Tシャツのように洗濯機でガシガシ洗えないし、冬物のケアってなんだか難しそう。そんなニットのお手入れ方法を基本のキから一度、しっかり学びませんか? 今回はニットの干し方をお教えます!
リネットお洗濯アンバサダー 近藤高史さん
ネット宅配クリーニング「リネット」の品質責任者を務めるクリーニング師。豊富な現場経験から、WEBマガジンの監修や百貨店でケアキャラバンを行うことも。
【ニットの干し方】
形をキープしたいなら平干しが絶対
洗いたての水を吸ったニットは、ハンガー干しだと肩がくずれやすいだけでなく、重みで裾や袖までのびやすい。平干しネットがない場合はソファの背もたれにバスタオルを敷いて広げるだけでも◎。
のびないように袖は内側に折り込んで
ハンモック型で大きいシルエットのものもしっかり乾く。洗濯ネットとしても使えるから洗ってすぐ干せる。
平干しネット&フック¥1300(編集部調べ)/ダイヤ
二つ一緒に干せてまとめ洗いに最適
約69cm2段式の平干しネット。傾いても洗濯物が落ちにくいラウンドガードつき。枕などにも便利。
折りたたみいろいろ物干しネット・2段¥1680(編集部調べ)/ダイヤ
うっかり!ハンガー跡をつけちゃったときは…
①スチーマーを使って
ハンガーから外し、飛び出した部分にスチームをあてる
②手でなじませる
引っぱったり、無理にのばしたりせず、手のひらでやさしくなじませる
【COLUMN】「ニットは着ているうちに体になじんでくるもの」
ニットはハンガーの跡やシワがついていても、着ているうちにきれいになっています。それは自分から出る汗や体温がスチーマーやアイロンと同じ役割、そして自分の肩幅が形をつくるハンガーとして機能しているから。水や熱でのび縮みしやすい繊細な素材だからこそ、ある程度自分の体に沿ったフィット感が楽しめる!
撮影/内田優子 スタイリスト/内堀悠香 イラスト/itabamoe 構成・原文/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2020年2月号掲載