タイムトラベラーとの切なくも力強いラブ・ストーリー「きみがぼくを見つけた日」をレビュー【海外ドラマナビ】

海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝と編集・ぴらが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ！ 今回は、タイムトラベラーと恋に落ちた女性の一風変わったラブ・ストーリー「きみがぼくを見つけた日」をご紹介します。

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今　タイムトラベラーのヘンリーと恋に落ちたクレアの一風変わったラブ・ストーリー！ 未来の夫ヘンリーと、子どもの頃から出会い続けてきたクレアの人生は、結婚という決まった未来に向かって一直線。一方のヘンリーは、28歳で未来の自分がクレアと結婚するとクレア本人から聞かされて、戸惑うという設定。

編集ぴら（以下ぴ）　とにかくクレアのメンタル、意志が強い！ もはや執念というべきクレアのヘンリーへの情と、自分の人生の舵は自分で取るんだという思い。ヘンリーは何をやっても運命は変えられないんだとあきらめてしまっている一方で、全然あきらめないクレアの強さが、すごく好きです。

今　意志に関係なくタイムトラベルしてしまう男性との恋は、普通に考えても大変だよね〜。そのもどかしさや切なさが、この作品の醍醐味でもある。一方で、特殊な体質でタイムトラベラーとして生きるヘンリーは、コミカルさもありつつ、心身ともにすり減っていく感じが悲しい。

ぴ　結婚式直前にタイムトラベルを頻発してボロボロになっていくヘンリーが、とても不憫でした……。早く老け込んでいくのもわかります。

今　まさに命懸けの恋！

ぴ　タイムトラベラーという特殊な体質によって、普通にできることができなかったり、普通では考えられない障壁が訪れるのを、話し合いや歩み寄りで自分たちなりの人生をつくろうとしていくのが素敵だなと思いました。特殊な壁を、何か特効薬で解決しようとするのではなく、自分たちの姿勢でなんとか心の処理をつけていく。もっと見たかったな〜と思わせる二人でした！

「きみがぼくを見つけた日」
アメリカの作家、オードリー・ニッフェガーの同名ベストセラー小説をドラマ化。2009年には映画化もされた。20歳のクレアは図書館で28歳のヘンリーと出会う。ヘンリーはタイムトレベラーで、この時点ではクレアと初対面。そこで未来の自分が6歳のクレアと出会って以来、何度も会って恋に落ち、結婚すると知らされるが……。主演は「ゲーム・オブ・スローンズ」のローズ・レスリー、テオ・ジェームズ。

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イラスト／ユリコフ・カワヒロ　※BAILA2023年2，3月合併号掲載　※配信情報は記事掲載時点のもので、変更になっている場合や、配信が終了している場合があります。