言わずと知れた大人気漫画「ONE PIECE」。先日、ついに記念すべき100巻が発売になりました! 連載開始は1997年ですから、なんともう24年を超える長期連載。子どもが大人になるほどのながーーーーーーーーい間、ずっと人気って本当すごいことですよね。現在37歳の私、「ONE PIECE」と初めて出会ったのは、たしか中学2年生。友達の家で読ませてもらったのが最初で、真っ赤な表紙の7巻が最新刊だったのをよく覚えています(だからか、バラティエのエピソードは今でも大好き)。

ただ「ONE PIECE」。100巻に到達するほどの超長期連載だからこそ、昔読んでたけど今は読まなくなってしまったという大人も多いのでは。かくいう私もずっと連載を追い続けていたわけでなく、何度か遠ざかっていたこともあります。でもでもでも、だからこそ言えるんです、「ONE PIECE」は今読んでも面白いってことを!いや、今読んでも、じゃなくて、今読んだ方が、の間違いですね。だって、どんどん面白くなっているから‼︎ "昔読んでいたあのエピソードがこう繋がって来るのか"とか、"あの時出てきたあのキャラクターがこんなふうに成長するのか"とか、物語が進むことでの発見がたくさんあるんです。
だから「ONE PIECE」にハマり直すなら今‼︎です!そのために必要なのは、"1巻を読み直す"たったこれだけ。ウソじゃありません。1巻には100巻まで続く「ONE PIECE」の面白さがぎゅーっと詰まっているから、グッとくるセリフのオンパレード!読んだことがない人でも知っている「海賊王におれはなる‼︎‼︎」以外にも名言がざっくざくです。さぁ、1巻、開いてみましょう☆
■ 「この世の全てをそこに置いてきた」by ゴールド・ロジャー
1巻1ページ目のゴールド・ロジャーのセリフ。か、かっこよすぎるでしょう! ワンピース世界の人々を海に駆り立てただけじゃなく、読者をも夢中にさせた一言なのではないでしょうか。この答えを見たいから連載を追い続けているともいえるわけで、本当にすごい"始まり"。ストーリーが進むと、ゴールド・ロジャーの人となりも少しずつわかってくるんですが、そうすると、ロジャーがどんな思いでこの断頭台に立っていたのかもつい考えてしまうんですよね。そういう読み返す面白さがこの始まりのページにも宿っているわけです。
■ 「いつかきっと返しに来い 立派な海賊になってな」by 赤髪のシャンクス
1巻を読み直すっていうのはシャンクスにもう一度会えるってことで、それだけで"「ONE PIECE」最高…!"って思えるからシャンクスってすごいんですよ(大真面目)。酒場で絡まれて酒をぶっかけられて怒らない大きな心の持ち主で、それを一緒に笑ってくれる仲間がいるのもいい。いざとなったら躊躇なく敵を倒す冷酷さもあって(撃つのは仲間だけど)、実際田舎の山賊ごとき一瞬で倒してしまえるくらいに強いのに、"本気で怒るのは友達を傷つけられたとき"だし、その友達のためなら自分を犠牲にすることも厭わない。でっかく笑う笑顔も素敵で、ちょっと抜けてるところもチャーミング、その上大人の男の色気もあるなんて……非の打ち所がありません!

そのシャンクスの最高にかっこいいセリフがこちら。ルフィも読者も惚れこませて去っていく背中がかっこよすぎるー!! シャンクスってこの後11巻くらいまで全然出てこないし、その後もかなりのレアキャラなのに、ずっとキャラクター投票上位なんですよね。それくらいこの第1話でシャンクスの魅力が鮮烈に描かれていたってことだと思うと、改めてすごいなと思います。今100巻まできて、渋みも増したシャンクスはもちろんずっとかっこいいままなんですけど、その生い立ちや赤髪海賊団の成り立ちなどは謎なまま。そもそも、なんでこの時イーストブルーにいたんだろう? これから明らかになるのか、楽しみです!
■「いいねぇ世界一の剣豪‼︎ 海賊王の仲間ならそれくらいなって貰わないとおれが困る!!!」by モンキー・D・ルフィ
"これぞルフィ"って感じがして好きなセリフです!海賊狩りとして名を馳せていたゾロを半ば無理やり(笑)仲間に引き入れたルフィに、ゾロは自分の野望は世界一の剣豪になることだと言い、「野望を断念する様な事があったら その時は腹切っておれにわびろ!!!!」とを詰め寄ります。その返しがこれですから。さすが、大物!(笑)

少し先になりますが、10巻掲載の第90話"何ができる"で、ルフィが「何もできねェから 助けてもらうんだ!!!」って言うシーンがあります。剣術も使えないし、航海術も持ってない、料理も作れないし、ウソもつけない。「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」って言い切る。すごく"ルフィ"だし「ONE PIECE」って感じがして好きなエピソードなんですが、この1巻のルフィの台詞も通じるところがある気がするんですね。もしかしたら本当に困る!って思ってるかもしれないし(笑)、一人で強くなればいいんじゃなくて、"仲間がいてこその海賊王なんだ"って感じがいいなぁって思うんです。
■「ナイス ゾロ」「お安い御用だ 船長」byルフィ&ゾロ
これはもう、この見開きのバトルシーンがかっこいいってことに尽きます!敵が倒れるまでのコマの流れとセリフの位置、表情、全部!!そして、ルフィがゾロを全面的に信じていること、ゾロがそれに応えたことが、この短い台詞のやりとりに凝縮されています。


ルフィとゾロは、なんていうか、ずっとかっこいい二人ですよね。背中を預けられる相手は他にいないという感じ。ゾロが世界一の剣豪に挑むところをじっと見守っているルフィ(6巻の第51話)、船を守るために飛び出したルフィがゾロに帽子を預けるところ(12巻の101話)など、二人の信頼関係が伝わるシーンはいつもグッとくるものがあります。それの最大級は50巻第485話"麦わらの一味・海賊狩りのゾロ"ですかね……。ぜひこの二人の台詞に痺れた方は、50巻まで読み進めてみてください!
■ 「僕は!!! 海軍将校になる男です!!!!」by コビー
そしてコビー‼︎ 彼は、ルフィが一人で海に出て、初めて出会った"友達"。最初は悪い海賊の元で奴隷のようにこき使われていて、でも逃げ出すこともできなくてへーこらしながら過ごしていました。ルフィが「海賊王になる」と話した時も「そんなの無理×10」くらい言っちゃって「お前嫌いだ」って言われちゃう、ちょっとダメな感じの、でもいたって普通の男の子。そのコビーが、ルフィとの出会い、ゾロを仲間に引き入れるための冒険を通して生まれ変わろうとする、その決意がこの台詞なんです。

夢を口に出すのって勇気がいるじゃないですか。大人になってもそれは同じで、"自分なんかが……"っていう思いがあると、夢ほど大きなことじゃなくても、やりたいこととか興味があることを言えなくなって、そんな思いが初めからなかったことにしてしまったり。でもこのコビーを見ていると、できるかどうかじゃなくて、やろうとするかどうかだ、自分の思いを自分が大事にしてあげることが第一歩なんだって思えるんですよね。その一歩を踏み出すには、人の夢を笑ったりしない"友達"が必要なんだとも。
1巻の名言5つ、いかがでしたか?「そうだこれこれ!」と思った方も、「いや私がグッときたのはこれじゃなかったはず…」と思った方も、「こんなシーンがあるのか!」と思った方も、ぜひ公開中の試し読みから「ONE PIECE」の世界に船出してみてください。そしたら絶対23巻(アラバスタ編)まで一気です‼︎ その先の個人的「ONE PIECE」ロードマップとしては、空島編は好き嫌い分かれるかもしれないけど(読み返したら間違いなく面白さが増すから信じて)頑張って34巻(ウォーターセブン編)まで進んでください!そこからまた色々あるけど、1回目は流し読みでもいいから56〜61巻(マリンフォード編)までは読んでください!お願い‼︎ その後、魚人島編・パンクハザード編・ドレスローザ編・ゾウ編・ホールケーキアイランド編ときて、現在佳境のワノ国編に至るわけですが、魚人島編以降は特に、エピソードからエピソードに繋がる伏線が張り巡らされていて、一つ読んだらまた次を読まずにはいられない仕掛けだらけ。最初のうちは"仲間入りエピソード"が盛り上がるし事実面白いんですけど、そうじゃなくても「ONE PIECE」って面白いんですよ‼︎ なので、100巻はあっという間‼︎ 騙されたと思ってまず1巻、ぜひ!

編集スガコ
生まれも育ちもBAILAな美容&インタビュー担当。コスメも人も深掘りしたい派。犬と猫、どっちも飼いたい族の犬飼い(ミニチュアシュナウザー)。漫画と本と映画と海外ドラマがあればだいたい幸せ。生涯の推しはレオナルド・ディカプリオ♡
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試し読みは2021年11月8日(月)~2021年11月21日(日)まで