友達が結婚や出産の報告をしてくるたびに素直に喜ぶことができない!人と比べちゃいけないのはわかっていても、どうしても比べちゃう!といった腐り女子の悩みに大久保佳代子さんが答えてくれました。
「どうしても直せない!」バイラ読者の腐ったお悩みを“腐り女子”の大先輩が解決!
佳代子の部屋〜腐っててもいいんじゃない?だって直らないもの〜
Q ブームや流行に乗っかったり周りと同じことで 盛り上がるのが苦手です。ラグビーブームも「にわかでしょ」と見下し女子会も「可愛い」合戦がバカらしく不参加。結果、いつも一人、変わらない毎日。人生を、今を、楽しめていない気がします。(31歳・メーカー)
A みんなが楽しんでいることは間違いなく楽しい。素直に手を出したほうが人生豊かになりますよ!
私もそういうのが昔は苦手で。隣にサッカーバーがある家に住んでいたときは、W杯のたびに盛り上がる輩を3階から見下ろしては「通報してやろうか」と思っていましたからね。そんな私を変えたのが前回のW杯。友達に誘われてサッカーバーに行ってみたら......これが意外にも楽しくて。ラグビーブームもしっかり乗っかりましたからね。ルールも全然わからないのに(笑)。振り返ると「通報してやろうか」時期は、誘われない、自分から誘ってと言えない、楽しそうな輪に参加できない自分がイヤで。「だったら嫌いになってやる」っていう、これまた逆ギレの精神だった気が。その流れで「なんてくだらない人たちなんだ」と見下して生きてきたけど、悩めるバイラ読者に今は声を大にして伝えたい。プライドを捨てなさい、頭を下げなさい、「教えてください」「一緒に楽しんでいいですか」と!! 腐り女子代表の私自身が思っていますからね。「もっと早く気づけばよかった」って。
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Q 他人と比べても仕方ないとわかっているのに専業主婦の友達がSNSにアップする華やかでキラキラした生活を目にするたびに「旦那の金で贅沢しやがって、ずるい!」そう思ってしまう自分に落ち込みます...。(36歳・不動産)
A 比べるなと言われても絶対に比べちゃうんだから。ときには「自分のほうがマシ」を探してもいいんですよ
自分は必死に働いているのに高級バッグも買えないし旅行にも行けない。なのに、友達は旦那の金で買った高級バッグを片手に海外旅行へ......。そりゃあ「ずるい」と思うよね。大丈夫、間違っていないですよ。世間では他人と比べるのがまるでいけないことみたいに言われるけど「比べるな」と言われても無理な話。そもそも、私たちは「あの子より可愛い」「あの子より頭がいい」って他人と比べられながら生きてきたんだから。比べる気持ちは永遠になくならない、だからこそ、上を見て苦しくなったときは下を見るのはどうでしょう? 最近、私がYouTubeでよく見ているのが極貧生活を送っている人の動画ね。狭い台所でしみったれた庶民的な料理を作る動画とか見るとなんか安心♡ SNSの中には「今日も残業でコンビニ飯だ」なんて地味な投稿をしている人も。キラキラばかりに目を向けずにそっちを探して安心するのも、ひとつの解決策ですよ♡
Q 友達が結婚や出産をするたびに口ではおめでとう」と言いながら「あの子にできてなんで私にできないんだ」と心の中で思ってしまいます。他人の幸せを素直に喜ぶことができません。(33歳・事務)
A 幸せ報告会は不参加。居心地、いいですよ♡結果、友達はどんどん減っていくけど(笑)
バイラ世代はライフステージが変化する年代。だからこそ、よりネガティブになるのかもね。また、30代前半はまだ時間があるから、他人をねたむ余裕もある。これが30代後半になると時間が一気に加速。本当に結婚や出産がしたかったら必死。他人をねたんでいる暇なんてないからね。私くらいの年齢になると友達の結婚も「奇跡!」。ねたみよりも驚きが勝るのが現状。ただね、やっぱり人はそう簡単には変わらない、腐り心は永遠に消えません。年を重ねるとラクにはなる。でも、それは自分の腐り心とのつきあい方を知っていくから。バイラ読者に先輩面してアドバイスを届けるなら「他人の幸せなんて祝わなくていい」。友達の幸せ報告に「へぇ、そうなんだ♡」と無理して口角を上げ続ける時間はただの苦行。自分がさらに腐っていくだけ。友達の別れ話や会社を辞めた報告とかなら「面白い話が聞けそうだな」と飛んでいくけど、自分が祝えるテンションじゃないときは幸せ自慢会なんて不参加でいいんですよ(笑)。
撮影/イマキイレカオリ スタイリスト/野田奈菜子〈UP WARD〉 構成・原文/石井美輪 企画/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2020年4月号掲載
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