“先生と生徒の恋”は少女漫画の定番ですが、『センセイ君主』はそんな枠やイメージを軽々と超えるオリジナルなおもしろさにあふれています。“笑って泣ける”じゃまだ足りない、きっと何文字あっても足りないから、絶対読んでほしい!
【注】こちらがこの作品のヒロインです
ギャク漫画ではないですからね、これ。れっきとした胸キュン少女漫画です。
だけど、もうこのページに、たったひとコマに、『センセイ君主』の素晴らしさがあらわれていると思うのです。
主人公は佐丸あゆは、女子高生。勉強はてんでダメ、彼氏が欲しくて告白しまくるもことごとくフラれる。
そんな彼女が、臨時の数学教師としてやってきた弘光先生に恋をして猪突猛進にアタックする――ところから始まる物語です。
ちなみにこんなのもありました。繰り返しますが、ギャク漫画ではありません。
小学生のころから今に至るまで別マを毎号欠かさず読んでいる私が少女漫画作品に“ハマるかハマらないか”は、ひとえに男性キャラクターに“ときめくかときめかないか”であり、たしかに弘光先生はめちゃめちゃカッコよくて大好きなんです。
だけどそれよりなにより、あゆはがおもしろくて愛おしくておもしろくて愛おしくて、大大大好き。
そこが『センセイ君主』の素晴らしさだと思うのです。
【注】同一人物(この作品のヒロイン)です
弘光先生を振り向かせるべく猛アタックを開始するあゆはですが、おバカで単純だからその頑張りかたはほとんどが的外れでトンチンカン。だけどとにかくまっすぐで一生懸命で、おバカで何の計算もないからこそ時々スンッと心に刺さることを言うのです。油断しているともう、こんな瞬間に泣けちゃって泣けちゃって。素直でいることは難しいけれど、それをいとも簡単にやってのけるあゆはがすごくまぶしくて、すごく好きなんですよね。
高校時代あゆはみたいな友達がいたら、楽しくて心強くて最高だっただろうなぁ。こんな硬軟というか、笑いと涙とときめきの絶妙な割合というか、幸田もも子先生は天才ですか? はい天才です。いや、むしろ幸田先生とお友達になりたい。
もちろん必須要素も忘れてませんからご安心を
そのうえキュンキュンだってしっぱなしなんて、もうどうしたらいいんでしょう。
これ! このセリフをこの顔で!! 弘光先生これはずるい!!!
ここまで語ってきたあゆはの魅力を、きっといちばんわかっていないのがあゆはで、いちばんわかっているのが弘光先生。こんなふたりが紡ぐからこそ、『センセイ君主』は愛しい愛しいストーリー。
そして今日も、ふたりに会いたくて、ページをめくってしまうのです。
BAILA編集部
編集O
本誌にて主にファッションを担当。長く在籍したMOREから異動したばかりで、中堅だけど気分は新人。身長161cmのカジュアル派。
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試し読みは2021年11月4日(木)~2021年11月17日(水)まで