黒のいいところ
Check Blouse+Side Slit Pants
スリットパンツは裾に動きが出る分、ローファーのような重ための靴と合わせやすいという利点も。ただし黒同士でメンズライクになりすぎないように、甘いブラウスも遊び心のあるチェックへと更新。ブラウス¥36300/クルーズ ショールーム(エリン) パンツ¥19800/ステュディオス ウィメンズ 表参道店(シティ) イヤリング¥84700/ヴァンドーム青山本店(ヴァンドーム青山) バッグ¥42900/ジャンニ キアリーニ 銀座店(ジャンニ キアリーニ) 靴¥74800/パラブーツ 青山店(パラブーツ)
大好きなシアーブラウスは春とは違った楽しみ方で
Sheer Ribbon Blouse+Cropped Pants
リボン以外はシンプルな茶色のシアーブラウスに、美脚に定評のあるセオリーのテーパードを合わせた大人流のフェミニンスタイル。パンツはウール混、靴もスウェードと秋素材で、透けるブラウスを寒々しく見せないのも季節を楽しむカギ。全体をシックな黒と茶だけに色使いをまとめて上品に。ブラウス¥24200/ルーニィ パンツ¥29700/リンク・セオリー・ジャパン(セオリー) リング¥15400/シルバースプーン バッグ¥44000/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥59400/アマン(ペリーコ)
パンツを生かした“前だけイン”で、着方にもひと工夫
Volume Sleeve Blouse+Drawstring Pants
華やかさはもちろん、目線アップにも効くボリューム袖のブラウスには、足首が際立つアンクルパンツを合わせてさらにバランスよく。パンツは前はひも、後ろはゴムのドロストデザインなので、“前だけイン”がいちばんのきれい見え。ブラウス¥7990/アンフィーロ パンツ¥14300/アンクレイヴ カーディガン¥28600/スローン ピアス¥11000/ノジェス バングル¥14850/UTS PR(ノース ワークス) バッグ¥47300/エッセンス オブ アナイ(オロトン) 靴¥27500/デュプレックス(カルチェグラム)
3. ふんわりニット+ドロストパンツ
働く私はリモートワークが気に入っている。通勤時間は節約できるし、服もメイクも楽でいい。そんな私の新しく、快適な働き方は、ふんわりニットとドロストパンツでできている。軽やかでちょっぴりスポーティで、今っぽい。ワンマイルのおしゃれに目覚めたのもリモートワークが好きな理由。
軽くて肌触りのいいモヘアニットと、ウエストのゴムが嬉しいドロストパンツ。さりげなく今の気分が込められたものを選んでいるから、着るだけで心地いい。画面越しの相手を想定するなら少しアクセサリーをプラスして。ニット¥39600/オーラリー パンツ¥36300/インターリブ(サクラ) メガネ¥34100/モスコット トウキョウ(モスコット) ピアス¥78100・リング¥203500/トムウッド プロジェクト(トムウッド) ソックス¥2970/真下商事(パンセレラ)
イエローニット+ベージュパンツの2コーデ
【オフィスで】ジャケットをばさっと羽織る。それだけで“スイッチ”は入る!
グレイッシュなベージュとイエロー。同じトーンでまとめることで、ニット+パンツのカジュアルさとジャケットのきちんと感をシームレスになじませる。簡単で、カッコつけずにカッコいい。これからの理想の出勤コーデはきっとこれ。ニット¥14850・パンツ¥13200/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店(ビューティ&ユース) ジャケット¥29700/アンクレイヴ イヤカフ¥143000/プライマル バッグ¥209000/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン)
【在宅で】息抜きのランチの買い出しはジージャンとカラフルなスニーカーで
リモートの日は、するりと着心地のいいカットソーをニットの中に着る。肩の凝らない軽やかさと、部屋着とは違うおしゃれ感と。気分を明るくしてくれるカラフルなスニーカーにもよく似合い、ワンマイルのお出かけもこのままで。ニット・パンツ/上と同じ 中に着たタートルカットソー¥13200/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ギャルリー・ヴィー) ジージャン¥71500・靴¥26400/ディーゼル ジャパン(ディーゼル) バッグ¥40700/ショールーム セッション(モダン ウィーヴィング)
ブルーニット+グレーパンツの2コーデ
【オフィスで】シックな配色と小物使いでハンサムなレディになる
ブルー×グレーなら“アクティブでシック”のいいとこ取り。スカーフやパールのイヤカフで、女性らしさはピリッと効かせるくらいで。ニット¥34100/スティーブン アラン トーキョー(カトリーネ ハメル) パンツ¥41800/オットデザイン(ルーム エイト) スカーフ¥24200/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー) イヤカフ(太)¥16500・(パール)¥18700・リング¥15400/フーブス(イリス47) バッグ¥42900/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥36300/ザ・グランドインク(ロランス)
【在宅で】いれたてのコーヒーとタブレット。カチューシャひとつで仕事モード
ふわふわのニットとどこまでも締めつけのないパンツを着て、コーヒーとタブレットを持ち込めば、ベッドの上が仕事場になる。こんな身軽な働き方も気分がいい。起き抜けの髪をカチューシャでキュッと上げて、ナードなメガネでおしゃれ心も忘れずに。コンタクトレンズや面倒なヘアスタイリングも今日はお休み。ニット・パンツ/上と同じ カチューシャ¥18700/アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店(アレクサンドル ドゥ パリ) メガネ¥29700/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン)
ベージュニット×黒パンツの2コーデ
【オフィスで】メリハリとモチベーションは真っ白なシャツ一枚でアップ
ざっくり、ゆったりしたニットなら、白シャツに重ねて出勤仕様に。着こなしも気分もこれだけでシャキッと。全身バランス、知的さと上品さ、仕事のやる気。大切なものを一度にアップ。ニット¥36300/インターリブ(サクラ) パンツ¥26400/エストネーション シャツ¥27500/サザビーリーグ(ユニオンランチ) メガネ¥29700/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) バッグ¥60500/ショールーム セッション(モダンウィーヴィング) 靴¥15950/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
【在宅で】絶妙な質感とハイネック。着るだけで決まるニットに頼る
優しげでほんのり甘いベージュの色みと毛足の長さ。アクセサリーのいらないほどよいおしゃれ感の、タートルネックではなくハイネック。こんな“頑張らないのに決まる”ニットは、これからの季節のリモートワークに欠かせない。着回し力抜群で見た目はとびきり端正な黒のドロストパンツももちろん。迷いようのない確かなワンツーコーデは効率的で、働く私の味方になる。あ、足もとに暖かなソックスは忘れずに。ニット・パンツ/上と同じ ソックス¥2200/ロンハーマン(ブルー フォレ)
ブラウンニット×キャメルパンツの2コーデ
【オフィスで】コーデを決めるコートとパンプスはいつだって今の気分で選びたい
リラックス感のあるニット+パンツをコートとパンプスで“格上げ”するのは定番セオリーだけど、大切なのはそれを今の気分でアップデートすること。今年ならたとえば、シルエットに丸みのあるニュアンスカラーのコートと甲の深いパンプス。古びないおしゃれは知性の表れ。ニット¥36300/オーラリー パンツ¥24200/ロゥタス カスタマーサービス(ロゥタス) コート¥74800/エレ ストリオフ バッグ¥58300/三喜商事(コチネレ) 靴¥15400/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
【在宅で】Zoomミーティングの日は小物で“カジュアルアップ”
ブラウンとキャメルのグラデーションはシックさと抜け感のバランスがちょうどよくて、ふんわりニット+ドロストパンツの組み合わせにぴったり。するっとラフに巻くスカーフや可愛いモチーフのピアスなど、“画面越しに相手がいる”ときの小物アレンジをいくつか知っていると、リモートワークはもっと楽しくなる。ニット・パンツ/上と同じ スカーフ¥25300/マニプリ ピアス¥19800/エナソルーナ
グリーンニット×黒パンツの2コーデ
【オフィスで】カシュクールニットにボウタイ。きちんと、でも楽しく重ねて
深いグリーンとつやのある黒の“ほぼワントーン”。ゆるりと着ながらも凜として強さのある組み合わせだから、重ね着で遊べるカシュクールニットを選ぶのも素敵。出勤の日はトレンドのボウタイのシャツを重ね、きちんと感をキープしつつおしゃれなセンスものぞかせてみたり。ニット¥30800/デ・プレ パンツ¥14850/アンクレイヴ シャツ¥37400/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(マディソンブルー) バッグ¥20900/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(デザインヴェルソ)
【在宅で】パジャマ代わりのTシャツにそのまますぽっと。それでも絵になるから手抜きだってアリ
パジャマ代わりの着慣れた白いTシャツの上に、着るというより、すぽっとかぶるだけ。ちゃんとシックでおしゃれで心地いい組み合わせを最初につくっているから、そんな手抜きだって手抜きにならない。コーディネートに時間がかからない分、掃除機をかけるような朝活もできて、最高に気分のいい一日の始まり。ニット・パンツ/上と同じ Tシャツ¥9900/ゲストリスト(アッパーハイツ) メガネ¥36300/プロポデザイン(プロポ) ソックス¥7920/真下商事(パンセレラ)
4. ジャケット+タートルトップス
働く私も年月を経て、“大事な日”が増えてきた。大事なクライアント、大事なプレゼン。だから働く私の、いわゆる勝負服は、トラッドなジャケットとタートルトップスでできている。かっちりした装いがつまらないとは思わない。装いが自信や勇気をくれると信じてる。
そろそろ本気で、いわゆるスーツではない端正なジャケットを持つべきとき。アウターではなく、タートルとセットにして一枚のトップスととらえて、すっと姿勢を正して。正統派のチェック柄ジャケットなら、中には黒よりも印象が和らぐネイビーのタートルを。ジャケット¥77000/イレーヴ ニット¥25300/インターリブ(サクラ) スカート¥16500/ロペ ピアス¥24200/ショールーム セッション(マリハ) バッグ¥40700/ヴァジックジャパン(ヴァジック)
流行のチェックはまず、着慣れた黒と
チェック+黒リブ
柄にもなじみやすい万能な黒タートル。でもちょっぴり男前なチェックジャケットに合わせるなら、女性らしい薄手のリブを。首は“折り返さない”のも今っぽさの決め手。ジャケット¥69300/サードマガジン ニット¥7990/プラステ パンツ¥5940/リリー ブラウン ルミネエスト新宿店(リリー ブラウン) バッグ¥29700/アマン(エレメ) カチューシャ¥13200/ザ ヘア バー トウキョウ(ジェニファーオーレット) イヤカフ(上)¥19800・(下)¥20900・リング¥23100/マリハ ブローチ¥10780/ステラハリウッド
すっきりあいたVゾーンを色+スカーフでひと盛り
Vカラー+ベリーピンク
襟がない分、カジュアルな洒落感が出せるVカラーのジャケットは、タートル+スカーフといった“コンサバ”とも好相性。ネイビーにも合う青みの強いピンクで潔く。ジャケット¥49500・ニット¥31900/トゥモローランド(トゥモローランド コレクション) スカート(10月下旬展開予定)¥17600/フレイ アイディー ルミネ新宿2店(フレイ アイディー) バッグ¥16500/ガリャルダガランテ 表参道店(ガリャルダガランテ) イヤリング¥5940/アビステ スカーフ¥13200/シップス 有楽町店(マニプリ) 時計¥99000/オールージュ(ミッシェル・エルブラン)
カットソーを選ぶだけでも、今どきに
グレー+ネイビーカットー
ビッグチェックのスカートに充分インパクトがあるからこそ、柄の色を拾ったネイビーのタートルと、グレージャケットでシンプルに。タートルはニットではなくあえてのカットソー。上質なコットンならではのほのかなつやが、品のよさを高めてくれる。ジャケット¥26400/アンクレイヴ カットソー¥11000/スローン スカート¥30800/アダム エ ロペ(オニールオブダブリン フォー アダム エ ロぺ) バッグ¥39600/ショールーム 233(リエンピーレ) 時計¥28600/オ・ビジュー(ロゼモン) リング¥39600/ASAMIFUJIKAWA
簡単におしゃれ見えする、ブラウン×くすみブルー
キャメルブラウン+スモーキーブルー
温かみのある茶と涼しげなブルー。真逆の色はトーンをそろえておくと洗練。ジャケット¥25300/ユナイテッドアローズ 有楽町店(ユナイテッドアローズ) ニット¥31900/カオス表参道(カオス) パンツ¥37400/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店(ウーア) イヤカフ(上)¥4950(シャルロット ウーニング)・(下)¥6600・リング¥13200(シンパシー オブ ソウル スタイル)/フラッパーズ ネックレス¥77000/ココシュニック
リラクシーなデニムの日こそ、エレガントな黒を
ツイード+黒リブ
ツイード+リブで黒同士も表情豊かに。ジャケット¥42900(ジャーナル スタンダード レサージュ)・パンツ¥19800(ジェーン スミス)/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店 ニット¥27500/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(サヤカ デイヴィス) カチューシャ¥12100/ザ ヘア バー トウキョウ(ジェニファーオーレット) イヤリング¥20900(ココシュニック オンキッチュ)・リング¥70400(ココシュニック)/ココシュニック 時計¥28600/オ・ビジュー(ロゼモン) バッグ¥48400/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥9680/アダム エ ロペ
感度の高いワントーンで“紺ブレ”を新鮮に
ネイビー+ベージュ
紺ブレとタートルというまじめなトラッドを今っぽく見せる上で、効果的なブラウンのワントーン。流行のエコレザーのスカートを合わせたり、ニットをインするという着方のアップデートも不可欠。ジャケット¥30800/パリゴ丸の内店(ミューニック) ニット¥18700/アルアバイル スカート¥31900/インターリブ(サクラ) リング(右手人さし指)¥65000・(右手薬指)¥13980・(左手中指)¥19000/ロードス(アヴェーテ) バッグ¥69300/アマン(ア ヴァケーション) 靴¥22000/ダイアナ 銀座本店(タラントン by ダイアナ)
透けるタートル、お仕事ではシャツとセットで
チェック+シアー
さりげなく甘さが加わり、チェックジャケットをまた違った趣で着こなせるチュールタートル。透け感が強いので、重ね着は必須。とはいえ上にジャケットを羽織ることを考えれば、厚すぎないシャツがちょうどいい“つなぎ役”に。ジャケット¥61600/アナイ トップス(10月下旬展開予定)¥6820/フレイ アイディー ルミネ新宿2店(フレイ アイディー) シャツ¥23100/ザ ライブラリー 表参道店(ザ ライブラリー) メガネ¥33000/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) リング¥6200/ロードス(ルメル)
セットアップを活用して白をスタイリッシュに
セットアップ+オフホワイト
ほっこりしたり、子どもっぽく見えたり、苦手意識のある人も多い白のタートルは、そもそもオフ白のような品のある色を選び、似たようなカラーのジャケットでなじませるのが大人の正解。いかにもなスーツに見えないダブルのジャケット+パンツのセットアップで、いっそう都会的に。ジャケット¥33000・パンツ¥22000/エトレトウキョウ ニット¥8580/レイ ビームス 新宿(レイ ビームス) イヤカフ¥20900・リング(左手)¥36300・(右手)¥40700/ASAMIFUJIKAWA バッグ¥47300/シップス 有楽町店(ア ヴァケーション) 靴¥35200/ベイジュ(ピッピシック)
5. ゆるニット+細みスカート
働く私には正直、ちょっとやる気の出ない日だってある。仕事行きたくないなぁ、とか。それでも働く私の一日は、ゆるニットと細身スカートでできている。新しいバランスで装うことが、何よりもカンフル剤になることを知っている。
普遍的に好感度の高いフレアスカートとは違う、大人の女性の余裕を感じるナロー(細身)スカート。体が泳ぐようなたっぷりとしたニットとのバランスは、絶妙な抜け感のある上品さが新鮮で、「最高の組み合わせ」のニューノーマルにしたい。ニット¥15950/アンクレイヴ スカート¥37400/オーラリー イヤカフ¥13200・ブレスレット¥14300/ソワリー バッグ¥46200/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥64900/ザ・グランドインク(ロランス)
今年の足もとはちょっと重ため。バランスアップも意識して
ネイビー×カーキレース
リラクシーなニット×レースタイトは誰もが真似しやすい、定番の組み合わせのひとつ。ゆるい×長いバランスに加えて、今年はロングブーツで足もとを“重ため”に仕上げるのがトレンドだからこそ、袖をまくったり、バッグを高い位置で斜めがけするなど、目線を上げるひと手間も忘れずに。ニット¥29480/シンゾーン ルミネ有楽町店(ザ シンゾーン) スカート¥62700/インターリブ(サクラ) ピアス¥18700/フラッパーズ(シンパシー オブ ソウル スタイル) ショルダーバッグ¥23100/ヤーキ オンラインストア(ヤーキ) バッグ¥2200/トラディショナル ウェザーウェア 青山店(トラディショナル ウェザーウェア) 靴¥148500/デミルクス ビームス 新宿(フラテッリ ジャコメッティ)
大人は着やせもまろやかな色でさりげなく
イエロー×ブラウンマーメイド
カスタードのような優しいイエロー×チョコブラウンの目にも“美味しい”色合わせ。ゆるニットは両サイドにスリットが入ることで、腰まわりにゆとりができ、細身のスカートがいっそうほっそり見える嬉しい効果も。ニット¥9990/プラステ スカート¥20900/カデュネ プレスルーム(カデュネ) ネックレス¥15400/アナイ リング¥33000/UTS PR(ルフェール) スカーフ¥13200/マニプリ バッグ¥137500/J&M デヴィットソン 青山店(J&M デヴィットソ) 靴¥35200/エリオポール代官山(コルソローマ,9)
“ちょっと地味?”くらいのカラーリングがおしゃれ見え
ブラック×ホワイトサテン
ざっくりタートルとつやスカートの鉄板コンビも、モノトーンで着るのは意外と新鮮。小物で盛りたい気持ちをぐっと抑えて、靴&バッグはブラウンで統一する、このシックさも今年っぽい。ニット¥37400/ステュディオス ウィメンズ 表参道店(ステュディオス×チノ) スカート¥31900/フロム 時計¥44000/シチズンお客様時計相談室(シチズン クロスシー) バッグ¥30800/ジャンニ キアリーニ 銀座店(ジャンニ キアリーニ) 靴¥24200/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
Vニットへと更新して今年らしいレイヤードに挑戦
ブラウン×ブラックマーメイド
重ね着ブームもあり、今季いちだんと目にする深Vのオーバーニット。インの白Tでヘルシーさが出る分、ボトムは揺れる黒で女っぽさをキープ。ニット¥23100・スカート¥26400/デミルクス ビームス 新宿(デミルクス ビームス) トップス¥1500/ユニクロ ネックレス¥18700/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(シンパシーオブソウルスタイル) ピアス¥17600/フラッパーズ(シンパシー オブ ソウル スタイル) ストール¥28600/スロー バッグ¥70400(ヘリュー)・靴¥35200(ペレテルノ)/アルアバイル
アクティブにいく日こそきれいなネイビープリーツを
パープル×ネイビープリーツ
大人なネイビーのプリーツだからこそ、少し遊んだカラーニットやスニーカーでカジュアルダウンしたってOK。色数は少なく上品に。ニット¥18700/スピック&スパン ルミネ有楽町店(スピック&スパン) スカート¥13200/カデュネ プレスルーム(カデュネ) トップス¥15400/オーラリー ピアス¥11000(ニナ・エ・ジュール)・ブレスレット¥41800(ナタリー・シュレッケンベルグ)/ショールーム 233 バッグ¥64900/インターリブ(サクラ) 靴¥8250/ニューバランス ジャパンお客様相談室(ニューバランス)
6. シャツ+パンツのセットアップ
働く私が小さな幸せを感じる瞬間は、会議が終わったあとに温かいコーヒーを飲む時間。そんな働く私の会議の日は、シャツとパンツのセットアップでできている。いつもよりちょっと頑張る日に似合う、いつもよりちょっと特別なもの。
シャツ+パンツはどこか堅くコンサバなイメージがあるけれど、“上下おそろい”ならそれだけで今っぽくなる。最初から組み合わせられていて手軽なのに、日常を少し特別にしてくれるような。だから大ぶりのピアスやスカーフなど、小物使いまで楽しんで。シャツ¥15400・パンツ¥17600/アンクレイヴ スカーフ¥17600/マニプリ ピアス(シングル)¥33000/リューク バッグ¥40700/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥58300/フラッパーズ(ネブローニ)
PUBLIC TOKYOのセットアップ
ほんのりミリタリー香るデザインでハンサムに
ワーク調のシャツとグルカデザインのパンツでキリッとクールなたたずまいに。パンツはほどよく肉厚な素材、シャツはそれより少し薄手の素材で開襟やロールアップが決まりやすいように計算されているのが優秀。シャツ(胸ポケットにデザイン変更あり)¥17600・パンツ¥17600/パブリック トウキョウ 渋谷店(パブリック トウキョウ) リング¥19800/エナソルーナ ブレスレット¥39600/ショールーム セッション(マリハ) バッグ¥9900/アダム エ ロペ 靴¥9680/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ラルート)
M・fil×EFFE BEAMSのセットアップ
さりげなく個性が光る新バランスに注目
ヒップが隠れるくらい長めのバンドカラーシャツにクロップト丈のパンツという目新しいバランスが、ミニマルな着こなしに遊びを生む。シャツ¥41800・パンツ¥22000/ビームス ハウス 丸の内(エムフィル×エッフェ ビームス) メガネ¥29700/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) ピアス¥51700/ショールーム セッション(マリハ) バッグ¥11000/ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店(エロイーズ) 靴¥53900/フラッパーズ(ネブローニ)
SAYAKA DAVISのセットアップ
ハイカラーをアクセントに旬度高めのオンスタイル
今年らしいハイカラーとジップデザインがモダンで、サラッと着るだけで洒落感たっぷり。しなやかなウールジャージ素材によるリラックスしたムードも今の気分にフィット。シャツ¥61600・パンツ¥41800(ともにサヤカ デイヴィス)・バッグ¥36300(ミカ デラヴァッレ)/ショールーム セッション コート¥66000/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ルージュ・ヴィフ) ピアス¥30800/エナソルーナ 靴¥45100/ザ・グランドインク(ロランス)
TELAのセットアップ
何通りにも着こなせるマルチなコンビが万能
グレーのピンストライプがスマートなセットアップは、インに薄手タートルを仕込んでフレッシュに味変しても素敵。シャツは裾を内側に折り返すとショートジャケットっぽくアレンジでき、マンネリ知らずな一着。シャツ¥37400・パンツ¥40700/ティースクエア プレスルーム(テラ) タートル¥18700/エイトン青山(エイトン) ピアス¥33000/エナソルーナ バッグ¥26000/トゥモローランド(イエムスコール) 靴¥68200/フラッパーズ(ネブローニ)
GALERIE VIEのセットアップ
軽やかなコットン素材で今どきの抜け感を
ほどよく力の抜けたオーガニックコットンのセットアップは、胸元を無造作にあけた女っぽい着こなしも自然体で楽しめるのが魅力。共布ベルトでウエストをしぼればメリハリがついて、スタイルアップ効果も絶大。シャツ¥26400・パンツ(共布ベルトつき)¥28600/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ギャルリー・ヴィー) カーディガン¥53900/エイトン青山(エイトン) バッグ¥42900/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥15400/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
N.O.R.C by the lineのセットアップ
+αの遊び心で自分らしく装えるクリーンな一着
ゆるっとしたスキッパータイプのシャツに細身のテーパードパンツを組み合わせた、誰もがスタイルよく着映える黄金コンビ。シンプルで清潔感があるから、カーデの肩かけや小物で会う相手に合わせた盛り上げも自在。シャツ¥15000・パンツ¥15000/ノーク(ノーク バイ ザ ライン) カーディガン¥29700/スローン バッグ¥68200/アンテプリマジャパン(アンテプリマ/ワイヤーバッグ) 靴¥9680/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ラルート)
SACRAのセットアップ
計算されたラフ加減がスタイリッシュさの決め手に
ボリュームたっぷりのワイドパンツが洗練度高く映えるのは、土台にシャツセットアップならではの端正さがあってこそ。ニュートラルなグレーやなめらかなフラノウールの上質感も手伝って、ぐんと大人っぽくモードな印象が引き立つ。シャツ¥31900・パンツ¥37400/インターリブ(サクラ) バッグ¥40700/ヴァジックジャパン(ヴァジック) メガネ¥36300/プロポデザイン(プロポ) イヤカフ¥49500/リューク 靴¥25850/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
DES PRÉSのセットアップ
きちんとも女らしさも欲張れるやわらかなオフホワイト
襟つきのシャツ&センタープレスパンツのキリッとした正統派セットアップも、優しげなクリームカラーでぐんとムードよく柔和な表情。きれいな落ち感とほどよいゆとりがエフォートレスさに拍車をかけて、頑張りすぎない女らしさが大人にしっくりくる。シャツ¥28600・パンツ¥30800/デ・プレ ジャケット¥44000/トゥモローランド(トゥモローランド コレクション) ネックレス¥132000/エナソルーナ バッグ¥57200/フルラ ジャパン(フルラ)
7. 佐藤佳菜子さん×東原妙子さん対談
着回し力は大切だけどそれだけではつまらない
東原 私は昔から「この服は今季はこれと合わせよう」っていうセットを何個か作って、それをあまりくずさず着ることが多いかも。インスタライブとかをやると、フォロワーさんからよく「そのアイテムは着回しがききますか?」って聞かれるんだけど……。着回し力はもちろん必要だとは思うけど、全部のアイテムをそれで選ぶとすごく無難なコーディネートになっちゃうっていうか。
佐藤 わかる。着回しテーマのアイテムを選ぶとき、30日間の着回しだとしたら、コーディネートを4つくらい考えられればそのアイテムを採用するんだけど、そうすると無難なものしか選べないこともある。4通りに合わせようと思うとちょっとした遊びも気になってきちゃうの。ここのディテールが余計とか、袖はパフよりもまっすぐなほうがいいとか。
印象を決めるのはきっと“一つ”ではなく“二つ”
東原 私たち普通の人は無難になると老けて見える気がするし、どこかに“着映える”ポイントがないと。「アンクレイヴ」を立ち上げるとき、ベーシックな服のブランドはもう世の中にいくらでもあるから、「“着れば必ず今年っぽい組み合わせ”が見つかるブランドにしたい」っていう話をして。というのも、私自身もすごく迷っちゃうから。いわゆるジャケットとパンツのセットアップだけじゃなくて、“これだけ着とけば大丈夫”っていうバランスで常にセットになってたらすごく楽だなと思って。
佐藤 楽だよね。私は、違うブランドでもいいから、同じ色の服を勝手にセットにしてるの。コートとニットとか、ニットとパンツとか、パンツとソックスとか。まったく同じ色である必要もなくて、似てると思ったら買っておく。それがあると、もう朝迷わない。たとえば冬になるとよく「ソックスやタイツをどう合わせていいかわかりません」って聞かれるんだけど、絶対「ボトムと同じ色でつなげればいい」って答えるの。そうすればあとは、何色の靴を履いてもいいでしょう?
東原 ワントーンは確かに簡単に着映えられるよね。ルーズにもならないし、きちんと見えるから手っ取り早い(笑)。私たち二人とも選ぶものはベーシックだけど、それを“今年っぽい”とかちょっと進化して見せるにはバランスが大事なんだと思う。一点だけ流行りのデザインとか色を着ても、素敵に見えるかどうかは“二つの組み合わせのバランス”で決まってくるのかなって。
佐藤 そう。毎朝両方を選ぶのって意外と難しい。だから“セルフセットアップ”を作っておくといい。
東原 ね。一枚だけ買って着こなしに悩んだり、着回しを考えすぎて無難になったり、せっかくおしゃれしたくて服を買うのにどっちももったいないよね。セットを作ってしまえば、日々そっちのほうが絶対楽。どんな組み合わせがいいかはこのあとのページを読んでもらうとしてね(笑)。
コンパクトなシルエットとワントーンが愛すべき“最高”
ニット(スローン)・パンツ(アンクレイヴ)・バッグ(ネクエ)・靴(ヒューン)/佐藤さん私物
体をきれいに見せてくれる。その組み合わせは絶対ある
佐藤 体型的に「このアイテムとこのアイテムが絶対私をきれいに見せる」っていうのもあるよね。それは女の人にとってはとても大切なこと。腰位置の低い人が股上の浅いパンツをはいても決して脚は長く見えないわけで。これは絶対私の脚が長く見えるとか、腕が細く見えるとか、トレンドがどうであろうとそういう服って長く残っていく気がする。結局自分の服は自分で決めるんだから、自分の体型をいちばんきれいに見せるセットを持っていたら最高だよね。
東原 私は上半身のほうが大きくてお尻がないから、上がタイトだと体のラインが出すぎてあまり素敵に見えないんだよね。背は低いほうではないから、ビッグシルエットのアウターやトップスをぶかっと着て中はタイトにするっていうバランスが好きだし、自分には合ってると思う。
佐藤 私はいつもハイウエストパンツと、ぴたぴたすぎもせずゆるゆるすぎもしないニット。こういう組み合わせは色違いでめちゃくちゃたくさん持ってる(笑)。ちっちゃいからオーバーサイズで着ると布が多すぎてバランスがとりづらくて。コンパクトななかでどこかメリハリや締まりがあるバランスがいい。
東原 こればっかりは私たちが個別にお伺いして見立てるわけにもいかないから(笑)、自分で着てみて見つけるしかない。
佐藤 今は骨格診断とかも流行ってるから、そういうものを指針にするのもいいかもね。
東原 失敗もして。
佐藤 経験値を上げてね。
ビッグ&リーンなバランスが簡単に着映えられて“最高”
カーディガン・ワンピース(ともにアンクレイヴ)・バッグ(ボッテガ ヴェネタ)・靴(メゾン マルジェラ)/東原さん私物
繰り返す組み合わせが自分らしさにつながる
佐藤 たとえば2ウェイとか3ウェイとか“一枚で何通りにも着られる服”ってあるけど、ひとつとして完璧なシルエットがないと思うの。あっちにもこっちにも使えるようになってるけど“完璧なワンウェイ”がない。どこかを妥協していちばん決まるスタイルができないなんて本末転倒じゃない? だから欲張ってる場合じゃなくて、いちばん最初に、いちばん簡単に素敵に見えるものを見つけることが大切だと思う。
東原 そんなにいろんな格好する必要もなくない? 逆にそのほうが「この人どういう人なんだろう」って印象に残らない気がする。その組み合わせを着ていることが多いから“その人っぽい”ってなるわけで、それが自分のスタイルになってくるよね。だから同じ組み合わせを、一生着続けたっていいと思う(笑)。
佐藤 毎シーズン少しずつ更新しながらね。たとえばスカートの丈にしても、今年はすごく短くて次の年にはこんなに長くなるとかっていう大きな差はないじゃない。ちょこちょこちょこちょこ、10㎝くらいの幅を行き来する。大々的に変わることはないんだけど、その“微差”に気づかないで着ているとすごく古い人に見えてしまうし。最高の組み合わせを見つけたら、それは大切に更新していかないといけないと思う。
東原 じゃあ毎シーズンBAILAを読んでねってことか(笑)。
佐藤 そうだね(笑)。
「上半身がゆるっとしている分、斜めがけのミニバッグや手もとのアクセサリーでメリハリをつけます」(東原さん)
「エクリュや白の小物が好き。気がつけば全身靴までワントーンだった、なんてこともよくあります(笑)」(佐藤さん)
スタイリスト
佐藤佳菜子さん
Kanako Sato●ベーシックな色やアイテムを、甘さや今っぽさの絶妙なスパイスで素敵に見せるコーディネートが人気。『BAILA』など女性誌のスタイリングのほか人気ブランドとのコラボも多数。
エディター
東原妙子さん
Taeko Higashihara●銀行勤務を経てファッションエディターに。女性ファッション誌を中心に広告やカタログを手がけるほか、アパレルブランド「アンクレイヴ」のクリエイティブディレクターを務める。
[各項目最初のコーデ]撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/佐藤晴美
[ハイゲージニット+フレアスカート]撮影/金谷章平 ヘア&メイク/森野友香子〈Perle management〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/松島 花 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉
[可愛げブラウス+黒パンツ]撮影/遠藤優貴〈MOUSTACHE〉 ヘア&メイク/神戸春美 スタイリスト/門馬ちひろ モデル/大政 絢 取材・原文/伊藤真知
[ふんわりニット+ドロストパンツ]撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/佐藤晴美
[ジャケット+タートルトップス]撮影/木村 敦 ヘア&メイク/遊佐こころ〈PEACE MONKEY〉 スタイリスト/水野利香 モデル/森絵梨佳 取材・原文/伊藤真知
[ゆるニット+細身スカート]撮影/遠藤優貴〈MOUSTACHE〉 ヘア&メイク/神戸春美 スタイリスト/門馬ちひろ モデル/大政 絢 取材・原文/伊藤真知 撮影協力/saladday coffee
[シャツ+パンツセットアップ]撮影/金谷章平 ヘア&メイク/森野友香子〈Perle management〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/松島 花 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉
※BAILA2021年11月号掲載