誰しもが持っているちょっとした黒い気持ち=腐り心。代表的なのは、私なんてどうせ嫌われているしと感じる「ネガティブ腐り」、人をあざけり笑う「冷め腐り」、自分と他人を比べて嫉妬をしてしまう「嫉妬腐り」の3タイプ。それぞれの傾向と対策を知って、自分の心をバランスをとって。
腐り3タイプそれぞれの傾向と対策
ネガティブ腐りの傾向
赤ちゃんが泣くのは自己主張であり、それは自己肯定感の高さの表れ。生まれつき自己肯定感が低い人はこの世に存在しないんです。性格でもなければ体質でもない、もちろん自分のせいでもない、あくまでも「環境が自分をそうさせた」と、まずそれを知ることが大切。
【対策】
自分を肯定してくれない環境の中で頑張ってきた自分を、まずは「お疲れさま」といたわり「生きていてありがとう」と感謝しましょう。「自分が悪いんだ」という思いが外れるだけで世界は変わります。否定も肯定も、周りからの言葉の受け止め方も変わってくるはず。
冷め腐りの傾向
人をあざわらうのは自己肯定感の低さの表れです。それが高ければ自分の弱さも他人の弱さも受け入れることができる、ありのままの自分も出せるはずなんです。それができない冷め腐りさんは「どんな人にも事情がある」という気持ちをまずは育てる努力をしましょう。
【対策】自分のダメなところをチョイ出しする。それは「ごめんなさい、一緒に盛り上がるのが苦手なんです」というカミングアウトでもいい。人間は“わからないもの”を恐れ不気味に思う傾向が。自分はなかなか変われなくても、このひと言があるだけで周りの人はほっとします。
嫉妬腐りの傾向
嫉妬は当たり前の感情です。それが度を超えてくるのは衝撃を真正面から受け止めてしまうから。このタイプにも必要なのが他人の事情を知ること。「この人は自慢しないと自分を保てないんだな」なんて違う視点で見ることができれば衝撃も多少は回避できるはず。
【対策】
ここでも大切なのがカミングアウト。「私、うらやましいと思っちゃう」など、気持ちを言葉にできれば「私も同じ」と共感の言葉が。それが衝撃のクッションになることも。ただ、悪口は自己肯定感を下げるだけなので、あくまでも「嫉妬しちゃうんだよね」のニュアンスで。
イラスト/平松昭子 構成・原文/石井美輪 企画/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2020年4月号掲載
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