伝統を継承しながら、新しいことへの挑戦を絶え間なく続け、時代と共に変化する歌舞伎の魅力を創造する松本幸四郎さん。今回、メイクアップ・アーティスト鷲巣裕香さんとタッグを組み、新たな可能性を追求した写真展『Kesho』を開催!
伝統歌舞伎と現代メイクが生み出す新しい世界を目撃して!
今回の写真展では松本幸四郎さんがモデル、そしてフェイスクリエイションを鷲巣裕香さんと松本さんが担当。これまで目にしてきた歌舞伎化粧とは一線を画す、新たな可能性を目撃できる展示に。
「『Kesho』 邪気から身を守るために目、鼻、口、耳へ紅を差したことが始まりの歌舞伎化粧。ショーという芸能から“音楽的演劇”に進化した歌舞伎。そして、信仰心から生まれた化粧は“絵画的美”へと進化しました。歌舞伎が誕生して417年。そのうち41年間僕は歌舞伎の歴史と一緒に過ごしています。歌舞伎には、長い年月を生き抜いてきた“鋭い嗅覚”があると感じます。阿国歌舞伎という女性だけで披露していたものが、男性だけに逆転したことで男性が女性役をする“女形”が誕生し演劇へ と変化を生んだ。観客へ大声、大きな動きでアピールするのではなく、微動だにせず体を止め、隈取りをした顔で睨みを利かせる、“無音”“静止”という逆転の発想で観客を注目させた。いずれも時代の流れを確かに嗅ぎ取り、そして、“少し先”を走って皆を誘う。この“少し先”というのが絶妙に思うのです。歌舞伎であるために必要不可欠な化粧。別人になることができる“変身”であり、堂々たるフィクションであるファンタジーの象徴です。歌舞伎化粧の歴史が生んだ“型”に誇りを持ち、“少し先”を皆で刺激的に心から楽しんだ証拠の作品たち、417年目から始まる最初の1ページです。」 (松本さん)
松本幸四郎『Kesho』展
開催日時 12月22日(水)〜12月26日(日)
11:00 〜19:00
会場 BA-TSU ART GALLERY
東京都渋谷区神宮前5-11-5
入場料 一般¥500/学生無料(小・中・高・大・専門学生を含む)
主催 beauty direction
プロダクション beauty direction
協賛 Arts for the future
協力 写真文化首都 北海道「写真の町」東川町 エキシビジョンプロデュース:丸橋企画株式会社
貴重な写真をたっぷり堪能できる5日間、ぜひ訪れてみて。