少年だけでなく、バイラ世代の心までわしづかみにする人気作品『呪術廻戦』。お笑い芸人のニッチェ・近藤くみこさん、モデル宮田聡子さん、精神科医・スポーツメンタルアドバイザーの木村好珠さんが、二年生キャラを対談形式で分析。後輩を育てる能力が一番高い“先輩”キャラは一体誰?
お笑い芸人
ニッチェ 近藤くみこさん
こんどう くみこ●1983年生まれ。漫画大好き芸人。「王様のブランチ」(TBS)レギュラー出演中。推しキャラは七海建人。
モデル
宮田聡子さん
みやた さとこ●1988年生まれ。BAILAでも活躍中のモデル。『呪術廻戦』はアニメで視聴したそう。推しキャラは五条悟。
精神科医・スポーツメンタルアドバイザー
木村好珠さん
きむら このみ●1990年生まれ。東邦大学医学部を卒業し、医師免許を取得。産業医としても活躍中。推しキャラは釘崎野薔薇。
タイプの異なる2年生はみんなそれぞれいい先輩
近藤くみこ(以下近藤) いい先輩といえば、やっぱりこの中だと真希ちゃんでしょう! 仕事の能力で考えると、明らかにハンデを負っているのに、誰よりも成績を残しているところ。素敵な先輩じゃないですか。
木村 ダメな部分をちゃんと仲間に知らせている点もポイント高いですね。
宮田聡子(以下宮田) 自分の欠点や、苦手なことをやっている姿って、見せたくないなって思っちゃいますもんね。隠しちゃう。
木村好珠(以下木村) 後輩に見せるというのは大事だと思います。彼女のプライドは苦手を隠すためではなく、それを克服するための努力に対してある。決して虚勢ではなく、やってきた努力に対して誇りを持っているから素敵ですよね。自分をよく見せたい、というものではないというか。
近藤 インスタとかやってなさそう。
宮田 アカウント持ってなさそうですね。まず、写真をあまり撮らなそう。
木村 ガラケーの可能性もありますね。
宮田 私はパンダが……。パンダが先輩だったら最高だなって思います。
近藤 確かに。やりやすそう。
木村 京都校との交流戦のとき、敵として戦ったメカ丸に対して最後に「何か叶えたいことがあるなら、俺はオマエを手伝うぜ」と言っていて。超かっこよくないですか? たとえば社内でも営業成績を競ったりする場面があるわけじゃないですか。そのライバルに、俺はお前のことちゃんと支えるよとか、尊敬してる部分があるよとか。言えますかね?
宮田 すごいと思います。私もパンダみたいな人になりたい……。
近藤 でも入社してすぐはパンダのよさがわかんないんだよね、多分。なにしろ見た目がパンダだし。
宮田 それでいうと狗巻くんも……。
木村 普段はおにぎり語ですからね、彼は(笑)。
近藤 でも、彼に近い人たちはどうやらわかり合っている、という関係には遠巻きで見ながら憧れちゃいそう。「○年入社の先輩たちっていいよね〜」って。
宮田 棘はいい先輩だと思います。決めるところは決めてくれる。
近藤 能力はめちゃくちゃありますからね。意外と助けに来てくれたりして。
木村 ちょっと言い方は悪いんですけど「あの人がなじめるんだからこの場は大丈夫だ」っていう安心感も生むかもしれないですね(笑)。コミュニケーション能力に長けていなくてもいいんだ、って思えるのは、あとからその組織に入る人にとっての安心感につながる。
近藤 あと地味に、飲み会には絶対欠席しなそう。しゃべったりはしないんだけど、歓迎会には絶対いる、みたいな(笑)。
木村 わかる! あと、能力があるのに全然偉そうにしないところもいいですね。話下手(?)ではあるけれど、頼りになる存在ではあると。
近藤 私、東堂もかなりいい先輩だと思うんですよ。あの人、めちゃくちゃちゃんとしてませんか? 教え方も丁寧だし、理論的に状況を把握して判断するし。仕事、めちゃくちゃできるよ!
木村 ちゃんとエビデンスを含めて教えて、さあやってみろって後輩にちゃんと任せるところ、育成能力がある。「あとはお前がやれるよな」っていう先輩、組織には欠かせないと思います!
近藤 東堂も最初は「この人ウザいのかな?」って思わせるとこありますけどね。
木村 確かに。女性社員は、最初は絶対一回引きますね(笑)。
宮田 わかります。私も東堂は最初はちょっと圧が強いところが苦手だったんです……。中身を知っていくうちにいい先輩だなって感じるようになりました。
近藤 上に立つのに向いている人。東堂が社長の会社は上場しますよ。
12月24日(金)公開!
『劇場版 呪術廻戦 0』
本編の主人公である虎杖が呪術師になる前のお話。主人公は乙骨憂太。幼なじみの里香を目の前で亡くし、怨霊となった里香の呪いに苦しめられる。そんななか、呪術高専に通うことになり乙骨は……?
撮影/イマキイレカオリ ヘア&メイク/YUMBOU〈ilumini.〉(近藤さん、宮田さん)、サイオチアキ 〈Lila〉(木村さん) スタイリスト/亀甲有希(宮田さん、木村さん)、程嶋由美(近藤さん) 取材・原文/東 美希 ※BAILA2022年1月号掲載