超人気コミック『鬼滅の刃』に登場する柱たちから“先輩力”を学ぼう。彼らの名シーン、名ゼリフから見えてくるのは後輩を育て、導き、チームをまとめるという現代社会でも必須なスキル。まずは、炎柱の「煉獄杏寿郎」の先輩力をキャリアコンサルタントが徹底解説。
お話を伺ったのは
リクルートキャリア キャリアコンサルタント 岩山笑子さん
キャリアや人生観に興味を持ち、2013年に中途入社。約500名の転職サポートを行っている。冨岡義勇推し。
【炎柱】煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)
竹を割ったような性格。精神力・肉体ともに強く、面倒見がよい。
自分に課せられた“役割”を理解し、最後まで果たす
「自分がやるべきことや、“こういうときは自分が出ていく”という場面を明確にしていると、“こういうときはあの人に相談してみよう”と後輩がSOSを出しやすい存在になります。すべてのことに対応しようとすると、疲れてつぶれてしまうこともあるので、自分を守るためにも自分の“役割”を明確にしてやりすぎないことも大切です」
8巻64話
窮地に追い込まれた煉獄が、後輩である炭治郎たちを守ると宣言!
ミスを素直に認めて反省する
「煉獄さんのいちばん素敵な先輩力です。日ごろから先輩が素直にミスを認めていると、後輩も間違いを認めやすくなります。また、ミスを報告できる信頼関係を築けていると、ミスが早期に発見でき、起きても大きくなりにくいと思います」(岩山さん)。ごまかさない態度で信頼度UP。
7巻60話
敵の術により眠らされていた隙に鬼が動き出したことを大反省
自分のこだわりや信念を行動と言葉で示す
「自分ならではのこだわりや自分らしさを持つことは、仕事をするうえで大事なことです。それを後輩に伝え、行動で見せていくことで、後輩の自分らしさも育っていくはずです」。煉獄のような“生き方”の話は現実ではハードルが高くても、“仕事論”なら話せそう。
8巻66話
戦いのあと、炭治郎と伊之助に、生き方を説く煉獄の名ゼリフ
《これも先輩力!?》重大な局面でも動じない
今から鬼を倒すぞ! というときに、お弁当をもりもり食べる煉獄杏寿郎。大きなイベントの前でも、普段と変わらない様子で余裕を見せている姿は、後輩にも安心感を与えられる。頼りになる先輩!
7巻54話
鬼を倒すため乗り込んだ“無限列車”で、豪快に弁当を食べる姿が痛快!
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
原作でも人気が高い「無限列車編」が劇場版アニメに! 舞台は短期間のうちに40人が行方不明になっているという“無限列車”。炭治郎は炎柱・煉獄杏寿郎をはじめとする仲間とともに、鬼と戦うが……?
取材・原文/東 美希 構成/内海七恵〈BAILA〉 ※BAILA2020年11月号掲載