人も運も集まる会話のベースには感謝や尊敬、尊重が。これまで6万人以上を占ったゲッターズ飯田さんが、仕事のシーンで相手とのつながりを深める考え方や言い回しをレクチャー! 今回は職場の部下や上司とのコミュニケーションの取り方について。
![ゲッターズ飯田さん](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/53/53b785f6-92ae-480e-b726-c92bdca2a9d5-348x357.jpg)
占い師
ゲッターズ飯田さん
「人の紹介でしか直接占わない」スタンスが話題に。「五星三心(ごせいさんしん)占い」を編み出し多くのメディアで活躍。近著に『ゲッターズ飯田の占いよりも大切な話 ただそう思っただけ』(講談社 1584円)。
【Case1】同じ失敗を繰り返す部下への注意の仕方に悩みます。本当はいいかげんにしてほしいけれど、怒るのが苦手でうまく伝えられずもやもやしています。
【Getters Advice】自分のマイナス感情の解消ではなく、部下のミスを減らすための声かけを。
![ゲッターズ飯田 お仕事編1](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/1b/1b19617e-7861-44d9-b1b1-9fa8d997174c.jpg)
自分のマイナス感情に意識を向けず、せっかく縁あって自分の下にいる部下の成長につながる客観的な言葉を選んでみては。たとえば確認作業ひとつとっても丁寧にやる人と雑にやる人がいるので「数値を2回確認する」とルール化するなど。「数値は2回確認した?」と聞くと部下が具体的に動けるかもしれません。
【Case2】常に批判的な上司とはどうコミュニケーションをとるべき? 理不尽なことを言われてばかりですが、戦いたくはありません。
【Getters Advice】「今日はだめなところないですか?」と上司の懐に飛び込んで入っていくべし。
僕もその昔、会うたびに怒られる仕事の先輩がいましたが、「今日もなんか怒ってますか?」と相手のガードの中に入って色々なことを教えてもらい、最終的には可愛がってもらった経験があります。ハラスメントはいけませんが、理不尽って意外と自分の常識外の判断を学ぶ場にもなり鍛えられました。
【Case3】先輩から指摘を受けたとき、相槌に迷います。「申し訳ありません」も違う気がするし「ありがとうございます」も変。結果いつも「そうですよね…」と相槌を打っています。
【Getters Advice】「そうですよね」は知っていること。知らないことには「そうなんですね」。
![ゲッターズ飯田 お仕事編2](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/3a/3a82c944-d502-48da-a2b9-88e310531c0f.jpg)
「そうですよね」がクセになっている場合はやめたほうがいいです。教える側として「知ってたんだな」となり、知ってるのにできないとなると次から指示しにくくなるから。わからないことは「わからない」と言ってくれる人のほうが仕事を頼みやすいし、結局そうやって頼みやすい人に仕事って集中するんですよね。
「人生がうまくいく人には共通点があります。ポジティブな言葉を使い、他人の話を最後まで聞き、感謝とリスペクトを忘れない。日々の心がけの積み重ねです」
イラスト/しまはらゆうき 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年6月号掲載