自分軸のファッションを楽しみながらも、トレンドをうまく取り入れているおしゃれプロ。彼女たちの私服をSNAPしたら、肌見せ、配色、フラットサンダルなど、夏のおしゃれのヒントにしたいルールが盛りだくさん。私服SNAPから見つけた7つのルールを紹介していきます♪
Rule1…今おしゃれな人はみんな肌見せ上手だ!
夏トレンドを牽引する肌見せブーム。大人に求められる社会性とのバランスが難しいけれど、おしゃれプロたちはほどよく洒落て見えるバランスをマスターしていた!
CLANE代表取締役兼クリエイティブディレクター・松本恵奈さん
ワークなつなぎが抜群に色っぽい、その秘訣は“背中の肌見せ”にアリ
「肌が露出するアイテムを選ぶときは、いやらしく見えないかどうかを重視。このデニムのオールインワンは、ゆったりとしたストレートシルエットにシンプルなディテールで力が抜けた雰囲気。だからこそ背中のさりげない肌見せが女っぽく格上げされ、“ギャップ萌え”として効いてくる」(CLANE代表取締役兼クリエイティブディレクター・松本恵奈さん)
デニム×レザー小物の異素材合わせが、コーデに奥行きを生んで素敵!
ALL IN ONE/CLANE
BAG/THE ROW
SHOES/JIL SANDER
BRACELET/CLANE
PLSTプレス・小松望さん
シアー素材で上品な肌見せに
「肌見せは1カ所を心がけています。デコルテが大胆にあいたトップスなので、シアージャケットを羽織って肩や背中は下品に見えないよう意識。淡い色のデニムで爽やかにまとめました」(PLSTプレス・小松望さん)
TOPS/PLST
JACKET/PLST
BAG/MARGE SHERWOOD
SHOES/PLST
ライター・宮田彩加さん
ハリ感のあるショート丈ボトムで大人顔&涼しげに
「今年の夏はミニスカートやショートパンツをはきたい気分。短すぎない絶妙な丈感や、タック入り、ハリのある生地など、きれいめなアイテムを選べば、カジュアルすぎを回避できます」(ライター・宮田彩加さん)
TANK TOP/H BEAUTY & YOUTH
SHIRT/UNITED ARROWS
PANTS/SEA
BAG/GANNI
SHOES/Repetto
L'AUBE BLANCディレクター・楫真梨子さん
優しいカラーでのワントーンが肌の華やかさに落ち着きをプラス
「個人的に甘さのあるアイテムで肌見せをすると、子どもっぽく見えるなと感じていて。ベーシックカラーでまとめたり、タイトなシルエットを選んだり、どこかにコンサバ要素を取り入れるとほどよく大人の印象に落ち着きます。グレーのワントーンなら夏でも重くなりすぎず、こなれ感が出るのでおすすめ。アクセサリーは最小限にとどめて、華美になりすぎないよう気をつけています」(L'AUBE BLANCディレクター・楫真梨子さん)
TOPS/L'AUBE BLANC
SKIRT/L'AUBE BLANC
BAG/FERRAGAMO
SHOES/PELLICO
Gajessディレクター・三條場夏海さん
大胆なデコルテ&胸元の露出はスポーティにカジュアルダウン
「Y2Kブームでベアトップやビスチェが流行していますが、カットソー素材ではなくスーツ地のようなハリのある生地なら、体のラインを拾いすぎず大人でも挑戦しやすくなります。上半身で肌を見せている分ゆるっとしたデニムを合わせたり、ニットキャップをあえてかぶってみたり、“頑張りすぎていない日”に見せるためのバランス感がこだわり」(Gajessディレクター・三條場夏海さん)
あえてラフに合わせるのがヘルシーさのカギ。
TOPS/Gajess
PANTS/Gajess
BAG/MIUMIU
KNIT CAP/Supreme
SHOES/MANOLO BLAHNIK
BEAMSプレス・久保プリヤンカさん
カーディガンの肩掛けで露出度を軽減しながら洒落感もアップ
「ノースリーブアイテムを手にとることは普段あまりないのですが、このワンピースのリラクシーなストレートシルエットに惹かれてしまって。編み目の大きなカーディガンを羽織れば、いい意味で露出感を減らせるのでお気に入り。夏場はオフィスの冷房が効きすぎて寒い!なんてこともあるので、私にとって長袖は必需品です」(BEAMSプレス・久保プリヤンカさん)
ONE-PIECE/Demi-Luxe BEAMS
CARDIGAN/Demi-Luxe BEAMS
BAG/NOMADIS
Rule2…モノトーンで涼しく洒落る
うだるような暑さが続く夏、おしゃれプロたちはモノトーンで涼しくまとめるスタイルが主流に。シンプルなのに地味見えしないコツをチェックして!
Gajessディレクター・三條場夏海さん
ベーシックなワンツーが洒落るのは素材感とシルエットへのこだわりゆえ
「シンプルな白T×黒ワイドパンツのコーデですが、素材感やシルエットにとことんこだわっています。メンズっぽいビッグTシャツに、異素材のリネンの黒パンツで引き締めて立体感のある着こなしに。ヒールを履かないと引きずるくらい長いボトムは、きっちりトップスをインせずに着るくらいが、こなれたバランスに仕上がります」(Gajessディレクター・三條場夏海さん)
TOPS/Gajess
PANTS/Gajess
BAG/Ray BEAMS
SHOES/Demi-Luxe BEAMS
ファッションPR・田村美奈さん
モノトーン×タイトなシルエットでとことんクールに
「夏は本当に白・黒・グレーの3色しか着ないんです。私は身長が153cmと小柄なので、少しでもクールに見せたい!という気持ちがあって。スタイルアップを狙うため、タイトなトップスにマキシ丈のボトムを合わせるのが定番スタイル。このスカートはラフにはけるうえ、白のマーベルトがアクセントになるので全身に軽さを与えてくれます」(ファッションPR・田村美奈さん)
TOPS/Gajess
SKIRT/Gajess
BAG/JIL SANDER
SHOES/GIA BORGHINI
AKTEデザイナー兼プレス・中聡子さん
ひとくせレイヤードスタイルで自分らしさを
「シンプルなモノトーンコーデは、ともすると地味に転びやすいので、レイヤードでひとくせプラスするのがMYルール。ノースリーブとデニム地のベストを重ねることで、異なる白の質感を楽しめるのがポイント。また個人的にカジュアルすぎるスタイルが得意ではないので、シューズとバッグはレザーでハンサムにまとめます」(AKTEデザイナー兼プレス・中聡子さん)
センスあふれる手もとジュエリーの重ねづけも真似したい!
TOPS/AKTE
VEST/AKTE
PANTS/KHAITE
BAG/BALENCIAGA
SHOES/HERÉS
UNITED ARROWSプレス・本山綺良莉さん
さりげない小物使いで黒のワントーンが格段にこなれる
「スクエアに大きくあいた胸元や、フレアに広がるギャザーの切り返しで甘い要素があるトップスなので、シックな黒のワントーンに。ボリュームのあるボトムで肌見せとのバランスをとりながら、ブルーのミニバッグやメタリックのシューズで色をさして黒の重さを緩和」(UNITED ARROWSプレス・本山綺良莉さん)
肌見せや小物の色使いでリズムのついた着こなしに。
TOPS/ASTRAET
PANTS/ASTRAET
BAG/UNITED ARROWS
SHOES/SY UNITED ARROWS
Rule3…軽素材のミニバッグをラフに持つ
働く30代の相棒であるレザーバッグも、夏になるとなんだか重くて暑苦しい印象に…。かご、ファブリック、ナイロンなどの軽い素材に、思い切ってミニサイズが気分!
BEAMSプレス・久保プリヤンカさん
黒のカラーテープでほどよくカジュアルダウン
「出かけるときはリップ、携帯、財布があればOKなのでもっぱらミニバッグ派。フェミニンに見えやすいかごバッグですが、これは黒布とコンビになっているから、カジュアルさがありほっこりしすぎず活躍してくれます」(BEAMSプレス・久保プリヤンカさん)
BAG/VIOLAd'ORO
L'AUBE BLANCディレクター・楫真梨子さん
ファブリックで軽やかながらも大人なリッチ感もある巾着バッグ
「夏はレザーよりもファブリック系のバッグがファッションとのバランスがとりやすい。西陣織の生地をアップサイクルしてつくられていて、和風の花柄やほのかなつや感が上品。洋服を選ばないので、どんなときも頼りきり」(L'AUBE BLANCディレクター・楫真梨子さん)
BAG/Adlin Hue
VASICプレス/岸悠里さん
カジュアルすぎない洗練されたデザインを追求したナイロンバッグ
「VASICはレザーバッグの展開がメインですが、もっと軽い気分で持つことができるナイロンバッグが新登場。レザーに劣らない光沢のある生地が大人っぽい。私は普段から色物が好きなのでボトムの花柄とリンクする赤をチョイスしました」(VASICプレス・岸悠里さん)
BAG/VASIC
Rule4…ジュエリーはシルバーもゴールドもMIX!
おしゃれプロはジュエリー使いが圧倒的に上手。みんな色も質感もミックスしてつけるけど、アイテム選びや重ね方で“らしさ”が出て面白い。
CLANE代表取締役兼クリエイティブディレクター・松本恵奈さん
その日の服に合わせてジュエリー選びを
「洋服にプラスワンする感覚でジュエリーは選んでいるので、夏だから!というルールはありません。たとえば、普段は華奢なチェーンネックレスのみですが、Vあきのトップスならもうひと回り主張があるものを重ねたい」(CLANE代表取締役兼クリエイティブディレクター・松本恵奈さん)
EARRINGS/Van Cleef & Arpel
RINGS/Tiffany&Co.、BOUCHERON、SHIHARA
NECKLACE/Cartier
WATCH/Cartier
UNITED ARROWSプレス・本山綺良莉さん
大ぶりデザインで夏のシンプルコーデを華やかに♪
「夏は秋よりもコーデがシンプルになりやすいので、大きめのアイテムでより華やかに合わせたい。シンプルなゴールドのチェーンネックレスに、ぷっくりしたシルバーのピアスとリングで質感もミックスしています」(UNITED ARROWSプレス・本山綺良莉さん)
EARRINGS/SOPHIE BUHAI
NECKLACE/UNITED ARROWS
RING/JAMIRAY
L'AUBE BLANCディレクター・楫真梨子さん
肌見せコーデをジュエリーで上品&おしゃれに盛る!
「夏は肌が露出する箇所に、もりもりと重ねづけをするのが好き。オフショルダーのトップスには華奢なネックレスを何本かレイヤードしたり、大ぶりなピアスで顔に華やかさを足したり。色石リングもついつい集めちゃう」(L'AUBE BLANCディレクター・楫真梨子さん)
NECKLACES/MARIA BLACK
EARRINGS/LIE STUDIO
RING/Adlin Hue
Rule5…足もとは軽く、きれいめフラットサンダル一択
リカバリーサンダルのブームは続きつつも、おしゃれプロの気分は“きれいめ”に傾いている。おじさん感が薄れた洒落たアイテムを選んでみて。
フリーランスPR・森次まりなさん
華奢ストラップ&ビジューで女っぽ♡
「夏は肌が見えるスタイルが多い分、足元はラフなフラットサンダルでカジュアルダウンしたい。去年はビーサンを履き倒していましたが今年はもう少しきれいめが気分で。華奢なストラップでビジューがついたものを選びました」(フリーランスPR・森次まりなさん)
SANDALS/LAOCOONTE
AKTEデザイナー兼プレス・中聡子さん
レザー素材やゴールドのデザインでラフなのにリッチ見え
「いなたさもあるフラットサンダルですが、レザーにすることでカジュアル感が抑えられるうえ、太すぎないストラップが女っぽい。ゴールドの金具や縁取りもアクセントになり、足もとをクラスアップしてくれます」(AKTEデザイナー兼プレス・中聡子さん)
SANDALS/GIVENCHY
Rule6…個性はサングラスでプラスする
おしゃれプロはアクセサリー感覚でサングラスをつけるそう。コーデを仕上げる最後のプラスワンアイテムとして、どんなものを愛用しているのか教えてもらいました!
CLANE代表取締役兼クリエイティブディレクター・松本恵奈さん
黒レンズや軽いフレームなどデイリー使いできるものをセレクト
「横長のスクエア型が今の気分。サングラスはストレスフリーに日常使いできるものが好きなので、濃すぎない黒のレンズや、軽いフレームを選びがち。これはテンプルも細く力強すぎないデザインが気に入っています」(CLANE代表取締役兼クリエイティブディレクター・松本恵奈さん)
SUNGLASSES/CELINE
Gajessディレクター・三條場夏海さん
個性がありながらもやわらかい印象のフォルムが気になる!
「先日パリに旅行に行った際に見つけたブランド。去年まではキャットアイのものを使用していたのですが、今年はもう少しやわらかい印象のものが気になっていて。スクエアでありながらもほんのりカーヴィなラインがまさに求めていた形!」(Gajessディレクター・三條場夏海さん)
SUNGLASSES/CHiMi
PLSTプレス・小松望さん
トレンドよりも自分に似合うかを重視!
「顔につけるものなので、トレンドではなく、自分に似合うかどうかしっかり試着をして選ぶようにしています。『BLANC..』は日本発祥のブランドなので、日本人の顔にフィットするように作られていて。薄いブラウンのレンズにアイボリーのフレームが可愛い」(PLSTプレス・小松望さん)
SUNGLASSES/BLANC..
MIESROHEディレクター兼チーフデザイナー・坂上典子さん
夏の必需品だからこそ本当に似合うものを
「私は毎日サングラスをつけるので(シミを増やしたくないという理由もあって!)、自分の顔になじむデザインが好きです。この夏にいちばんつけているのは、ジェントルモンスターの中でもいちばんベーシックな“Heizer”」(MIESROHEディレクター兼チーフデザイナー・坂上典子さん)
SUNGLASSES/GENTLE MONSTER
Rule7…一枚で決まるサマ見えワンピースがあれば!
コーデを考えるのもおっくうになる夏は、一枚で完成するワンピースが強い味方。シルエットやディティールにこだわった、おしゃれプロたちの一張羅を参考にしてみて。
MIESROHEディレクター兼チーフデザイナー・坂上典子さん
ミニマルでコンフォートなのにドレープの立体感が洒落感を底上げ
「一年のうち300日くらいはパンツをはいていますが、夏だけは開放的な気分のワンピースを着たくなるんです! シンプルなカットソー素材ですが、ドレープデザインが体型カバーをしてくれながらも華やかに見せてくれるので、何も考えずに一枚着ればサマになる。アメスリからインナーをチラ見せさせて、遊び心のあるレイヤードを楽しむのもよし。今年は個人的に赤が大ブームなので小物で投入!」(MIESROHEディレクター兼チーフデザイナー・坂上典子さん)
ONE-PIECE/MIESROHE
BAG/MIESROHE
SHOES/MIESROHE
BRACELET/MIESROHE
LE PHIL PR・小嶋奈南美さん
ジャージー素材で軽やか&アイロンなどの手間入らず!
「夏はついつい楽に着られるイージーケアなワンピースに頼ってしまいます。二の腕を細く見せてくれる絶妙な袖ぐりに、優美に広がるAラインシルエットがきれい! やわらかいジャージー素材だから着心地は抜群。洗濯後ノーアイロンで着られるのも嬉しい」(LE PHIL PR・小嶋奈南美さん)
ONE-PEICE/LE PHIL
VASICプレス・岸悠里さん
総柄のワンピースなら一枚で映え確定♡
「ヌキテパのワンピースは毎年買い足すほど大好きで、何枚も持っています。総柄のワンピースは着るだけでコーデが完成するうえ、自分好みの柄を選ぶのも楽しい。ワンピースでリラックスする分、アクセサリーは重ねづけして盛り上がるようにしています」(VASICプレス・岸悠里さん)
ONE-PIECE/Pasand by ne Quittez pas
ライター・伊佐治里保さん
高め位置から始まるティアードデザインで顔まわりを華やかに
「私は上半身が薄いので、夏服は顔まわりが寂しく見えやすいんです。胸元からティアードが始まるこのワンピースは、顔をパッと華やかに見せてくれるのに加え、体のラインもカバーしてくれるから超優秀。『ミューズのドレス』という商品名にも惹かれています」(ライター・伊佐治里保さん)
ONE-PIECE/MARIHA
撮影/田中 瞳 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載