「私可愛い」を宣言するアイドル道重さゆみさん。自分を貫きながら、みんなに応援されてるのはどうして!? アイドルなのに、型にハマらない彼女の処世術。その実態に迫る!
“可愛い”の幅を広げ、アップデートした自分を見せていきたい
「自分を励ますために、今までずっと言い続けてきた“今の私がいちばん可愛い”という言葉。最近になって、“元気をもらった”“私も頑張りたい”という反響をもらえることに驚いています。どんなに否定されても、“私可愛い”を信じて貫いてきてよかった!」
蝶よ花よと育てられた環境から一転、モーニング娘。では人と比べたり、比べられるつらさを知った。
「モーニング娘。になって初めて人と比べてしまったとき、周りのみんなは可愛くて、私より歌もダンスもうまい。ソロパートがもらえず、ずっとステージの端っこにいて、とにかく自信をなくしてしまって……。でもあるとき、そんな気持ちでステージに立つなんてお客さんに失礼だ! と思って。出かけるときや本番前に“よし、今日も可愛いぞ”って、鏡に向かっておまじないのように言い聞かせるのを習慣にしたんです」
毎日の言い聞かせで培った自信は、いつしかステージ上での振る舞いも変えていた。
「もっと目立ちたい、知ってほしい! と日に日に強く思うように。ライブで好きなポーズをとっていい時間に、地道にうさちゃんピースでアピールしていたら、そのうちお客さんが“さゆのうさちゃんピース”と覚えて広めてくれたりも」
ステイホーム期間は、SNSに毎晩「おやさゆみん」動画を投稿。
「大変な状況のなか、ちょっとでもファンのみんなに楽しんでほしいと思って。だけど気づいたら私自身が楽しんでいました。可愛いの表現はひとつじゃないから、振り幅を広げるために自主練もしました。私のキメ顔は左なのですが、家にいる時間に右側の可愛い角度を研究したんです。ステージで再会できたときは、右側の私に注目してほしいです(笑)」
ワンピース¥15000/ノーク イヤカフ(3点セット)¥ 30000・バングル¥70000・リング( 2点セット) ¥38000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店 シューズ¥24000/ファビオ ルスコーニ ルミネ有楽町店(ファビオ ルスコーニ)
道重さゆみ SAYUMI MICHISHIGE
1989年山口県生まれ。歌手・タレント。アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーで、リーダーも経験。グループ卒業後、長年のモットーである「今の私がいちばん可愛い」があらためて脚光を浴び、ファン層を拡大中。パーソナルブック『SAYU〜LOVE30〜』が発売中。
撮影/野田若葉〈TRON〉 ヘア&メイク/犬木 愛〈 AGEE〉 スタイ リスト/斉藤くみ 取材・文/長田杏奈 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2020年8月号掲載
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