賢く春のおしゃれをするために、今買って損をしない服を知ることが大切。スタイリスト斉藤くみさん&ライター東原妙子さんが、今年の春の4大服を教えてくれました。働くBAILA世代にとって選ぶポイントとなるのは、オンオフ問わずに使える幅広さなのだとか。
フェミニントップス
この春欲しい女っぽさをかなえてくれる
トップス¥73000/ドゥロワー 六本木店(ドゥロワー)
きれい色美脚パンツ
一本あれば手軽におしゃれ上級者見え
パンツ¥9900/ノーク(ノーク バイ ザ ライン)
軽テーラードジャケット
カーディガン気分でガンガン使える
ジャケット¥15000/ノーク
ウエストコンシャスワンピース
働く毎日を救う最強のスタイルアップ服
ワンピース¥52000/ebure
【1分で読める2020春トレンド】 おしゃれプロの座談会からわかった春の4大服
スタイリスト 斉藤くみさん
ベーシックかつ品のある大人のスタイリングに定評あり。ディレクションする「N.O.R.C by the line」も毎シーズン完売アイテムが続出するほど絶好調。
ライター 東原妙子さん
バイラをはじめ、数々の女性誌、広告で活躍する敏腕ライター。2月にスタートした新ブランド「uncrave」のディレクターとしても注目を集める。
働く30代に必要なこの春のリアルトレンド服って?
斉藤(S) 薄手で軽やかなジャケットは今季本当に多く出ていますよね。
東原(H) 本当に! 私のブランドでもリネン混のテーラードジャケットを打ち出している(※1)のですが、さらっとしているからカーディガンみたいな“はおりもの”感覚で着られます。大人の女性を今っぽくカッコよく見せるアイテムとして、一枚あると絶対便利なはず。
※1「アンクレイヴ」展示会
S リネンだとこなれた風合いや洒落感もありますよね。ベースに辛さがあるので56ページでコーディネートしたように、フェミニンなスカートとも相性がいい。
H 仕事でどうしても必要だから、というのではなく、この春は“おしゃれのために買うジャケット”があってもいいのかな、と思うんです。オンにもオフにも着回せるものが今っぽい。
S ジャケット以外でも今季はいつになく軽やかでやわらかな素材が多いですよね。シアーな素材や揺れるボウタイのブラウス(※2・ 3)なども豊富。
(右)※2 プラダ、(左)※3 ロエベ
ⒸAFLO
H パンツが多いから合わせたとき大人にちょうどいい女らしさになる。フェミニンの方向性として可愛い甘さよりも「やわらかな女らしさ」が今の気分に合っているんだと思います。
S 確かにそうかも。ボウタイは、素材や顔立ちに合わせてデザインを選ぶと着やすいと思いますよ。
H 色物はパンツが断然多い印象(※4)。“スカートで色”は見慣れた感じだけど、パンツだと新鮮です。
※4「プラステ」展示会
S 形に甘さがないぶん、いろんな色を楽しめるし、顔から離れているから意外と挑戦しやすいのかも。とはいえ、大人が浮かずに取り入れるには自分の体型に合ったきれいなシルエットを選ぶのも大切。形は慣れたもので色だけ更新すれば、充分フレッシュに見えるはず。個人的にはサステナブルな時代のムードも反映している、グリーンに注目しています。
H あとは、忙しい朝に一枚で完結するワンピースってやっぱり便利だし、需要がありますよね。リボンやドロストなどなにかしらウエストマークがあるとスタイルアップして見えます。
S そうそう。ちょっと太めの共布がついた、ハリ感のあるシャツワンピなどもたくさん。ジャケットもそうですが、「ちゃんと服を着たい」という気分が戻ってきたのかな。
H アウターを羽織ったときのバランスも考えなくていいから、朝の時短にもなりますよね。
S 春ってにぎやかな服が多くてワクワクしてしまうけど、読者の皆さんにはぜひ、リアルに使えるものだけを賢く選んでほしいです!
二人が考える買って損しない服のポイント
1、手持ちのワードローブになじむこと
2、自分のベーシックから離れすぎないこと
3、オンもオフも使える幅の広さがあること
撮影/魚地武大〈TENT〉(物)、細谷悠美(座談会) 構成・原文/内海七恵〈BAILA〉 ※BAILA2020年4月号掲載
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