【浴衣のTPO=「Tシャツ+デニム」と心得よ】
きもののなかでもカジュアルウェアにあたる浴衣。TPOに迷ったら「Tシャツ&デニムで行ける場はOK」と考えるとわかりやすい。たとえば、カジュアルなパーティなら、ジャケットを着ればTシャツ&デニムでもOKだけれど、フォーマルなパーティではNG。格式あるホテルやレストランでは、Tシャツ&デニムに、足もとがビーチサンダルだとNGでも、きれいめな靴ならOK。これと浴衣も同等です。名古屋帯や半襟、草履などは、Tシャツ&デニムでいうところのジャケットやきれいめ靴のように、格を上げてくれる役割。着こなし方次第で、浴衣を楽しめるTPOはぐっと広がる!
【最もポピュラーな花柄は、配置&色使いが決め手】
洋服で今トレンドの花柄は、浴衣だと最もポピュラーなモチーフ。大人ならではの選び方で差をつけて。色使いは、やはり多色よりも2色やグラデーションを。一見地味でも、帯や小物の合わせ方で遊べるし、着る人を選ばず合わせやすい。また、縦方向に流れている柄がすっきり見えて大人向き。縦ラインが強調され、細見え効果も期待できます。さらに、乱菊模様など、花を抽象的なラインで描いた柄も大人っぽい印象でおすすめ。
反物(左)¥75000・(中)¥37000・(右)¥39000/伊勢丹新宿店(竺仙)
【“温泉浴衣”にならないためには「白地」を見極める!】
夏にさわやかに映える白地の浴衣。しかし、表面がつるりとした厚手の生地は一歩間違えると温泉浴衣風!?
そんな悲劇を避けるために、チェックすべきは生地の種類。生地に透け感や凹凸感、特徴的な風合いがあるものを選ぶことがポイント。たとえば、透け感があって涼し気な「綿絽」や、格子状に凹凸がある「綿紅梅」、そして麻糸特有の色が混じった生成りの「綿麻」などは、白地でも表情豊かで、着こなしに高級感が出ます。
反物¥66000/伊勢丹新宿店(竺仙)
【半襟をつければ夏きものにも! 高級浴衣の代表格「綿紅梅」】
高級浴衣の一種。異なる太さの糸を格子状に織ることで生地に凹凸を出した生地です。肌に張りつきにくいため、着るほうも見た目も涼しげに。また、半襟をつければ夏のきものとして着用できます。
【コットン&リネンのミックス生地「綿麻」】
白い綿とベージュの麻、両方の糸を使って織られているため生成り色になった生地。ナチュラルでこなれた雰囲気が魅力です。
【透明感が魅力!「綿絽」】
レース状に織られた生地のことを「絽」といいます。よく見るとライン状に透け感があり、見た目にも涼やか。
【ふさわしいアクセでおしゃれ感を格上げ!】
ヘアメイク以上に、小物をどうしたらいいか迷いませんか? 華美なアクセサリーはいらないけれど、透明感のある輝きを宿すガラスのピアスやリングはいかが? 堅苦しく考えず、自由にコーデを楽しむのが吉。
浴衣¥41000/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(カグワ) ピアス(一個)¥4000・リング¥12000/グラスギャラリーカラニス(古川莉恵作)